おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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【サラリーマン書評】「半暮刻」月村了衛〜じわーとくる世の中の不条理に心が騒ぐ

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最近、サラリーマン書評を更新していないことに気がつきました。

結構本は読んでいるんですが。

図書館で借りて読むというパターンは相変わらずで、最近ハマっていたのは、大沢在昌氏。

その中でも新宿鮫シリーズがお気に入りです。

 

シリーズを制覇する感じで、借りては読んでいます。

 

本を読むパターンとしてもう一つあるのが、古本屋。

古本屋というか、ブックオフとか古本市場のようなお店に行き、中古の本を買うことです。

本屋に行くと帯見ますが、こういうところは、やはりみんなが読んだ本を売りに来るので、そもそもいい本が店頭に並んでいます。

単行本よりは、ハードカバーのものが結構あります。

 

で、今回読んだのが「半暮刻」という本です。

著者は、月村了衛氏。

この人の本は、管理しているアプリを見る限り初めてです。

 

かなり面白かったですね。

 

説明・あらすじ

児童養護施設で育った元不良の翔太。

先輩の誘いで会員制バー「カタラ」の従業員となった。

そこは、ホストクラブであり、女性を騙し借金まみれにし、風俗に落とすということをやっている違法なバーだった。

 

そこで、有名私大に通う海斗というメンバーに声をかけられる。

二人ペアとなり、次々と女を落としていく翔太、海斗。

ついに二人は、カタラのトップテンとなった。

 

第一部の翔太の罪。

第二部では、海斗の罰。

 

それぞれの視点に立ったその後のストーリー。

 

読んだ時の感想 注!ネタバレ

読み始めると止まらなくなるほどの展開の早さ。

グイグイと引き込まれる魅力が。

 

帯には、「物語に入ったら最後、一気読み必至」とあるが、まさにその通り。

少しの時間でも本を開いてしまう。

とても面白かった。

 

翔太と海斗。

主に二人を中心に描いていくが、物語に出てくるのは、よくある半グレというか、軽薄な若者たち。

そこにヤクザまで絡んでくる。

 

前半はよくあるパターンで、そもそもこういうことはホストクラブでは平気でやられてるだろって。

特に犯罪とかいう意識ないだろって。

 

ヤクザについても、生きづらいというのはそうだが、もう今となっては成り立たないだろうなって。

この本に出てくる陣能っていうヤクザいるが、今はこんな上手くやるヤクザがいるのか。

大地みたいなのしかいないような。

 

しかし、この本のアドルーラーって。。。

この設定は2023年ぐらいだろ。

なのに、この社風は明らかにおかしいだろって。

しかし実際にはあるのかな。

大手の広告代理店という設定だから、モデルは電通とかかな。

かなりディスってる感じがしますね。

 

いかにもエリートって感じで描いてるが、そんなやつは昭和だろって。

猛烈社員、サラリーマンって。。。

このへんが少し面白いなって。

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:5

かなり読みやすい。

なんででしょうかね。

すいすい頭に入ってくる。

かなり著者が上手いのかな。

 

◆意外度

意外度:2

意外度はほぼないかな。

悪いことしたら、それに相応する罰が下るって。

ただ、よくあることだけど、翔太と海斗は相応の罰受けたが、それ以外の人はそれほどでもなく。

世の中、こんなものかなって。

翔太ももっと神経太いというか、繊細なためにかなり損してる部分が。

 

◆夢中度

夢中度:4

夢中になりますね。

かなり早く読んだかな。

平日だったんで、日数的には、4日程度かかりましたが。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:3

結局変わらないなって。

この本って、今の日本を結構反映していると思う。

日本って、先進国から後進国に後戻りしてるんだろうなって。

賄賂もそうだし、老害に、既得権益

これは小説の中だと思っても、いやいやこんなこといろんな企業でもあるなって。

正直、もっと欧米のように能力主義の方がまだスッキリしていいよなって。

エンディングとしてはスッキリするが、今の日本はというと、暗いというか、衰退していくしかないんだろうなって。

その時でも、しんどいのは下にいる人たちなんだろうって。

 

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。