前回の城塚翡翠シリーズが、まぁまあ面白かったので、続きの本を読みました。
それが今回の本で、「invertⅡ 覗き窓の死角」です。
今回は一冊の中に2つの話が収まっています。
今回は単行本で読みづらかったんですが、読みやすいので電車の中とかでも読んでいました。
説明・あらすじ
城塚翡翠。
自称霊媒探偵。
一話目は、「生者の言伝」
二話目は、「覗き窓の死角」
一話目は、山奥の山荘で起こった殺人事件。
偶然、城塚一行がその山荘を訪れることに。
そこには1人の青年が。。。
青年とのやり取りで違和感を感じる城塚翡翠。
そこでは殺人事件が起こっていた。。。
二話目は、写真家が恨みよりモデルを殺害した。
そのアリバイに城塚翡翠を利用することに。
城塚と写真家は友達になったが、写真家に殺人の疑いを持った城塚。
友達を追い詰めることができるのか。
読んだ時の感想 注!ネタバレ
読んだ感想としては。
なんでいつも喋りすぎるんだろうって。
また、嘘を重ねるんだろうって。
嘘って、真実の中に少し混ぜるから効果があるんであって、全て嘘っていうのは簡単にばれる。
全て辻つまを合わせるって、シナリオを書かないと難しいし、さらに会話の中で作りながらだと余計に難しい。
一話目は、もう頭から違和感の塊。
これ誰だって怪しいと思うが。
読んでいて少しイライラさせられる。
推理もなかなか難解で。。。。
よくわからんかったというのが正直なところ。
二話目も難解。
著者も犯人が喋り過ぎていることを気にしているのか、話の中にも同様なことを書いている。
だから黙っておくべきかと。
しかし、黙っているとそれはそれで怪しいからと、色々推理をしていくんだが。
ストーカー説を信じさせるために、色々理由をつけている感じで、これまた怪しいだろって。
しかし、本当に推理が緻密すぎて、犯人が一つ無意味なことをすれば、混乱の極致に入りそうな。
例えば、無意味にアクセサリーをばら撒くとか、ティッシュを机の上に置いておくとか。
無意味なものを持ち去るとか。
そうすると、その意味を考えるだけで、もう色々破綻しそうな。
時に人って無意味なことをするし、ふと気が抜けてしまうこともある。
なのに城塚の推理は全てに理由を持たせている。
非常に危ういなって。
あと、この二話目は犯人も最後に呟いていたが、こんな奇跡のような、最悪の偶然というか。
それはもうあかんだろってレベル。
真のクライアントが今回犯人と知り合いとか。
ちょっと出来過ぎというか。
場所は東京だろ。
そんな偶然は、何百万分の一なのか。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
普通に読みやすい。
文章はすっと入っていく感じ。
とても読みやすい。
◆意外度
意外度:3
後半、意外な展開といえば展開だが。
もうこのレベルになると、意外度っていうのか。
強引にくっつけてきたな感の方が強い。
◆夢中度
夢中度:3
途中でめんどくさくなってくる。
なんだろうか。。。
結構少し遺体を動かしただけでわかることなのに、大胆に動かしたことはわからなかった???
夢中度も下がるわな。。。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:2
城塚翡翠の理論は、やはり親しい人が殺された人にはささらない。
最後無理くりつけたような感じだが。
なら本当に酷い判事を犯した奴らはどうなん?
追い詰められるのはそっちではなく、やられた被害者側なのって。
人は捌けないというが、殺人を犯して捌いたつもりになっているのは許すのか。
なんと、すっきりしない。
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読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。