先週(3/15)放送の「そこまで言って委員会NP」は、安倍内閣の通信簿という内容でした。
結構この番組を毎週見ているんですが、意外と好きなんですよね。
もちろん田嶋陽子とか、何言ってんだ!っていうコメンテーターは出るんですが、それに出演者が、きちんと反論してくれるんで。
今回は、長期政権となった安倍政権に対して、通信簿を付けるという企画。
なかなかおもしろかったが、個人投資家として言いたいことがあるので、今回書かせてもらうことにしました。
テーマは「経済」についてです。
須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
アベノミクスに懐疑的な意見を言ってましたね。
要するに、株価は確かに上がった。
失業率も下がった。
しかし、国民の大半が、経済が豊かになったという実感が湧かない。
それはなぜか?
給料が上がってないからだと。
これはいくら経済政策をしても、今の日本では仕方ないだろうと思う。
賃金が、上がらないからと言ってアベノミクスが失敗とは言えないだろ。
日本の雇用は、1度新卒で採用すると、定年まで勤めあげる。
そういうのがほとんどです。
企業側としても、なかなか人を辞めさせることはできません。
組合とか、世論とか、社員のモチベーションなど、いろいろとしがらみがあるからです。
更に言うと、一度上げた賃金はなかなか下げれないということ。
これも上記と同様に、いろいろうるさく言われるからです。
うちの会社でも、賃金を下げるというのは、相当な説明責任が発生するようです。
極端な例だと、面談の席での会話を録音する人もいるようです。
もし理不尽な対応、パワハラっぽい発言などがあると、速攻でコンプライアンス委員などに訴えようと構えている人もいます。
はたから見ると当然の減給と思っていても、難しいんですよね。
日々のニュースにおいても、日本企業って相当処分甘いですからね。
減給30%カット1ヶ月とかって。
もうそんなの処罰とは思えないほど軽いですよね。
だから、賃金を上げるというのは、日本企業にとっては将来的に自分の首を絞めるのと同じなんですよ。
言い換えると労働者にとっても、後々自分に返ってくるんですよ。
会社の業績悪化に伴うリストラとか、年を取っていくたびに落ちていく生産性に対する給与とかで。
これはアベノミクスの政策の問題と言うよりは、長年の日本企業の在り方の問題だと思います。
労働者が欧米のように、企業が簡単に人をクビにしたりすることを受け入れるのであれば、どんどん賃金を上げたらいいと思います。
業績が悪くなれば、生産性の低い労働者をどんどんクビにすればいいのですから。
しかしそれは困るでしょ。家のローンとか30年ローンとか平気で組む日本人ですから。
賃金を上げないと駄目だ!っていう人はその辺もきちんと議論してほしいですね。
株価が上がるだけでも、万人に利益を得るチャンスを与えると思いますがね。
誰でも株に投資することはできるんだから。
石川和男(社会保障経済研究所 代表)
この人の意見は納得だ。
今の支持率が高い時にやるべきことをやったらいいというのは納得だ。
田嶋陽子の意見はいいわ。。。
辛抱治郎(大坂綜合研究所代表)
この人の意見はほんとうに的を得てると思いますね。
国民は日本しか見ていないが、海外に目を向けると、ランチが1,000円以内で食べれるところは非常に少ない。
ヨーロッパだと、普通に2,000円、3,000円程度はする。
日本では、病気になればほとんど無料に近い金額で病院で見てもらえる。
年金でも、厚生年金などもらえる家庭では、食べていける程度の生活は十分にできる。
これは非常に恵まれているということ。
それを日本人自体が全く分かっておらず、批判ばかりする。
ということをおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思いますね。
更に賃金を上げていくと物価も上がる。
それにより生活が困ってくる人は大勢出てくると思うが、その辺は何も考えない。
まさにその通りだと思いますね。
龍崎孝(流通経済大学 教授)
地方の生活がきつくなったと。
東北の山形の老舗デパートが潰れたと。
消費税を上げたとたん、客がこなくなって潰れたと。
この問題は、消費税のせいと言うより、国民のマネーリテラシーのなさでしょ。
あきらかにそうだろ。
今回上がった消費税率は2%でしょ。
2%と言うと、100円に対して2円。
1,000円だと、20円。
10,000円だと、200円。
これをどう考えるのか。
正直ほとんど影響ないだろと。
先ほどのデパートでも、一人当たりの消費単価はどのくらいか。
服だとしても数千円。
数十円の税金の為に購入を控えるって、それはもう計算とかではなく意識の問題。
2%と言うのがどのくらいの影響を及ぼすのかと言うのを正確に理解している人がいかに少ないか。
消費税増税が確かに要因だが、それを大げさにとらえる国民のマネーリテラシーのなさが問題。
コメンテーターがこの2%について、影響が無いと言うことを言わないのは、本当に理解してないのか、それとも言うと反発食らうと思ってるからなのか。
多分後者だと思いますね。
庶民にとって数十円と言えども貴重だ!ってね。
そのくせ、バラエティ番組垂れ流しで見てて、電気代については何も言わないんだから。
2%はすごく気にするのに、銀行に預けた時の金利については何も言わない。
0.001%の金利にもかかわらず、銀行に預けている。
これはいったいどういう事なんだって。
この大学の教授でも、このようなことを全く話さないのはどういう事でしょうかね。
アベノミクスで株価は3倍以上になりました。
100万円で購入していたら、300万円になっていたという計算。
実に300%。
株式への投資は、投機ではなく、優良企業に分散投資していれば非常に安定した投資となります。
かつ高配当銘柄に投資していれば、下がっても配当金がもらえる。
それを考えると、利回り3%はある。
もっと経済についての勉強を国民に浸透させるべきだと本当に思います。
マイナス金利で地方銀行はダメージ
これはよく言われるが、そもそも当座口座に対する金利って、あれは一時的な対応でしょ。
そもそも銀行が本来の業務を怠ったから。
それにもう今の時代、ネット銀行があれば事足りるような気もするが。
企業などは融資など必要なところもあるでしょうけど。
今まで、融資する企業をきちんと探し出さなかった銀行の怠慢でしょう。
なぜ、それを言わないで、マイナス金利のせいにするのか。
メディアの多くが、銀行がスポンサーになっている事実をもっと認識し、メディアのマイナス金利叩きに対して異議を申し立てないと。