おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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【サラリーマン書評】「機械仕掛けの太陽」知念実希人〜コロナ禍の戦場!絶対に読むべき小説がここにある

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色々調べていて見つけた本です。

見ると、著者は知念実希人氏。

この人の本は結構読んでるんですよね。

 

読書管理アプリを見ると、7冊(『ムゲンのi 』のみ上下巻)読んでました。

 

今回のテーマは、コロナでの医療現場について。
前回2冊が、結構スリリングなものだったので、今回はなんかテーマが重そうです。

 

説明・あらすじ

 

現役医師として新型コロナを目の当たりにしてきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療現場のリアル。

2020年初頭、マスクをして生活することを誰も想像できなかった。

―― これは未知のウイルスとの戦いに巻き込まれ、〝戦場〟に身を投じた3人の物語。

大学病院の勤務医で、呼吸器内科を専門とする椎名梓。

彼女はシングルマザーとして、幼児を育てながら、高齢の母と同居していた。

コロナ病棟の担当者として、最前線に立つことになる。

同じ病院の救急部に勤務する20代の女性看護師・硲瑠璃子は、結婚目前の彼氏と同棲中。

独身であるがゆえに、コロナ病棟での勤務を命じられる。

そして、70代の開業医・長峰邦昭。町医者として、地元に密着した医療を提供し、息子にはそろそろ引退を考えるように勧められている。

しかし、コロナ禍で思い掛けず、高齢で持病もある自身の感染を恐れながらも、現場に立つことを決意する。

あのとき医療の現場では何が起こっていたのか? 

3人はそれぞれの立場に苦悩しながら、どのようにコロナ禍を生き抜くのか。

全人類が経験したあの未曾有の災厄の果てに見いだされる希望とは。

自らも現役医師として現場に立ち続けたからこそ描き出せた感動の人間ドラマ。

※本作品の印税の一部は、新型コロナウイルスなどの感染症拡大防止への対応のため、日本赤十字社に寄付されます。

引用元:文藝春秋 "https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916088"

 

 

books.bunshun.jp

 

読んだ時の感想 注!ネタバレ

この本は、実際の時系列で、かつ真実の事項を織り交ぜながら進んでいく。

あー、そういえばとか。

この時、医療現場ではこういう感じだったのかと、改めて思い知らされる。

 

読んでいくと、やはり本当に医療従事者には感謝しかないなって。

そう思わされることがたくさんある。

 

家族がいて、恋人もいて。

それにも関わらず、コロナ対応を指示されて、現場に向かい働いてくれる人たち。

 

第二章のαで、瑠璃子の同僚の猪原瑞枝が看護師を辞めるという場面がある。

それはコロナ禍で現場で働いている看護師のボーナスをカットするという病院に対しての抗議である。

本当に、日本ってどうなってんだろうって思うよな。

病院の経営が苦しいのはわかるが、最前線でコロナと戦っている看護師のボーナスカットって。

 

少なくとも、最前線で戦っている仕事は評価するべきだろ。

ありえない。。。

病院の経営が苦しいのであれば、国が補助するべきではないか。

国全体で対応しているんだから。

なんで、こういうことも政治家はできないんだろう。

すごく悔しく思ったわ。

 

さらに患者についても思うところがある。

なんでこう身勝手なのか。

日本はサービスの国だけど度が過ぎていると思う。

病院はサービス業ではない。

警察も同様。

 

ダメって言ったらダメなんだって。なぜわからないのか。

それを看護師が丁寧に説明するって。

そりゃ説明責任はあるだろうが、コロナ禍の緊急の時には、ビシッと対応すべきではと思ってしまう。

 

これも第二章だが、医療従事者である親に対して、コロナだから関わっちゃダメという親がいること。

これは実際にもニュースとかで流れてた。

一体、どんだけ頭悪いんだって思うが、国民の大半がアホってことを考えれば、納得もする。

ろくに頭もないのに、結婚して子供を作り、またアホな人間を増やす。

これはもう仕方ないことだからな。

国民には権利があるっていうが、医療従事者に向かってコロナに移ると差別するアホにも権利があるのか。。。。

って、読んでいると無性に腹が立った。

幼稚園の先生が、今後も子供同士の喧嘩も起こるかもしれないから、コロナが治るまで幼稚園を休んだらって。

梓のお母さんが、『あなたたちや、あなたたちの家族がコロナに罹ったら、うちの娘は文字通り命をかけて助ける。そんな娘を差別するような人たちが、子供に何を教育するのか』って。

これを声に出して言わないと通じない教育現場のレベルの低さ。

(もちろん小説の中だけど、こういう事例もニュースで出てたからね。)

まじで悲しくなるな。

その後のホテルの対応には普通に涙が出てきた。。。。(これは読んでみてください。)

 

当時を思い出す記事も。

菅首相が8人でステーキ。

あったなって。

日本の政治家は本当に狂ってるな。なんでおかしいってことに気がつかないのか。

政治家だけでなく著名人も。

コロナに罹ったらヤバいのに。

もう老人頭悪過ぎて頭痛くなってきた。

 

メディアについても記載があります。

とにかく不安を煽る。そして視聴率をとる。

それがメディアのやり方だと。

これ。。。どんだけ社会的に害なものなんだろうって。

姉小路医師が、『不安を煽れば煽るだけ、メディアは視聴率とか売り上げが伸びるからね』

これは医者に言わせるところが、もうメディアってクソだなって。

『売り上げの伸びるって、それで人が死ぬんですよ!』

って絶句するが。。。 メディアって本当に。。。。

 

ワクチンが浸透しだすと、反ワクチン勢力が日本でも出てきてましたね。

メディアや、大学教授などがこぞって。

現場などが必死に頑張ってる中、これはかなりひどいな。

 

後半になったらさらにマスコミのクズさが際立ちます。

病院でクラスターが発生した時、病院の敷地外にはマスコミが。

(地域医療の要である大病院内で起き、犠牲者も出ているクラスター。マスコミとしては『美味しいネタ』なのだろう。)と心の中で思う看護士たち。

マスコミに取り囲まれて、マスコミが発した言葉。

「感染対策が甘かったと思いませんか?気が緩んでたんじゃないですか?」

 

小説だからって思う?いやいやニュースとかワイドショー、こんな感じだっただろ。

これはフィクションでありつつ、ノンフィクションだから。

答えずに行くと、後ろから舌打ちが聞こえる。って。どこまでマスコミってクソなんだろうなって。

 

反ワクチン団体の暴挙もさらに続いており、40歳から70歳にかけた輩たちが。

『ワクチンは殺人兵器』

『マスクは奴隷の烙印』

とかデモをしている姿を見て、嫌悪感を覚える看護士、医療従事者たち。

本気で信じてるニートとか大勢いるんだろうな。

怖いな。

 

と、読みながらその都度感想を書いてみました。

最後まで読んでみて思うこと。

絶対この本はみんなに読んでもらうべき本だ!と言うこと。

ここには日本の問題・課題がしっかりと書かれている。

 

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

特に難しくもなく、内容が濃いだけに、読み疲れると言うのが全くない。

充実感もあり、読んだなって思っても、まだ半分だったり。

 

◆意外度

意外度:1

意外度はない。

これはフィクションであり、ノンフィクションだから。

事実と、架空の登場人物をうまく融合させている。

 

◆夢中度

夢中度:5

すごい。

夢中でというか、読まずにはいられない。

時に涙腺がうるうるしながら、読み続けれる。

というか、読むべき本だと思った。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:3

スッキリとはしない。

なぜなら、日本の問題点が浮き彫りにされているが、なに一つ解決されていない。

現場のプロの仕事ぶりには驚嘆させられる。

その反面、政治家、マスコミ、洗脳されやすい底辺国民。

どれもが頭を抱えるぐらいのヤバさがある。

とくに反ワクチンを謳う団体とか、マスコミのヤバさは普通に怖い。

特に小説用に色付けされていることもなく、事実だったというか、これニュースでやってたなって言うことを淡々と書いて、それに対する医療従事者の気持ちを書いているだけだが。

まじでやばいと思った。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。