おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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このままでは日本の田舎が危ない—クマ対策を本気で考える時が来た

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近年、日本各地でクマの出没・人身被害が急増しています。

「山に行かない限り関係ない」と思う人もいるかもしれません。

しかし今や、学校・住宅地・観光地など、日常のすぐそばにまでクマは姿を現しています。

このままでは、安心して田舎に住むことができない未来が来るかもしれません。

 

悲惨な過去のクマ事件

1日本では、過去にもいくつか悲惨なクマ被害事件が起きています。

特に有名なのが、北海道三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)。

 

🩸 三毛別羆事件(北海道・1915年)

冬ごもり前のヒグマが人里に現れ、民家を襲撃しました。

わずか数日の間に7人が死亡し、2人が重傷を負うという未曾有の惨事。

体長2.7メートル・体重340kgものヒグマは、家屋を破壊して人を引きずり出し、凄惨な被害をもたらしました。

最終的に地元猟師たちの手で射殺されましたが、村は恐怖と悲しみに包まれました。

 

 

この事件は100年以上前の出来事ですが、 「人の生活圏に慣れたクマがどれほど危険か」を物語っています。

 

近年も——

• 2021年:札幌市の住宅街にヒグマが侵入し、4人が重軽傷。

• 2023年:秋田県で女性が山菜採り中に襲われ死亡。

• 2024年:富山・石川・新潟などで相次ぐ人身被害。

 

このように、クマによる悲惨な事件が再び起きているのが現実です。

 

クマの分布と地域差

日本に生息するクマは主に2種類です。

地域:        クマの種類:   備考:

北海道        ヒグマ      大型で攻撃性が高い

本州(東北〜中部)  ツキノワグマ   比較的小柄だが人への被害が多い

四国         絶滅寸前

九州         絶滅

 

つまり、西日本ではほぼクマがいないのに対し、 東日本では人口減少や里山荒廃の影響でクマが人里に降りてきやすくなっているのです。

 

なぜ今、クマが町に現れるのか?

1. ドングリなどの餌不足 温暖化でブナの実などが不作の年が増え、食料を求めて人里に下りてきます。

2. 人間の生活圏拡大と過疎化 山間部の人が減り、畑が放置されると、そこがクマの餌場になります。

3. クマの人慣れ(警戒心の低下) 山の中で人を見ても逃げなくなり、次第に住宅地にも出没するようになります。

 

学校・住宅地・観光地にもクマが出る現実 東北や北陸では、

• 小学校の校庭にクマが現れた

• 市街地のコンビニ前に出没

• 登山道や温泉地で観光客が遭遇 といったニュースが相次いでいます。

 

こうしたクマは、すでに興奮状態にあることが多く、非常に危険です。

逃げ惑う人や音に反応して突進し、死亡事故につながるケースもあります。

もし、これが観光地や外国人が被害に遭えば。。。

日本のイメージは一気に損なわれるだろう。

 

 

猟師がいなくなる現実

クマを駆除できるのは、基本的に猟友会(猟師)の人たちです。

しかし、彼らの多くはすでに60代〜70代。

若い世代の新規参入はほとんどありません。

 

5年後、10年後には猟師の数が激減する。

そうなったとき—— 「誰がクマを駆除するのか?」 「被害が出ても、ただ見ているだけなのか?」 この問いに、明確な答えを出せる人はほとんどいません。

 

若者が猟師を目指す現実は?

猟師になるには、銃の免許・狩猟免許・安全講習・地元のつながりなど、 いくつものハードルがあります。

さらに危険で、収入も不安定。

若者が「将来なりたい職業」に猟師が入ることはまずありません。

つまり「育成すれば解決する」という意見は、時間軸を無視した理想論です。

 

自衛隊や警察ではダメなのか?

よく「自衛隊が出動すればいい」と言われますが、 法律上、自衛隊は野生動物の駆除を行えません。

扱う銃器の種類や訓練内容も異なり、簡単には対応できないのです。

しかし、今後を考えれば「銃を撃つ」ことよりも、 自衛隊の最新探知技術や監視能力を活用すべきです。

 

たとえば:

• 赤外線カメラで山中のクマの位置を把握する

• ドローンやヘリでクマの動きをリアルタイムで監視

• クマが嫌がる超音波や音響を使い、人里に近づけさせない

「直接射撃できないなら、技術で守る」方向へ動くべきです。

 

時間軸がずれている「対策論」

「森を戻す」「ゴミを減らす」「ソーラーパネルを撤去する」 たしかにどれも大切です。

しかし、それらは10年単位でしか結果が出ない対策です。

その間にも、人が襲われ、被害は増え続ける。

人の命が失われている現実と、対策のスピードがまったく釣り合っていません。

 

クマは増える、猟師は減る

限界集落や過疎地では、もうすでに危険が日常に迫っています。

畑が荒れ、クマが出てきても、通報できる人すらいない地域もあります。

 

一方で、西日本や都市部の人たちは「他人事」です。

ニュースで見ても、どこか遠い世界の話のように受け止めています。

しかし、このままでは—— 「東北に住む」ことそのものが、命の危険を伴う行為になってしまいます。

そうなれば、誰も東日本で生きようと思わなくなる。

それは、国としての崩壊につながります。

 

クマと共存?

確かに聞こえはいいし、何もしていないクマを駆除するのはかわいそう!

しかし。。。

シカの死骸を食べた途端、クマは肉の味を覚える。

シカと人間の区別は?

途端に人食いクマに変わる。

なのにかわいそう?

そう言う人は、本当に責任をとって、山に行ってください。

お願いします。

 

いま必要なのは「大規模な駆除」と「国家的支援」

いま求められているのは、「静かな議論」ではなく、緊急行動です。

• 国主導で、クマ駆除・監視の専用組織を設ける

• 猟師の後継者を公的に育成・支援する

自衛隊・警察・自治体が連携して早期対応網をつくる

• AI・ドローン・赤外線などの最新技術を投入する

被害を減らすスピードが、クマが増えるスピードに追いついていない。

いま動かなければ、田舎の暮らしそのものが消えてしまいます。



まとめ

もう「かわいそう」では済まされない クマを守ることは自然を守ること、という意見もあります。

しかし、人の命と生活を守ることこそ、最優先であるべきです。

今の日本の状況は、「共存」ではなく「侵入」です。

人の生活圏が奪われていく現実を、見て見ぬふりはできません。

田舎が安心して暮らせる場所であり続けるために—— 本気でクマ対策に取り組む時期は、もう「今」しかありません。