今回は、「よこどり」。
小野一起氏の作品です。
副題が、メガバンク 人事抗争って。
これ読んでみると、なんか半沢直樹を思い出す。
正直スッキリという感じではないが、実に現実的というか。
それがかえって面白かったな。
説明・あらすじ
日本一のメガバンクであるAG住永ファイナンシャルグループの代表取締役社長である竜崎。
広報部長の寺田俊介(てらだ しゅんすけ)。
その竜崎の教えは明瞭である。
「君の手柄は全て私の手柄。私の失敗は全て君のせいにする。」
AG住永銀行や、いろんな子会社を持つAG住永ファイナンシャルグループ。
会長やOBたちとの関係、マスコミとの関係。
いろんな思惑が交差する。
読んだ時の感想 注!ネタバレ
結構半沢直樹入ってるなって。
メガバンクっていうか、銀行はいつもこんな感じなんかなって。
本人たちは真剣なんだろうが、古いというか。
廃れて当たり前っていう感じがしたな。
派閥とか、小会社への出向とか。
出世とか。
銀行の業務考えたら、もうメガバンクなんて終わってるだろうって。
だから、手数料稼ぎで、しょうもない投資信託なんかをマネーリテラシーのない人たちに売りつけてんだろう。
もう、いろんなところで、銀行の窓口に行くなって言われてるんだから。
もう淘汰されて行くべき業種って感じがするね。
結局、それに尽きる。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
普通には読みやすいかな。
◆意外度
意外度:2
特になし。
◆夢中度
夢中度:3
まぁ、半沢直樹系ということで、多少は楽しかったかな。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
スッキリかな。
一応収まるところに収まったかなって。
この話の中では、一番スッキリしたという感じかな。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。