この本は久しぶりに本屋で購入しました。
パッと目について、伊岡氏の本だと。
仮面。
なんとも面白そうなタイトル。
そして著者が伊岡瞬氏。
となると即読みたいってなりました。
説明・あらすじ
読字障害というハンディキャップを抱えながらも留学の後、作家・評論家として活躍する三条公彦。
知的で爽やかなイメージだが、決して他人には立ち入らせない領域があり、その私生活と過去は謎に包まれていた。
一方、女性上司とともに行方不明者を捜索する宮下刑事は、おりしも白骨死体で発見された別の女性との不審な繋がりに気づく。
はたして、三条は二つの事件に関わっているのか。
引用元:角川文庫 「仮面」 著者:伊岡瞬
読んだ時の感想 注!ネタバレ
伊岡氏の作品ということで、まぁ面白くないわけはなく。
グイグイと引っ張られて読み進めてしまう。
せっかく買ったのに、3日で読んでしまい少し後悔。。。
まず感想。。。
ありがちだけど、どうしようもなく悪いというか、クズはいてるなって。
小説なのでこれは当たり前かと思いつつ、こんなやつも普通に世の中にはいるんだろうな。って。
あと、枕営業みたいな話が出て来ますが、いかにもありそうなって感じですね。
スポンサーが一番偉い。っていうのは、もう少し調べたらわかる。
それもオーナー企業であれば、もうガバナンスなんて通用しなくて、オーナーの言いなりでテレビ局も相当弱い立場だろうなって。
それはもう想像がつく。
これが通常の大企業であれば、問題が起こればイメージ悪化を嫌う企業としては大問題なので即刻懲戒処分の対象だろう。
それにグループで動くから、誰かの思惑というのはほぼないだろうなって。
それ考えると、メディアの何を信じればいいんだろうな。って。
この本の中でも書いてましたが、ドキュメンタリー番組も半分程度はヤラセが入ってる。
突撃と言っても、事前に話がついていて、突撃した家のおばちゃんがしっかりメイクしているというのも珍しくないって。
そりゃ普通に考えて、ピンポン鳴らして不在とかあれば、番組の尺の中にはきちんと収まらないだろうなって。
それ考えると、もうテレビは作られたものというのを理解しないと。
ワイドショーなどの街頭インタビューも、エキストラだったり、都合のいいコメントばかり集めたりと。
やりたい放題だろって。
で、これが世の中の声ですっていうんだから、明らかにおかしいよね。
識者は気づくが、大半の人はテレビで言うてたから正しいって、いまだにそう言う人多いからな。
学歴もわざわざ正しいか調査する人もおらず、海外の学歴なら尚更。
以前も何件かあったよな。
あと警察の捜査について。
通常刑事のような職業だと、常にペアで行動するのでは。
たまにドラマなどで単独行動する刑事がいるが、それは服務規定違反では。
こういうのを見ると、なんで???
って思ってしまうな。
あと、読字障害って言う特殊な障害がこんなに集まるのか???
あと留学した人がこんなにつながるのか。。。
主婦Aと三条。
主婦Bと主婦A。
その上、主婦Bと女性A。
女性Aと三条。
なぜ、こんなにつながるのか。。。。
偶然がひどすぎるような気がするが。。。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
読みやすいというか、流れるように読める。
この人の小説は読みやすい。
人物もそう多くないため。
◆意外度
意外度:2
最初から怪しさ満点。
登場人物もおかしいって言うのが最初から出てくる。
したがって意外度はほぼない。
◆夢中度
夢中度:4
面白いからどんどん読み進める。
あっという間に読み終わったわ。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
最後は少々詰めが甘く、警察って甘いなって言う印象が強い。
もっと強烈にダメージを与えるようにすると読者はスッキリするが。
犯罪者に優しいって言うのは、いつ読んでも気分悪い。
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読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。