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【サラリーマン書評】「CHANCE(チャンス)」犬飼ターボ~リアル版「夢をかなえるゾウ」か。意外と心に心に刺さる

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なんか久しぶりのサラリーマン書評です。

今、転勤して北関東の方に行ってまして。

そのため、図書館で本を借りて読むというのが、なかなかできない状況です。

しかし、この本「CHANCE(チャンス)」という本は、Youtubeで紹介されてまして、その動画を見ていて、どうしても読みたいと思い、すぐに本屋に行き買いました。

最近、本を買うというのは、減ってきたので、本当に久しぶりでした。

 

説明・あらすじ

冴えない29歳の泉卓也(いづみ たくや)。

 

24歳で、中古車販売業を始めたが、鳴かず飛ばずでここまできた。

 

ある日、商談の帰りのホテルの駐車場で、ランボルギーニを一緒に眺める男性と出会った。

その男性の名は弓池(ゆみいけ)。

 

弓池の出す課題をこなし、少しづつ経営について学んでいく卓也。

失敗しながらも、成長していく姿は。

 

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読んだ時の感想 注!ネタバレ

まず、最初に感じたのは、これって昔流行った「夢を叶えるゾウ」にそっくりだなって。

 

 

マンション経営での不労所得の話。

これはおかしいだろって。

マンション建てて、そこに人が暮らすことにより、その人たちを助けてるって。

その代価として家賃をもらってるって。

 

マンションに住む人は、代価を払って住んでいるだけであって、住んでいる人たちのためになんかしてるわけではないよな。

如何も人助けをしているように書いてあるが、それは違う。

 

しかし、この辺は、「金持ち父さん、貧乏父さん」を真似てるのかな。

不動産は、個人的には一般の人には勧めないけどね。

リスクがありすぎる。

これ一つでも失敗すると、立ち直ることができないくらいのダメージを受ける。

かぼちゃの馬車で、痛い目にあっただろう。

 

いい物件は、不動産屋さんが抑えてるもんだからな。

 

途中で、弓池氏が卓也にワークシートを埋めるように言います。

↓ ワークシート

人生の目的を見つけるためのワークシート (1)使いきれないほどのお金があったら何を手に入れたいですか
(2)使いきれないほどのお金があったら何を経験してみたいですか
(3)それぞれ手に入れる、もしくは経験するとどんな感情を持ちますか。
(4)上記の3つをもとにしてあなたの「夢リスト」を作ってください。書いたものは全て実現します。
(5)どんな自分にはなりたくないですか。
(6)どんな自分になりたいですか。
(7)あと1年の命だといわれました。何をしますか。
(8)すべてのやりたいことをやってもまだ後1ヶ月残っています。何をしますか。
(9)「理想の1日」の朝起きてから夜寝るまでを書いてください。
(10)人生の目的はなんですか。そのために最初に目指すべき小さな目標はなんですか。またその期限はいつですか。

 

少し怖いのは、卓也が弓池氏のことを。

「弓池を包む、あの不思議な空気はいったいなんなのだろう。オーラとかそんなものではない、ハッとするようなそれでいて柔らかく温かい。一緒にいられる自分が誇らしく感じるような感覚。」

これって、宗教のようだな。

で、ビジネスを手伝いたいって。

なんか、悪徳商法や宗教で、教祖とかに使える信者みたいで気持ち悪い。

 

卓也にビジネスプランを考えさせ、「私の希望を叶えてほしい」っていう弓池氏。

やばくないか、これ。って。

 

弓池のビジネス仲間が整体院をするということで、卓也にやってみないかと。

で、資格を取るのに費用が50万かかるとのこと。

これって。。。

卓也は弓池に絶大なる信頼をしている中で、資格を取るのに50万。

もちろん、普通の資格だが。

なんか、この本やばくないか。

 

と、思いつつ読み進めていく。

 

なんか、思いを悟られたのか。

弓池が、信者になってはいけないよ。経営者は自分でしっかりと判断しないと。

と卓也を諭す所が出てきて、なるほどねって思わせる。

 

そんなこんなで、整体院の経営は少しづつだけど、軌道になっていく。

まぁ、小説だから、うまくいくだろうってことは容易に想像つくけど。

ダイエットコンサルティングで25万は高くないですか?って思うけど。

整体院にくるお客が、その額を払うことが可能なのか。

その辺はよくわからないところではある。

 

読み進めていくと、なんか妙に心地よい感じになってきます。

なんというか、池井戸氏の小説に、なんか感じが似てるのかな。

池井戸氏の小説には、本当に悪い人がいないというか。

悪人はいるんだけど、徹底的にやられるし、それ以外の人が本当にリアルで日本人らしさを持っている。

 

この本に出てくる人もそう。

大概こういう本には、人を騙そうとする悪徳経営者とかが出てくるんですが、そんな人は出てこない。

そりゃ、事業で成功している人の多くは、本当は優秀な人ばかりですから。

人を騙すとかすると信用がなくなるというのをよくわかってるはずですからね。

 

最後は、本当に意外な結末でした。

なんと、こんなことに。

正直、泣きそうになってしまいました。

弓池は、先を見越していたんですね。

途中、あれっていう記述がありましたが、それが。。。

 

いい本でした。

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

普通の小説だが、読みやすい。

抽象的すぎず、現実的で。

ストーリーも適度な速さで展開していく。

読みやすいです。

 

◆意外度

意外度:2

意外度はまずない。

サクセスストーリーそのままって感じだろう。

 

◆夢中度

夢中度:4

経営に関する本は夢中になりますね。

展開も適度に早くて、次どうなるのかなって。

ついつい夢中になってしまいました。

最近では珍しく実費で買った本なのに。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:5

悲しいです。

でも、いい話でした。

経営に関するものと、普通の人間ドラマが合わさったような。

スッキリというか、ずっしりきました。

途中、色々と文句言うところもあったけど、最終的にはよかったです。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。