大分前ですが、面白いテレビを見ました。
日本最大級のコンテナ船・アドニス号に乗船し、その40日にも及び航海に密着するというドキュメンタリー番組。
すごく大きな船。船長ってすごいなって思いましたね。
コンテナ船・アドニス号の航海
日本・東京の大井ふ頭を出発し、イギリスに向けての船旅。
シンガポールや、サウジアラビアなど途中に荷物を下ろしながらの旅。
↓ アドニス号の航海ルート
当然仕事ですから、大変です。
豪華客船の船旅と比べれば、船員の部屋は狭く、食堂も少ししょぼいです。
娯楽もあまりないようです。
船長の計らいで、いろんなゲームをしたり、プールを作ったりして遊んでいましたが、やはり地上の娯楽とは違います。
アルコールとか、自分がおやつとして食べるカップ麺などは、自分のお金を払うそうですが、もちろん食費は無料です。
船乗りは基本的にお金を使わないから、お金が貯まるというのは本当ですね。
しかし、航海には、危険もつきものです。
危険なエリアもあり、海賊も出てくるところもあります。
怖いですね。
テレビでもありますが、労働が不規則というのも大変です。
台風が発生している地域を通るときには、しっかりとねじ止めをする必要があります。
いろいろ大変な面もありますが、なんかいいなって思いましたね。
憧れますね。
そこで、少し調べて見ました。
船長になるには
給与云々という前に、どうやったら船長になれるのでしょうかね。
20トン以上の大型船舶を運航するためには、海技士という免許が必要です。
国土交通省が発行する国家資格です。
海技士(かいぎし)とは、船舶職員及び小型船舶操縦者法で規定する、主に大型船舶の船舶職員が有さねばならない国家資格の総称である。
海技士の保有を証明して交付される公文書を海技免状という。
この資格を保有する者は、小型船舶操縦士と同様に海技従事者である。いわゆる大型船舶に船舶職員、すなわち船長・航海士(甲板部)、機関長・機関士(機関部)、通信長・通信士(無線部)として乗務するには、海技士の資格を有していなければならない。
通常の大型船舶には甲板部が必ず存在するので、海技士 (航海)の乗務は必須である。
ただ帆船などで推進機関を有さない場合は、機関部がないので海技士 (機関)は不要である。
また無線局を開設していても無線部を要さない船舶の場合は、海技士 (通信)や海技士 (電子通信)は不要であり、必要に応じ無線従事者の資格を有する者が乗船していればよい。
引用元:Wikipedia
海技士には、1級から6級まであるそうです。
大型船の船長になるには、これらの資格を取っていく必要があります。
2級海技士では、以下では船長になれないとのこと。
- 近海または遠洋区域を航行する船舶および甲または乙区域内において従業する漁船で、総トン数5000トン以上のもの。
- 近代化船 甲板部船舶職員の乗り組みを要する船舶(の全て)
やはり大型のタンカーの船長となると、1級海技士が必要ということですね。
通常は、商船大学や商船高等専門学校で勉強して、卒業するのが一般的だそうです。
3級もしくは4級を受験するためには、上記の学校の卒業資格と同時に、一定の実習を終えている必要があるそうです。
これ自体、早い段階から目指しておかない難しいということです。
1級もしくは2級を受験するためには、階級に応じた乗船履歴が必要になるとのことなので、あとは経験ということになります。
そういう会社にはいり、乗船経験を積むということです。
会社の中の経験により昇格していくようなものです。
なんとなく、思い立って船長になりたいなって思ってもなかなか厳しい道です。
学生の頃から、船乗りになりたい!船長になりたいと強い思いを持って、勉強してなる仕事だなって感じましたね。
ただ、海技士の通信と電子通信については、学科試験は記述試験のみ行われるそうです。
6級の海技士(航海)と機関、および内燃料機関6級海技士(機関)は、筆記試験と口述試験の片方のみの受験でよいとされているそうで、少し敷居は低くなります。
アドニス号の船長も、小さいころからの思いで、あこがれの船長になりました。
天職と言える今の船長の仕事にとても満足していました。
すごいなって思いますね。
確かに厳しく疲れる仕事だろうけど、やりがいのある仕事っていいなって思いましたね。
船長の給与は
航海士という仕事は比較的給与水準の高い仕事だそうです。
その中でも船長の給与は高く、外国国籍の船長となると、年収は1,500万円~2,500万円ぐらいになるそうです。
小型船だと、500万円からということだそうですが。
年代別に見てみると、あくまで推定ですが、30代で、80万円/月。
40代で、160万円/月だそうです。
20代で船長になれないので、若くても30代ということでしょう。
会社としてはどのような会社があるのか。
国内の3大海運会社と言われているのが、商船三井、日本郵船、川崎汽船です。
これらの企業は、世界的に見ても大きく、世界の海運会社のランキング20位以内に入るそうです。
商船三井について調べてみると、創業から100年以上経過している由緒ある会社です。
海上従業員の平均年収は、約1,016万円。
通常の従業員の平均年収が約993万円となっているので、意外と、海上と陸上で差がないですね。
しかし、娯楽のない船の中で、長い旅をするので、ほとんどお金を使う機会もないため、結構貯蓄ができるそうです。
まぁ、結婚していれば、普通に銀行に振り込まれるので、家族の生活資金としては出ていきますが。
それは仕方がないでしょう。
旦那の食費や、飲み代、服代などがかからない分、生活費は意外と安く済むかもしれませんね。
大型コンテナ船の取材
この記事を書いたきっかけは、テレビで放送された大型コンテナ船の密着ドキュメントでした。
こういうのを見るといいなって思いますね。
なんか日常から離れて、遠くの国の海上で。
なんかふと憧れたりしますね。
もちろん大変な仕事であることは知っていますが。
もしもう一度人生をやり直す機会があれば、こういう仕事も非常に憧れますね。