経済ニュースや経済番組を見ていると、いろんな指標が出てきますよね。
経済指標と呼ばれるものは本当にたくさんあります。
経済指標発表カレンダーを見ると、多すぎて、何を気にすればよいのかわからなくなります。
そもそもそれだけの指標があるとしても、どれを注意してみればよいのか。
どれは無視していいのかすらわからなくなります。
多すぎてどれを参考にすればよいのか?
混乱するわ!
ということで、今回は特に重要と言われている指標について簡単に説明してみます。
アメリカの重要経済指標
やはり世界の経済に多大な影響を及ぼしているのは、アメリカですね。
2018年の統計によれば、世界の名目GDP比率ではアメリカが1位となっています。
1位のアメリカは、20,580,223US$です。
2位は、中国で、13,608,152US$です。
3位に日本が来て、4,971,323US$となっています。
こう見るとアメリカの強さが改めてわかりますね。
あと、残念なことに2位に中国がきていて、日本が3位になっているということ。
以前に中国に抜かれたと騒いでいたことを思い出しますが、2018年でいうと、その差はかなり広がっています。
調べてみると2010年に中国に抜かれているんですね。
ちょうどリーマンショックの時ですか。
あの時の中国の勢いはすごかったですからね。
リーマンショック後の復活は、正直中国マネーがかなり影響しましたから。
まぁ、それはさておき。
今なお世界の経済は、アメリカがかなり影響を及ぼしています。
そのアメリカ経済を推し量る特に重要な指標と言うのが、以下の3つとなります。
重要な経済指標
これらの指標は皆さん聞いてことがあると思います。
重要な指標だけに、比較的わかりやすいものばかりですからね。
それだけ、この指標は世界中から注目されています。
経済の体温計 米国雇用統計
米国雇用統計。
経済ニュースや、新聞を読んでいる人なら、この言葉聞いたことがありますよね。
アメリカ経済、いやいやもう世界経済の体温計とも言われる重要指標です。
FOMCがアメリカの政策金利を上げようか、下げようかという議論の時には、必ずこの指標の値が取りざたされます。
米国雇用統計の結果がよいので、政策金利は据え置きだとか。
雇用統計は、毎月第1金曜日 現地時間8:30に発表されます。
※夏時間の場合、日本時間 21:30。冬時間の場合、日本時間 22:30に発表される。
雇用統計とは、それが1つの指標ではなく10個の項目からなっています。
その中で特によく聞くのが、非農業部門雇用統計と失業率です。
前月と比べて、増えているのか。それとも減っているのかが指標の判断となります。
また、非農業部門雇用統計では、20万人という数字が、経済がよくなっているのか、悪くなっているのかの基準となっています。
一般的に言われているのが、雇用情勢を悪化させないためには最低15万人。
失業率を上昇させないためには、20万人程度が必要と言われています。
日本でも、米国雇用統計が発表される時間になると、為替が大きく動く事があるので、FXをやっている人は、チャンスを狙って、予想し取引しています。
米FOMC政策金利
FOMC議会は、約6週ごとに開催され、年に8回開催されます。
ここで重要なのが、声明文なんですよね。
経済ニュースを見てても、言葉のニュアンス、細かいところを専門家が分析し、FOMCが今後どう動いていくのかを読み解こうとしています。(例えば、「忍耐強く」という言葉が削除されるかどうか。などなど)
この解釈によって、為替、株価が大きく動きます。
正直言って、ちょっと神経質になりすぎではないかと思ったりもしますが、この解釈により大きく市場が動くので、気にしないわけにはいかないのですよね。
FOMCウォッチャーなる人もいて、この声明文を細かく分析する専門家もいます。
聞いてるとほんとに細かいなって思います。
一人一人に投資家はそれほど細かくはないと思いますが、世界中の投資家の流れを見る分には、そのような分析が必要になるのでしょうね。
この世界はほんとよくわからないですね。
経済の状況を表す 米国GDP
GDPという言葉はもちろんご存知ですよね。
国内総生産です。
GDPには、期間内の経済活動水準を市場価格で評価する『名目GDP』と、この名目GDPから物価の価格の影響を除いた『実質GDP』の二つがあります。
主に発表されるのは、実質GDPです。
名目GDPと実質GDPの違いがなかなか理解できないという方もいるかと思います。
同じ給料でも、世の中の商品の価格(物価)が下がれば、給料は上がったのと同じということを考えればわかりやすいかと思います。
給料の額だけで計るのが名目GDPで、物価を考慮して計るのが実質GDPとなります。
米国GDPは、1月、4月、7月、10月の下旬ころに発表されます。
現地時間の8:30に発表されます。
GDPは、速報値、改定値、確定値と、それぞれ1か月間隔で発表されます。
もっとも重要視されるのが、速報値です。
この速報値が一番、大きく変動し、市場にも影響を与えます。
指標も大切ですが、指標に踊らされるのもいかがなもんかと思いますね。
あくまで指標ですからね。
その指標を見て、どう判断するかはやはり自分でするしかないですね。
投資は自己責任で!