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【サラリーマン書評】「秘匿」堂場瞬一~八王子で過去の暗い影が落とす事件の謎

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堂場瞬一氏の鳴沢了刑事シリーズ

もうそろそろこのシリーズも終盤を迎えています。

舞台は、アメリカから一転して東京の八王子に。

前作の「血烙」から、どのようにつながっていくのかと言う楽しみはあったのですが、その辺は今回はほとんど書かれていませんでした。

なんか内藤優美との関係もよくわかりません。

しかし今回は、警視庁の西八王子署で、またまた周りから浮きまくっている鳴沢了が活躍します。

 

西八王子署の刑事がひどく、描かれているので大丈夫かなって思ったんですが、西八王子署ってないんですね、実際は。

少し安心しました。

いくらなんでもひどい無能な刑事の集まりのように描かれていたので。

ただ八王子という土地については、いい印象を与えない物語となっています。

まぁ、一般的な田舎と言う設定なんだろうけど、露骨な田舎批判が少々気にかかりますね。

ある意味で、いやな人間関係というか、警察と地元の有力者との関係がちょっとなって感じでしたね。

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説明 注!ネタバレ

概要はというと、アメリカの研修を途中で中断されて戻ってきた鳴沢了刑事

配属されたのは、警視庁でも西の果てになる西八王子署。

JRと京王の八王子駅、繁華街を管内とする東八王子署とは異なり、田舎の警察署と言う感じの場所。

問題を起こしつづけている鳴沢了刑事が左遷されたと考えても不思議ではない環境。

 

赴任する直前に起こっていた地元政治家の死亡事故。

橋から酔っ払って落ちたとする事故だったが、鳴沢了は暇つぶしにその辺を当たってみることに。

すると刑事の勘により、異変を感じる。

そんな中でいろんな人が、いろんな動きをしだし、さらに疑惑を深める。

まぁ、いいかと思いつつも、刑事としてこんなところで腐ったらダメだという思いから、刑事としてやるべきことをやることが大切だと考え、動き始める。

 

少しづつだけど、人間関係が明らかになってくるが、いつまでたっても確信に近づけないといういらだちが。

捜査一課の連中も参加する捜査が始まるが、地元の、老人たちの波風立てないという風潮に捜査は困難を極める。

 

しかし意外なところから、昔に起こった事件との関連が明らかになっていく。

相変わらず偶然の重なりで、一体どんな世界で鳴沢了は生きてるんだと思わなくもないが。

鳴沢了刑事は確実に成長しており、警視庁の中でも伝説というか、一目置かれる存在になりつつある。

知らない間に味方も増えており、今までの能力が評価されつつある。

シリーズをずっと読んでいて、その辺がなんか自分のことのように嬉しく思えるのが楽しい。 

 

読んだ時の感想

なんか前回のアメリカを舞台にしたチャイニーズマフィアとの争いとは異なり、一気に田舎での地味な事故から始まった。

暇潰しに始めた聞き取りから、鳴沢刑事特有の勘により、普通ではないと勘ずく当たり、さすがだなって。

というか、西八王子署の事なかれ主義が、体の芯から刑事である鳴沢了を奮い立たせた面もある。

 

今回も、偶然すぎる偶然が多くあって、正直途中からまさかと言う感じはあるんだけど、もうこれは堂場瞬一氏の小説のあるあるかなって。

 

雪虫」から読んでくると、関係者があまりにも近くに集まりすぎているという感じはしますね。

 

これもエンターテインメントっていう奴ですかね。

現実としては、偶然が2つ重なったら大変すごいことだが、3つ重なるとそれはもう偶然ではないって。

何かの刑事小説で読んだことがあります。

 

しかし、現実ではありえない事が起こるのが、小説の中。

それは純粋に楽しんだらいいかなって。

 

おなじみの人の内面を、読み進めて行くたびに理解していくというのも、シリーズもののいい所でもあるんでしょうね。

 

さて、鳴沢了刑事ですが、もう警視庁の中ではちょっとした有名人になっているようですね。

これはいい面でも悪い面でも。

 

一部では、一匹オオカミで単独行動の目立つ悪評。

もう一方では、優秀な刑事としての評判。

 

孤狼」で対決した十日会に関する事件では、そういった悪しき風習を嫌っている刑事の間では、逆に英雄扱いされています。

捜査一課長である水城もその一人である。

 

今回は騒ぎを起こすなよ!ってくぎを刺す一方で、捜査一課に迎えるべく行動をチェックするという態度で接している。

 

トイレでの会話は、なんかずっと見ていた読者にとって、すごくほのぼのとする感じで良かった。

水城:「ここの署のだらしない雰囲気は、もう分かってるだろう。」

鳴沢:「まだ来たばっかりですよ。」

水城:「お前なら気づかないわけがない。」

 

なんか、水城が鳴沢のことを買っていることがよくわかる会話ですね。

 

あと。

 

水城:「・・・だけど、お前の動きは見てるからな。」

鳴沢:「監視ですか。」

水城:「まさか。俺が監視しなくちゃいけないのは、西八王子署の他の刑事だちだ。お前のことを見てるっていうのは、捜査一課でやれるかどうかを見極めるためだよ。」

 

なんか嬉しい言葉ですね。

ただ、鳴沢は、あまり嬉しくなさそうで。

理由は、いろんなことを見てきて、刑事としてやるなら場所は関係ないって。

 

一時期アメリカで刑事になろうとしたことを考えると、特にこだわってないと思いますね。

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

堂場瞬一氏の小説では、あまり登場人物が多くないので読みやすいです。

あと、前作から登場している人もいて、既にどんな人がわかっている場合もありますから。

 

◆意外度

意外度:4

今回は、意外というか、こんなつながりがって感じがありましたね。

それが少々強引すぎると思うかもしれませんが、もう堂場瞬一氏の小説を読んでいると、もう慣れてしまったという感じですね。 

新潟時代からの知り合いである記者との関係は、なんか意外な感じでしたね。 

 

◆夢中度

夢中度:4

展開が意外と遅いと感じるんですが、しかし少しづつ情報が増えて行くという感じは、やはり夢中にさせますね。

鳴沢了刑事の行動一つ一つが、確信につながっていくという、やはり都合のいい感じはしないでもないんですが、まぁ主人公ですから。

でも、今回も時間さえあれば読みたいと思う小説でしたね。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:3

すっきりというか、きっちりと終わったので。

最後、たんなる知り合いから、もっと分かり合える友になるという流れが、すっきりしましたね。

このまま終わるのかと思っていたけど、きちんと会話出来て良かった。

 

堂場瞬一 鳴沢了刑事シリーズ

シリーズは以下のようになっています。

  1. 雪虫(読破)
  2. 破弾(読破)
  3. 熱欲(読破)
  4. 孤狼(読破)
  5. 帰郷(読破)
  6. 讐雨(読破)
  7. 血烙(読破)
  8. 被匿今回)
  9. 擬装
  10. 久遠(上・下)

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。