おぐけんブログ 悠々自適の投資生活を目指して

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サラリーマン書評「かぼちゃの馬車事件〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏」もう怒りしかない

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通常のサラリーマン書評とは少し違います。

今回は、小説ではありません。

ずばり、「かぼちゃの馬車事件〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏」という本です。

 

著者は、SS被害者同盟代表の冨谷皐介(とみたに こうすけ)氏です。

家電メーカーの中間管理職のサラリーマンですが、居酒屋で友達と飲んでいる席に同席した人物により、不動産投資に興味を持ち、大きな借金をすることになりました。

 

みなさんご存知のかぼちゃの馬車事件です。

 

正直、自業自得と責めていた側なので、この本を読んで少し、かわいそうだなっていう思いも出てきました。

ただ、相変わらず、不動産投資に対してみんな、危機感というか、無防備すぎるなっていう思いがあります。



 

読んでいて、やはり一番腹が立つのが、スルガ銀行です。

もう、読んでいてはらわたが煮え繰り返るとは、このことですね。

いやいや、スマートデイズ社の方が悪いだろって?

 

詐欺グループは、どこにでもいるんですよ。

それはもう仕方ない。

騙される人がいる限り、騙そうとする人は必ず出てくる。

 

しかし、この事件は、信用が一番大切な、銀行が加担している。

いや、加担どころか率先して、被害者を作っている点です。

 

その上、資産を武器に、とことん保身に走っているところです。

もう本当に腹が立つ。

 

河合弁護士が冨谷さんから依頼を受けた時に、「そういう悪い銀行は、潰しちゃおう」って言いました。

もう、まさにこれです。

悪い銀行は、顧客が潰していかないといけないんです。

 

大まかな流れは、もう結構知られていると思います。

結論から言うと、最終的には、スルガ銀行が代物返済という形となりました。

まぁ、簡単にいうと購入したマンションを手放し、ローンもないことにするってことですかね。

大変な戦いで勝ち取った勝利と言いましょうか。

勝利と言っていいのか。。。

 

本来であれば、こういう投資自体が成り立たなかったのに、不正な詐欺により多大な労力を費やすことになったという、本当にひどい話です。

 

読んでいて、スルガ銀行の異常さが際立ちます。

著者の記憶だけでかかれているのではと思われるかもしれませんが、被害者同盟で情報を共有しているため、嘘は見抜かれますから。

本当のことを書いているでしょう。

 

金額が記載されていない出金伝票に印を押させるとか。

契約時に、行員が印を押すとか。

もうこれを銀行員がやったらダメでしょうって行為を平気でやってる点です。

 

もし個人的にやっているのであれば、銀行側はその行員を告訴しているはずでしょう。

 

もちろん、全てのスルガ銀行の行員が不正に手を染めていたとは思いませんが、通常この銀行が、正しく銀行業務を遂行できるなんて普通は思わないでしょう。

 

実はかなり昔に神奈川に住んでいた頃に、スルガ銀行に口座を持っていました。

だから、スルガ銀行は実は、知らない銀行ではなかったんですが。

これほど腐った銀行だとは、当初は当然知るよしもありませんでした。

 

自己責任論っていうのが、よく言われました。

私も当初は、どちらかというとそっちの考えでした。

しかし、内情を知れば知るほど、その考えは少なくなってきました。

これはひどい!って。

 

ただ、本当に不動産投資は、いまだにメディアや雑誌で、安定収入を得る方法として、必ず紹介されますが、おかしいと思います。

本書でも不動産屋の友達が出てきますが、この業界の9割は悪人だって。

もう、ある程度勉強してる人なら、その意味はわかるはずです。

 

いい物件があった場合、なぜそれを他人に教えようとするか。

結構高齢になっていて、自分で運用できないから、お得意様に紹介するというのはあるかも知れませんが、通常いい物件なら、それで金儲けを考えるでしょう。

なぜ、他の客に教えるのか。

 

金にならない物件をできるだけ高く売ろうとするのが、商売ですから。

 

成功している人がたまにいますが、どうやって成功したかを読んでみると、すごく努力しているのがわかります。

もう、何件も何件も不動産屋を回ったり、何年もかけて通い、仲良くなるとか。

それぐらいの努力をして、やっと手に入れられるものなんですよね。

 

個人的には、絶対不動産投資は勧めません!

 

被害にあった人にもいろんな人がいますね。

しかし、やはり残念なのは、背負うローンの金額と、入ってくる収益をきちんと考えるべきです。

いっとき私も興味を持ち勉強しましたが、そのリスクの高さに気づきました。

 

ローンというか、負債の金額に対して、入ってくる収益が少なすぎるんです。

今回の場合も2億ちかいローンを組んでますよね。

これ、ないでしょ。普通。

 

借金は、ダメだってみんな口を揃えて言ってるのに、なぜ銀行からのローンはいいんですか?

ローンも借金ですからね。

そもそも銀行から借りるっていう時点で、もうかなり拒否感がありますが。。。

 

本書の中で、銀行側の弁護士の態度にかなり腹を立てることがありました。

銀行は、資産があるので、裁判に持ち込んで長期化させる作戦をよくとるそうです。

個人が銀行を訴えても、絶対に勝てないという理由です。

 

こうなると、銀行に何かを期待する方がリスクであると言わざるおえませんよね。

改ざんして不正の手助けをしたとしても、訴えても勝てないんだから。

他の銀行は、スルガ銀行と違うと、本当に信じたいと思いますね。

 

信じられないのが、まだスルガ銀行が生き残って運営されているということ。

こんなことをしておいて、まだ銀行業務を続けているというのが、なんか、自分の中で信じられません。

 

えっ、口座残高の改ざんをしていた銀行がまだ銀行業務をしているのか?

って。

個人とか、一部の部署というのであれば、当然関わった人全ては罰を受けているのか?

パワハラ

ノルマ?

ひどいのはわかるが、犯罪を犯していい理由にはなりません。

 

最後に。

スマートデイズ社がひどいのは、もう周知の事実です。

こんな業者に絶対騙されてはいけません。

というか、考えましょう。

頭使いましょう。

 

スルガ銀行

過酷な状況というのはわかりますが、銀行マンとして、絶対外したらいけないところがあるはずです。

そこを逸脱した行為は、もう銀行は、個人でなく組織的犯罪としたら責任を取るべきです。

国民も、甘やかせたらダメです。

そんな銀行と取引をすること自体、許してるってことになります。

 

投資は自己責任です。

なんでもいいなりでは、それは投資ではありません。

物件を買うのに、確認もしない?

ありえない。

多額な借金をして、少額の利益を得る。

バカでもわかる不自然さを見抜くべきです。

 

以上

 

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