最近新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長で、飲食店はダメージを負っています。
完全に閉めるとしても、従業員への給与はどうするのか?
当然従業員も生活がありますから、給与が出ないと生活できません。
今はこういう状態なので、少しの間我慢してというのも、なかなかつらいものがあります。
政府が10万円を支給してくれると言っても、なかなかスムーズに行ってないようだし。
仮に、みんなが我慢しても、実は固定費がどっと重くのしかかってきます。
そう、家賃ですね。
お店を閉めていても、毎月の家賃の支払いは重くのしかかってきます。
そもそも家賃ってどのくらいが相場なのでしょうか。
ちょっと調べてみました。
飲食店の家賃の相場は売上の約10%が目安
一般的に言われているのが、売上の約10%程度が、家賃の目安ですと。
しかし、一概に飲食店と言っても、いろいろあります。
ただ、この10%程度。
7%~10%というのは、もう飲食業界での常識のようになっているようです。
少し小さなお店だと、7%程度。
大きな店舗で、10%程度が一つの目安とされているようです。
言い換えれば、家賃の10倍から15倍程度の売上がないと、赤字経営になってしまい、いずれお店を閉めないいけなくなるということです。
坪売上で考えると
坪売上で考えるとどうなるのか?
そもそも、坪とは?
頻繁に聞く言葉なんですがね。
意外と知らない人もいるのかと。
坪は、尺貫法による面積の単位です。
この尺貫法は、明治時代の度量衡法で、400/121平方メートルと定義されています。
この面積は、一辺が6尺の正方形の面積となっており、約畳2枚分に相当します。
坪売上で言うと、1ヶ月15万円以上が理想とされているそうです。
これは理想であるけど、一般的最低でも10万円はないと経営が厳しくなると言われています。
以前書いたたこ焼きやで言うと、小さな下町のたこ焼き屋では、ゆうに20万円以上はありそうですね。
ちなみに20万以上だと、繁盛店と言えるそうです。
月に15万以上を売り上げることを目標にすると、一日当たり約5,000円となります。
30日丸々働いてと言うことになりますが。
一坪あたりの賃料は、地域によって大きく異なってきます。
そりゃそうでしょう。
いい場所は商売には適してるかわりに、賃料は高いですよね。
競争率がそもそも高いですから。
大阪では、梅田当たりで坪単価は2万弱程度でしょうか。
15,000円ぐらいかな。
東京23区の比較的良い立地の場合だと、ざっと3万円は超えるそうです。
となると、10坪だと、大阪で、月商150万円以上、東京23区だと、月商300万円以上の店でないといけないということになりますね。
都市圏では、人も多く、売上も高くなりますが、その分賃料も高くなります。
反面、地方は賃料が安い分、人の集客には苦労しそうです。
一度固定客が着けば、地方の方がいいかもしれませんね。
飲食店をするときには、このようにして、賃料と売上をしっかり考えて、無理の無いような計画が必要ですね。
立地の良いところにあるスタバはなぜやっていけるのか?
スターバックス(スタバ)はいろんなところにありますが、実際問題として経営状況はどうなんでしょうか。
あくまで平均値ですが、スタバの店舗で坪当り、月商40万円を超えているそうです。
30坪程度のお店だと、月商1,200万円を売上げるそうです。
賃料について調べてみると、先ほど言ったようにこればかりは地域差がありますが。
東京都内での1階の店舗賃料相場は、1坪当り2万6,000円程度だそうです。
神奈川県は、1万7,000円程度。
大阪もこのぐらいですかね。
スタバの経営状況はと言うと。
2019年度は、売上:2,011億円。
経常利益:185億円。
利益率:9.1%。
利益率10%前後と言うのは、一般的な目標とする値ですね。
特別優秀と言うわけでもありませんが。
しかし賃料を考えると、やはりしっかりやっていると思いますね。
その理由はなんでしょうか。
大量仕入れによる原価抑制
スタバほどになると、コーヒー豆は当然大量仕入れ。
ここでかなりコスト削減が可能となります。
在庫回転日数という指標を見ると、スタバでは、約23日となっています。
一般的な飲食店では、いくら長くても10日以内が普通です。
ということは、大量のコーヒー豆をストックしているということになりますね。
高付加価値商品の販売
スタバにあるのは、普通のコーヒーだけではないですよね。
子供も飲む、あの「フラペチーノ」。
あれ、結構高いんですよね。
フラペチーノとは?
コーヒーとミルク、クリームなどを氷とともにミキサーにかけたコーヒー飲料として、スターバックスにおいて販売されるようになった。
現在は、コーヒーを使った商品に加え、果汁と氷をミキサーにかけたものなどのコーヒーを使わない商品も販売されるようになったため、厳密な定義は困難である。
引用元:Wikipedia
このフラペチーノって、実はスタバの登録商標になっています。
だから他のカフェでは飲めません。
で、このフラペチーノの価格が実に高い。
だいたい600円程度しますからね。
こういう商品が、売上を伸ばしているのがわかりますね。
ドリンク売上比率の高さ
スタバでは、他のカフェ系と異なり、ドリンク比率が高いそうです。
先ほどコーヒー豆を大量に購入して、さらにドリンク比率が高いということは、原価率がぐっと下がります。
ドトールコーヒーの原価率は、約50%と言われていますが、スタバの原価率は約28%です。
フードメニューは一般的に原価率は高くなりますから。
いろいろ考えているんですね。
また、スタバに行きたくなったな。
私はスターバックス・ラテが大好きなんですが。