おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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神戸市の殺人事件の加害者に心神喪失で無罪判決〜被害者の人権はない

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神戸市北区で2017年、親族や近隣住民計5人が殺傷されたという事件。

この事件では、第一審で無罪判決が出されました。

神戸地裁が2021年11月4日の判決で、事件当時の被告について、「哲学的ゾンビ」を殺せば知人女性と結婚できると思い込み、「妄想などの精神症状の圧倒的影響下にあった疑いを払拭できない」と指摘し、無罪としました。

 

対して、神戸地検は、2021年11月16日に、殺人や殺人未遂などの罪に問われた男性被告(30)を無罪(求刑無期懲役)とした一審の神戸地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴しました。

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この件に対して、意見はいろいろとあるでしょう。

 

私の考えを書きたいと思います。

 

なぜ、こういうことが起こるのか。

それは刑法で定められているからです。

 

刑法第39条1項に、以下のように規定があります。

心神喪失者の行為は、罰しない。」

 

全てはこれなんですよね。

 

神戸の事件については、5人のうち3人がお亡くなりになっています。

なのに、無罪って。

正直信じられないと言う感じです。

 

これ、自分の大切な人が被害にあった場合、到底納得できるんでしょうか。

基本はここなんですが、ここを言い出すと、感情論になるので、一旦横に置いとくと。

 

無罪判決と言っても、即社会に出れるわけではありません。

この被告は、そのまま釈放となるわ毛ではありません。

 

釈放の前に、必ず措置入院というのがあります。

裁判所と、専門医が退院できると認められるまで、そこで十分な治療を受けます。

判断されるまで、ずっと治療入院ということになります。

 

そこで治療ということで、完治して退院した被告はどの程度いるのか。

実は、意外と低くて、18%程度となっているそうです。

 

ある情報では、退院後の再犯率は低いそうです。

 

従って、無罪!と言われて、そのまま社会に復帰してくるという恐怖は、いくらか収まったと思います。

 

だからといって、この法律がいいかというと、私はそうは思います。

 

いつも言ってるんですが、刑務所も治療する精神病院も、税金ですよね。

このご時世、ずっと税金でこういうところにお金かけていいのでしょうか?

 

使うところ間違ってませんか。

日本で刑務所に1人収容する費用は、約300万だそうです。

犯罪を犯した人を1年間収容するだけで、年間300万程度の税金が使われているということです。(これは受刑者に行くわけではなく、刑務官などの給与とかも含まれていますが。)

これは、だから刑を軽くしたほうがいいと言うのでは全くありません。

逆です。

 

なんで、無期懲役ってあるんでしょうか?

一生、刑務所の中で、健康的で3食ついた生活ができる。

もっとも娯楽も少ないでしょうが、なんの苦労もなく生涯生きていける。

それっておかしくないですか。

 

年末にかけて犯罪を犯す人。

働くのが嫌で、無期懲役を目指して犯罪を犯す人。

明らかにおかしいでしょう。

 

人の本質は、基本的には変わらないと考えています。

意地悪な人は、いつまでも意地悪なんです。

もちろん、全てを否定しているわけではありません。

本当に改心する人もいるでしょう。

 

でも、なんか今の法律は、全ての人が改心するという前提に立っていると思われるんですよね。

少年法もそうです。

 

なんで、更生するだろうという希望的観測が、全てなんですか?

逆で、ほぼ更生しないんだけど、その中でたまに本当に反省し、更生する人がいるから、その人をいかに見つけるか。

そういうところに視点を置いた方が良いのではと。

 

監視カメラ、盗聴。

なんでもいいじゃないですか。

一人の時って、結構本質が出ると思います。

 

そこまで言って委員会!NP」という番組で、この事件を取り上げていたので、今回ブログで書いたのですが、その番組で気になったコメントがいくつかあります。

 

まず一つは、心神喪失と判断すること自体が、人権侵害だという。

悪い意味ですが、自分がない状態だってこと。

自分で判断できない、もう自己がない。そんな人間だと決めること。

これはもう、その被告を人間として見てないということにもなると。

 

これはそう思いますね。

ある意味、自分で責任を取るという人として当然の権利を剥奪されたことになります。

 

あと、犯罪を犯すとき。それは誰しもまともな精神状態ではないということ。

それをその時、心神喪失だからというのであれば、みんなそうだって。

たまに冷酷に、淡々と罪を犯す人がいるかも知れませんが、通常普通の人が人を殺めるなんて、まともな精神状態じゃできないっすよ。

これは本当に思いますね。

 

人が怪我したところも見るだけでゾッとするのに。

人が傷つくところを見ると、即時に、自分の痛みとして、痛いと感じてしまうのが普通でしょう。

人を殴ると、殴った方も痛いって言いますよね。

あれと同じで、人を傷つけると同時に、その分傷つけた方も痛いです。

 

それを考えると、人を殺めるというのは、もうまともな精神じゃできないと思います。

だから心神喪失だから無罪というなら、殺人を犯した人全てが該当してしまうと思います。

 

そんな社会まともですかね。