今回は、「羊と鋼の森」。
宮下奈都氏の作品です。
本屋大賞受賞作です。
正直これはかなり分かれるんではないかという気がする。
いいという人と、そうでもないという人が。
なんか読んだ感じは、北野武の映画のよう。
何かと言うと、人によっては良さが全く分からない。
しかし海外では賞をとる。
人によってはなんで?っていう気がする。
説明 注!ネタバレ
概要はと言うと。
17歳の時、ある調律師の出会いがその後の人生を決めた。
調律の学校に行き、17歳の時に感銘を受けた調律師と同じ会社に入社しました。
そこから、調律への厳しい道に。
ピアノの調律と言う、普通の人にはなじみのない世界。
繊細な音を調整する。
すごくかっこいい仕事だと思いますね。
そこで出会った双子の女の子。
その子たちの弾くピアノの音に感動する。
ピアノと調律。
その深い森をさまよう青年。
。。。。
読んだ時の感想
私には合わなかったな。
すいません。
何というか。
正直非常に退屈だった。
文章は、遠回しの表現が多く、何を言っているのか理解に苦しむ。
比喩というか、音楽なので、それを表す表現がピンとこない。
何を言っているのかって感じがする。
音に敏感な人には、非常に感銘を受ける小説なのかもしれないな。
本屋大賞受賞とあったので、もっと幅広い層に受ける本だと思ったんですが。
それとも自分の感覚がおかしいのか。
正直これを素晴らしいと思えない自分は、いいのかとさえ思ってしまう。
北野武の映画って、海外では評価されているが、日本ではヒットしない。
それと同じなんだろうか。
静かで文学的な作品は、海外で賞は取れるけど、商業的に成功しない映画ってよくあるよね。
あれはいったい何だろうか。
お笑いでも、素人が笑いをわかってないとかいう芸人いるが。
お笑いについてのお客さんは、その素人だろ。
素人が面白いと思わない笑いに何の意味があるのか。
映画も小説も一緒で、いい作品は商業的にも成功する。
成功しないのは、一般人。ようするに客に受け入れられないということだ。
専門家にのみ受けがいいというのは、それはいい商品なんだろうか。
確かに頭使わずに見れるアクション映画が流行ったりもする。
それがいいかというと、たしかに疑問にも思うところはあるが。
しかし私の場合、この作品は正直つまらなかった。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:2
正直すごく読みにくい。
というか、何を言っているのか。
もちろんゆっくり読めばわかるが、あまりにも抽象的すぎて。
とにかく読みにくいというか、じれったいというか。
◆意外度
意外度:1
意外度はまったくない。
なんだろう。
読んでいてワクワク感がない。
何を目的に読んでいるのかわからなくなる。
本当に日常の。
なんか人の日記を読んでいるような感じ。
◆夢中度
夢中度:1
正直早く読み終わりたいという感じがする。
早く終わってほしいと。
最後の20ページぐらいは、ページの中の半分ぐらいしか読んでいない。
でも、物語はわかる。
それほど中身がないって感じ。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:1
だから、何も残らない。
なんか、こう、じれったいという。
なんだろう。
なんか文学作品で、この作品を評価できるのがかっこいいって思う人が多いのか。
なにを本に求めているのかということなのか。
読んだ後、この本をいいって思わない自分は、書評を書く資格がないのかって。
すごくつらい感じがしたが。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。