おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

主に経済に関する記事を扱います。経済ニュースや、投資信託、南アフリカについて、趣味のゴルフの記事を中心に書いています。

【サラリーマン書評】「神の子」薬丸岳~引き込まれる面白さ!今年上半期での最高傑作!

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今回は、「神の子」。

薬丸岳の作品です。

 

この本は、上下巻の大作です。

後ろの概要読んだだけで、面白そうって思いました。

結構分厚いですが、どんどん読み進められます。

 

感想はと言うと。

ちょー面白い!

今年上半期で一番面白かったと思います。

 

上下巻と言う、大作ですが、あっという間に読んでしまいました。

 

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説明 注!ネタバレ

少年院に入所してきた町田博史。

知能検査でIQ161を叩き出した。

しかし、この町田は、生まれたときから、育児放棄され、出生届が出されず、義務教育を受けることすらできずに育ってきた。

 

入所するまで、頭脳を武器に生き抜いてきた町田。

闇社会の新勢力、ムロイ氏のもとで第二の人生をおくるはずだったが、ムロイに反旗をひるがし少年院に。

(上巻)

 

出所した町田は、身元引受人の工場で働きながら、その才能を見込まれて大学に通い始めた。

知り合った学生たちと起業するも、徐々にムロイの魔の手が。

人を信じることができず、己の頭脳だけを信じて生きていた町田。

町田に徐々に惹かれていく身元引受人の娘の楓。

 

町田とムロイ、それを取り巻く人たちの運命は。。。

読んだ時の感想

最初の少年院については、イライラするぐらい、大人がアホすぎると言う印象だ。

何についても甘いとしか言い様がない。

 

何がって言うと、もう、20歳に近い年齢の奴らが、そんなに簡単に変わるはずはないと。

もう学習しろよって思う。

犯した罪を見れば、大体分かるだろう。

なぜ、更正すると最初から思ってんだ?

 

まず、人は変わらないという前提で見ないと。

変わる方が少ない、レアケースとみるべきだろ。

 

数々の少年を見てきたら、普通に分かるだろって。

脱走されて、初めて自分の甘さを悔いたって。

 

磯貝が、涙を流し、今まで犯した罪について、生きてたら、被害に遭った人たちに謝れる。って。反省してた。

しかし、読めば分かるが、そこまでの状態になって初めて被害者の気持ちが分かるんだ。

要するに反省、改心させるにはそこまで追い込まないとならないって事だ。

 

楓については、中学時代はこんなアホな子、やはりいるのかなって。

確かにニュースで見る事件では、同じような子たちいるなって。

自分が何してるのか?どういう結果になるかを、想像できないアホさ。

 

と、周辺にいる人たちにモヤモヤしながら、ストーリに夢中になっていく魅力があります。

1冊500Pを超える分量だけど、ほんとうにあっという間に読んでしまった。

 

さきほど言ったように、楓と言い、内藤といい、動きすぎるという感じはするんだが、結局はそのおかげで最後のエンディングがあるって感じで、最終的にはきちんと収まっているかと。

 

しかしなんといっても、町田博史のキャラクター。

結構引き込まれますね。

なんというか、シリーズものにしてもいいような。

 

その頭脳と言い、常に冷静と言うか、冷たい視線。

なかなかいいキャラしてますね。って。

 

最後の楓の頑張りはすごいと思いつつ、一気にストーリが進んだところでは、いやー、ちょっと楓優秀すぎるだろって思ったりもするけど。

しかし、家があんな状況で、みんなよく出張と言うか遠征できるなって思ったりもします。

 

あと心残りと言えば、

タメイドラッグの明社長。

どうしようもない無能な経営者が、まわりの参謀をつぎつぎと追い出して、いったい会社はどうなるんだって。

結論もなく思ったんで、その辺をもうすこし書いて欲しかったかな。

それがあればすっきりした感じがしますね。 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

大作だが、読みやすい。

結構集中して、退屈しなかったんで、集中して文章を読むことができた。

退屈な小説は、無意識のうちに読み飛ばしてしまうことがあるんだけど、この本はそれがなかったな。

 

◆意外度

意外度:2

意外度はあまりなかったな。

まあ、あいつも実は仲間だったのかっていうおどろきがあったくらいかな。

それ以外は意外と、まぁ想像通りかな。

ただ、赤城との対決の時には、どうなるのかとドキドキしましたが。

 

◆夢中度

夢中度:5

この本は超お勧めなので、夢中度としては5です。

これはほんとうにおもしろかった。

夢中で読みました。

上下巻合わせて1000頁程度ありましたが、3日程度で読み終わりました。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:5

すっきりです。

エンディングもかなり良かった。

唯一心残りは、タメイドラッグのその後かな。

明社長の暴走で相当駄目になったと思うんですが、その辺の記載がなくて残念だった。

しかし、それ以外は本当にいいエンディングでした。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。