この記事。
このブログでもたまに書いてたりしますが、安くすることにこだわりすぎると、みんなが疲弊してきます。
特に企業が。
それに気づかないと、どんどん悪循環に陥ってきます。
安売りに走るスーパー
この前、テレビでメガドンキの売れ筋100というのを放送していました。
メガドンキ。
ご存じの方は大勢いると思いますが。
あまり買ったことはないんですが、安い!として有名ですよね。
その番組の中でも、特に強調されていたのが、いかに安くするかということ。
正直、いつものやつだなって。
小売業者との商談風景も放送していましたが、どこにWinーWinがあるのかって。
いかに値段を下げるか。
そんなところで戦ってたら、従業員の給与も上げられないし、企業もそんなに儲からないぞ!って。
そりゃ安くすれば、売れるだろうが。
通常の値段で、同じ数売れば、利益も出るだろうに。
今までは確かにそういう売り方もあったかもしれないが、もう今はそこを競うところではないと思うんですがね。
今は海外から見ると、日本は非常に安い国です。
ラーメンでも、海外で食べれば、2千円とかしますが、日本ではいまだに千円の壁というものがあるそうで。
ラーメン一杯千円を超えられないとか。
中国で中国人を雇うよりは、日本に来て日本人に働かせたほうが安いそうです。
これ、悲しくないですか。。。
煽るメディア
問題は、その安売りを煽るメディア。
テレビつけるとよくやってるのが、安くて量の多いお店特集。
山盛りのご飯を見せて、「これがたったの600円」とか。
で、お店の人に聞くと、「みんなの喜ぶ顔が見たくて。利益はほとんどないですよ。」
おいおい。
商売人か?って思ったりします。
確かに優しくていい店主だとは思うが、美味しく食べても、お店が苦労してるんなら、美味しく食べれますかって?
客が帰った後、伝票見ながらため息をついている。
美味しいか?
お店のことを考えると、きちんと原価の上に、利益を乗っけた正規の価格で出してください。って言いたくなります。
それで、ちゃんと生活を成り立たせてください。って。
メディアは、御涙頂戴のストーリが欲しいのか、安売りとかデカ盛りにした理由を取ってつけて、お客さんに優しいと放送しているけど。
違うだろって。
客は、安いのをいいことに押し寄せて、ばかばか食う。
安くていいって、プレッシャーをかける。
少し値上げすると、もう来なくなる。
これが日本の消費者の姿なんだって。
消費者の意識を変えていかないと、悲惨なお店がどんどん増えていくだけです。
消費者のマインドチェンジ
安いと確かに助かるし、嬉しいです。
しかし、安いということは、何処かに歪みができているということをもっと知らないと。
安くて量の多い食堂では、利益が出なくてくるしんでいる老夫婦がいるとか。
企業で、従業員の給与を上げられないとか。
その上で、経済が回らなくて、間接的に日本企業全体が衰退しているとか。
確かに難しいですよ。
安いとついつい群がってしまう。
しかし、かっぱ寿司のイベントで、8時間待って寿司食うとか。
もうアホかっていう行動をとるほど、日本人は安売りとかが好きなんですよね。
100円安いものに群がるよりは、100円をどうやって稼ごうかと考える方が、絶対いいですよ。
私は、どうすれば安くなるかというよりは、どうすれば収益が増えるのかをいつも考えるようにしています。
だって、この先考えると、物の値段は上がっていく方にしか向いてないんだから。
日本経済や、日本の自給率なんか見てたら、どうしたら安くなるのかがわかりませんもん。
昔は、日本経済が強く、海外の安い労働力でものを作らせ、輸入してきましたが、今は逆ですからね。
安い日本人労働者ですから。
今の日本のインフレは、世界と比べると高くありません。
報道で煽ってますが、インフレ率は世界の方が遥かに大きいです。
しかし、日本の場合、この物価上昇が今後、結構な期間続くということです。
海外が改善されていっても、日本の物価上昇はしばらくの間続くのです。
2022年10月からも結構な数の品目が値上がりしていますが、上昇幅は縮小されるかもしれませんが、続きます。
日本人として、今後どうしてばいいのか。
どう意識改革を進めていけばいいのか。
今の時点で節約って言っても、節約にも限度があるでしょ。
確かに節約は必要ですが、もっと先のことも考えないといけません。
・まずは、安いものがいいという感覚を無くすこと。
いいもの、必要なものを買う。
今まで、月4回行っていた外食を月2回にして、少し高いものを食べるとか。
少しづつでも、価格上昇に慣れていきましょう。
・収入を増やすことを考える。
副業、投資、資格取得。
一時的なものではなく、継続的に収入が増えることを考えるのです。
何か趣味があれば、それが金にならないか。など、
考えるのです。
100円を節約するよりは、100円をどうすれば得られるか。
おまけ(安くすることに目がいってる社員はクビに)
メガドンキの番組で、バイトが価格交渉やら、値段を下げることに注力していました。
番組では、「この子、すごいな!」って煽ってましたが。
いやいや、だから負け犬業界だろって。
安くすることじゃなくて、いかに高く買わせるかを考えるべきだろ。
安くすれば確かに売れる。
売るために一番簡単な方法は安くすること。
頭使ってないねん。
使ってるようで、使ってないねん。
一番簡単な方法をとってるだけ。
なら、そのバイトの子が就職した時に、いい給与を上げられるのか。
スーパー(メガドンキ)の給与は、他の業態と比べてどうなんですか?
違うだろ。
適正な価格のものをいかに売るか。
交渉して値引きするとか、お店の商品を値下げするとか。
そんなことを言ってくる奴は、クビだわ。
いらんわ、そんな奴。
以前100円ショップの企業の会議風景を放送していたことがありました。
100円にするために、一生懸命考えて、価格を下げていましたが。
100円ショップって、もう日本だけですよ。
どこの国も、100円で売ってるところはありません。
日本もそこにこだわるのではなく、便利なものを適正な価格で売ることを考えるべきかと。
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