今回は、少し変わったサスペンスもの。
しかし、本当はこういう系統のものはあまり好きではありません。
これ許しちゃうと何でもできちゃいますからね。
説明 注!ネタバレ
概要はというと。
美島冬華は、人の心が読めます。
対面に立ち、目を見て話すと、その人の考えていることが、LINEのトークのように画面上に次から次へと文字で表示される。
また、動画も見える。
後輩がストーカー被害にあっていたので、それを助けたことにより、思わぬ人物の心と見た画像を見てしまいます。
ほっとけばよいものをどうしても気になり、行動に出てしまいます。
読んだ時の感想
正直、人の心が読めるって、そんなの推理小説でありかって思いますね。
そもそも、こういうのって好きなように小細工できますからね、作者が。
例えば、人を殺した犯人に、ジャーナリストと名乗る人がインタビューに来たら、まず自分が犯した犯罪について、もしかしてって思い浮かべますよね。
しかし、都合よくそういう画像や心は、なかなか心に浮かんできません。
普通の学生や主婦が犯罪を犯しておいて、そのことを思い起こさないなんてありえますか?
あと、これは私自身の失敗ですが、別の人が真の犯人ではないかとずっと疑ってしまったことです。
絶対意外性のあるこいつが犯人だと。
失敗しました。
あと、これはひどいと思ったのは、読者を騙したことです。
まぁ、ネタバレですが。。。
死んだと思わせといて、実は生きていたって。
ひどくないですか。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
読みやすいのは読みやすいんだが。
なんか中身が意外とないような感じ。
◆意外度
意外度:4
意外度はあるが、なんかすっきりしない感じ。
さっきも言ったように、死んだと思わせる演出とかはひどいなって。
あと、いろいろと殺人が起こっていますが、どれも犯人が捕まらないって都合よくありませんか。
◆夢中度
夢中度:3
なんか、読んでいても関連がわからず、なんかもやもやって。
だから、どうしても次へって感じにはいかなくなって。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
まぁ、最後にいろいろと疑問が解消されますが。
しかし、大切な人が最後に殺され、なんかすっきりしないな。
もっとハッピーエンドが良かったわ。
というわけで、やっぱり推理小説で、こういう能力出すのは邪道だと思いますね。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。