今回は、経済本である「なぜサラリーマンは年収1000万円でもお金持ちになれないのか?」。
加藤皓太氏という人が書いている本です。
図書館で借りてきた本ですが、面白そうだなって。
しかし、読んでいくと、なんだこれ?って。
こんなレベルの人が本書いていいのかって。
説明・目次
どんなことが書いているのか。
まず、目次を見ていきましょう。
- 最大のおじゃま虫は「日本」という国だった!
- 会社は味方ではなくおじゃま虫!徹底的に利用しよう!
- 金融機関は、おじゃま虫の巣窟だった!
- お金を受け取るためのマインドセットを身につけよう!
- お金に働いてもらってお金を増やそう!
読んだ時の感想
書いてるレベルが、まず内容が薄い。
というか、もうある程度の運用をしている人、もしくは金融知識のある人であれば常識といったレベルである。
最初の、サラリーマンの年収は上がってないが、税金はどんどん増えていて、同じ年収でも手取り額はどんどん減っているというのは、インパクトがあった。
まぁ、知らなかった人には、結構衝撃的だったろうな。
年収700万をモデルとしてみると、2002年からだと、手取りが50万以上減っているという。
一番最初に笑ったのが、日本政府がお金の教育をしない理由。
国民に貯金してもらわないと困るからだって。
金融教育をすると、貯金より投資をした方がいいってことになり、銀行にお金が集まらなくなるからだそうだ。
で、銀行にお金が集まらないとどうなるか。
国が銀行からお金を借りれなくなるからだって。
アホですか?
三橋先生に教えてもらえ。
三橋先生だけでなく、他の識者にも教えてもらえ。
次面白かったのが、金融機関について。
まぁ、大抵あってると言えばあってるが。
しかし、株式投資でなぜみんな負けるのか?
それは証券会社が売りやすい銘柄。
手数料が多くもらえるような営業をするからだって。
これいつの話だ?
昔の証券会社に電話で売買依頼を出していた時代の話ではないのか。
今は、個人が四季報や、ネットで調べて買うので、証券会社の話なんて、誰も聞かない。
損をするのは、短期でトレードするから。
下落したら、みんなパニックになり売るからだ。
いい会社の株を買い、下がってもずっと持ち続けていれば、上がっていくのに。
すぐ売るからだ。
最後にお金に働いてもらうっていうので、あげたのが、株式投資と不動産。
おいおい。
どちらも散々文句言ってたのに。
いうことがコロコロ変わる人間ほど信用できないものはない。
なら、最初からそういう抜け道を作っておけば良いのに。
その上、推薦するのがS&P500インデクスファンド。
確かに2019年時点だと、多少早いというイメージはあるが、しかし当たり前と言えば当たり前だ。
しかし不動産投資をすすめるのはいかがなもんか。
それもほとんど資産がなくてもできるという、多額の借金をすることも薦めている。
これはないな。
感想としては、多少運用の経験はあるのはわかるが、そんなレベルで本書いたらダメだなって。
深い考察もなく、思いつきで書いてるというのがよくわかる。
内容がないから、1時間程度で読めた。
これお金出して買うレベルではない。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
内容が薄い分、すぐ読める。
難しいこともなく、ほぼ当たり前のことを普通に書いてるだけ。
◆意外度
意外度:1
ない。
◆夢中度
夢中度:1
最初の方の、国が銀行からお金借りるという時点で、興味無くなった。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:1
驚くことに、このレベルでアマゾンの評価が高いということ。
サラリーマン必見とか書いてるアホもいる。
もう、一体日本人のマネーリテラシーでどんだけ低いんだって。
悲しくなってきた。
サラリーマンよ。
これからの日本で勝手に苦しみなさい。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。