荻原浩氏の「噂」
あるコンサル会社が企画した口コミとして使った都市伝説が、本当の殺人事件に。
っていう結構怖い話。
一気読みは必須かな。
これ、後半にはかなりネタバレするので、読みたい人は、まず小説を読んでからこのブログを読んでください。
このラスト1行と言うのがすごい。
説明・あらすじ
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。
口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。
販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。
衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。
新潮文庫:巻頭より
読んだ時の感想 注!ネタバレ
読んでいると、ついつい引き込まれる感がすごい。
なんか本当に最後まで誰が犯人かわからない。
怪しい人が多くて。
途中の作者のフェイクもあり、最終10ページ程度は、もう夢中で読んでしまうね。
これ、本屋の帯でも書いてあったが、最後の1行でゾッとする。
まじで、ゾッとした。
最後は、普通に噂話する女子高生だと思ったんだが。。。
いつもの通り、なんでいつも犯人に有利に状況が進むんだろうって言うのは、よくある。
連続殺人って、もう今じゃ本当に難しい。
っていうか、多分無理でしょう。
自殺願望がある人が集まるならまだしも、間隔空けての連続殺人は、もう今は絶対無理だろう。
いろんな目もあるし、街中にある防犯カメラ。
夜中でも人通りがある街中。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
意外と読みやすい。
なんでだろうか。
よくわからんけど読みやすい。
◆意外度
意外度:5
意外度の5は久しぶりだろう。
なんと言っても最後の1行はインパクトデカすぎ。
◆夢中度
夢中度:5
いい本かというと、それほどでもない。
気持ち悪いというか、現代的というか。
しかしずっと夢中で読んでいられる。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:3
さすがにスッキリはないな。
犯人もそうだし、最後の1行もそうだし。
なんか、ちょっとね。
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読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。