最近の記事で非常に衝撃的なものは何か。
その一つに、日本の平均年数が過去30年間、ほとんど変わってないということではないでしょうか。
日本にいれば、へぇーそうなんだって感じかもしれないが、これは実はすごく異常なこと。
有名な投資家である高橋ダン氏は激怒してましたね。
「もう、信じられない!!!」って。
各国と比べるとそれがよくわかります。
びっくりですね。
でも、なぜ日本では今までそんなに問題にならなかったのか。
それは、日本はその間ディスインフレだったからです。
ディスインフレとは。
インフレーションの状況で、中央銀行によって、弾力的な金融政策がとられた結果、インフレーションからは抜け出たが、デフレーションにはなっていない状況のこと。 ディスインフレーションは、物価の上昇率が低下していく状況のことをさすが、需要が減退し、それに対して供給が大幅に上回る結果引き起こるデフレーションとは異なるものとされている。バブル崩壊後の日本経済は、長くこのディスインフレーションにあったとされている。
引用元:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/te/disinflation.html
デフレではないけどって。。。
では、これからはどうなんだってことなんですが。
日本の経済は成長する!?
今まではそうだった。
しかし、今後は違う!
そう考える人がいるのでしょうか?
確かにこれから、国民のマネーリテラシーの向上を目指し、教育現場でお金についての勉強が始まります。
しかし、まぁ全くなしよりはマシという程度だと思っています。
なぜか。
英語と同じです。
日本では中学校から英語の勉強しますが、どれだけ英語が話せる人がいますか?
ほとんどいないでしょう。
お金の勉強も同じで、座学でいくら聞いても、実践しないと身につきません。
要するにいくら授業で取り入れても、根本的に日本人の金融レベルというのは上がらないでしょう。
(コロナ禍の中で投資に興味を持つ人が増えているのは確かですが。。。)
で、今までと何が変わるのか。というと。
答えは。
「何も変わらない!」
です。
変わらない国の経済が、今後成長していくと思いますか?
平均年収が変わらないということは、経済が成長していないというのとほぼ同じです。
GDPが増加してないんだから。
GDPは、国民総生産。
日本国民が生産する物の価値の合計です。
生産する物の合計は、イコール消費する価値とも同じです。
給与が上がらなければ、当然消費も増えません。
消費が増えないということは、GDPも増えません。
日本の経済は。。。
期待できないというのが、残念ながら予想です。
グローバル社会での日本企業の弱さ
世界に誇る日本の技術。
日本製品はすごい!
そう言われていたのはいつの頃か。
もちろん、今でも日本製品には大きな信頼があります。
しかし、そこにどこまで需要があるのかは疑問です。
ある商品があり、日本製が10万円。
中国製が3万円。
もちろん日本製の方が品質も良く、長持ちします。
しかし、中国製を買い、壊れてもすぐ買い替えたらいいと思う人は結構いると思います。
時計も、ROLEXなど、オーバーホールを定期的にすると、半永久的に使用できますが、みんな価格の安い時計を買います。
50万円のROLEXと5万円の日本製の時計。
ROLEXは一生物ですが、5万円の時計は定期的に買い替えます。
ほとんどの人が5万円の時計を選ぶでしょう。
もちろん、内心では50万円のROLEXが買いたいと思っても。。。
さて、日本企業は、世界で名の知れた企業として、どの程度に位置付けられているでしょうか。
企業の時価総額ランキングというのが発表されています。
50位の順位は。。。
2位は、アップルです。
3位がマイクロソフト。
では、日本企業のランクは?
40位にトヨタがいます。
韓国のサムスンが17位にランクされています。
中国は、50位以内に5社が入っています。
50位の中に日本企業は、たったの1社だけ。
アメリカは、なんと32社が50位内にランクインされています。
日本の実力は、こんなもんなんですよ。
世界から見ると、あの巨大企業であるトヨタですら、40位です。
日本企業は変われるか!!
では、今後、日本企業の巻き返しがあるか!
と言われると、厳しいとしか言いようがありません。
英語を公用語にした楽天とか、ファーストリテイリングとか、グローバルに目を向けている企業は確かにあります。
しかし、ほとんどの企業は、いまだに国内を向いています。
日本って、意外と人口が多いって知ってました?
世界で言うと第11位です。
1位は、中国です。
2位は、インド。3位はアメリカ。
4位は、インドネシアとなっています。
日本の人口は、約1億2、6000万人。
これだけの市場があれば、なんとかやっていけるんですよね。
だから、企業はどうしても国内向きでもなんとかなってました。
今までは。
しかし、これから海外に出ようとすると、いろんな支障が出てきます。
まずは、英語です。
中学から学んでいても、全く身につかない。
これ、もうびっくりですよね。
試験対策の英語ばかり。
確かに文法は必要だけど。
発表されているEF英語能力指数ランキングによると、日本人の英語力は、世界112ヵ国中78位という結果だったそうです。
これ驚きですね。
国内ではなく、世界に目を向けないと、日本企業は変わらないでしょう。
これには、さらなる支障もあります。
日本人の独立性というか、自律性というか。
海外でがんばろう!っていう人がどのくらいいるか。
普通に考えて、海外で仕事って言われて、行きたいと思いますか?
思わないでしょう。
なんやかんや言って、日本は便利で安全で、住みやすいですからね。
確かに貧困格差は激しくなっています。
しかし、海外に進出しようという企業は、たいてい大企業です。
大企業なら、相応の給与は貰ってるでしょう。
そういう人たちは、日本でもいい生活をしていると思われます。
だから、あえて海外なんて行きたいと思わないですよ。
給与が上がると言っても、所詮日本企業の範囲内です。
危険手当や、転勤手当など、いろんな手当はつくでしょうが。
海外に行き、成果が出たら、数億円レベルの報酬とかなると別なんでしょうが。
そういうのはあまり聞いたことがありませんから。
(社内でも、中東地域に仕事市に行ってた人がいましたが、確かに手当は出ますが、月の給与がボーナス見たいというレベルです。せいぜい4、5倍という感じ)
どこに投資すればよいか
ということは、今後の日本にも期待できない。
そうなると、どこに投資しようかってなりますが、先ほどの時価総額ランキングで見ると、50位内に32社が入っているアメリカの強さは、本当に別格と言わざる追えませんね。
アメリカ企業は、もう最初から世界を相手にしています。
だから、市場が広がれば、一気に大きくなります。
投資家の中でも、グローバルに投資すると言っても、その中の多くがアメリカ企業だから、結局グローバルに投資となると、アメリカに投資というのとあまり変わらないと。
厚切りジェイソン、中田敦彦、他著名な経済評論家も、たいていがアメリカインデクスファンドが定番となっています。
確かに、ほぼ間違いないでしょう。
最近になって、アメリカ経済は夏頃に大幅に下落するだろうという予測が流れているようです。
でも、これもたかが中長期目線での話でしょう。
長期での運用を目指しているなら、この程度のことは、全く関係ないと言っていいでしょう。
逆にこのように、定期的に大幅下落があってくれた方が、ドルコスト法での積み立て投資には有難いです。
長い低迷期があるから、元に戻った時の暴騰が激しいのです。
ちなみに私は。
投資信託は、ほとんどが日本市場以外です。
アメリカ、インド、グローバル、先進国です。
この辺少し分散しすぎかなって思ったりもしますが。
あと、株式においては、現時点で55%が日本株で、45%がアメリカ株です。
これはアメリカ株を増やしたいんですが、以前から持っていた日本株を手放すことができず。
日本株を売却して、アメリカ株に移そうにも、NISA枠が120万円と少ないため、ほんの少しづつしか移せていない状況です。
日本銘柄も基本的には、いい銘柄しか残していないので、もうそのまま保留にしておこうかと思います。
アメリカ株の配当はアメリカ株という感じで行こうかと思っています。
(日本株は、主にPayPay証券。アメリカ株は、SBI証券)
日本には投資する場所がないのか
では、日本で投資する先はないのでしょうか。
運用は、レオス・キャピタルワークスです。
社長は、藤野英人氏です。
そこそこ投資している人の間では、有名ですね。
このひふみ投信は、主に日本企業に投資しています。
レオス・キャピタルワークスの社員が、企業を目で見て、投資先を厳選しています。
大塚家具に投資していたりと、ときに外れたりはしますが、企業を真剣に見る姿勢には感銘を受けます。
なんかいい企業に投資してくれるんじゃないかと。
また、さわかみファンドなど、直販型の投資信託会社も、素晴らしい実績を残しています。
こういう企業が頑張ってくれている間は、まだまだ日本にも希望があるのかと思います。
ときに生産性を下げる要因ともなる、日本人の生真面目さも、いい方向に進めば、とても素晴らしい武器になります。
匠の技!
これはまさしく日本人技術者の専売特許ではないかと思います。
ひふみ投信には、今でも積み立て投資をしています。
ウォーレンバフェット銘柄である、日本の商事(住友商事、三菱商事、伊藤忠商事)とか、ブリヂストン、東京エレクトロンなどは今後も保有し続ける予定です。
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