永遠のテーマですかね。
持ち家と賃貸。
もう今の日本の雇用状況と、住宅市場を考えると、自然と答えは決まっていると思うんですが。
ただ、そう簡単ではないのはよくわかっている。
例えば自動車だって、もろ負債なんだが、不要かと言うと、やはり必要ですよね。
使う時だけレンタカーを借りるとかすれば、よっぽど固定費を削減できるんだが。
でも車と言うのは、ステータスになったりとか、便利であったりとか。
保有欲というか、活力になったりとか。
家も同じですよね。
家を持つことで、生活にハリが出たり、自覚が出たり。
安心感があったりと。
だから、一概には言えない。
ただ、問題は、そういうのを抜きにして、得だからと言うことで持ち家を煽る記事が多いということ。
よく見る記事の間違い
このような記事を見ると、いかにも持ち家の方がはるかにいいと読めます。
まぁ、自分の収入を考えないで、高額な住宅ローンを組むと、破綻しますよっていう警告もしているので、その辺はまだいいかと。
この記事でもあるように、持ち家のメリットとして挙げられているのが。
- 老後の心配が少ない
- 資産を構築することができる
- 団体信用生命保険(団信)に加入すれば、保険料が不要
反面デメリットは。
- ローンだけでなく維持費がかかる
- 災害や事故に巻き込まれると大きな負債になり得る
- マンションの場合、自分の意志と関係なく建て替えしなくてはならないこともある
まずメリットから見ると。
一つ目の老後の心配が少ない。
うーん、これは確かにそうかも。
住む家があるというのは、メリットとしては大きいね。
しかし2点目の資産を構築できるというのは、間違いだろう。
資産なんてほとんどない。
まず建物自体は、ローンを払い終わった時点で価値はゼロだ。
海外と違い日本の家屋は、30年も経てば価値はゼロ。
新築神話がいまだ浸透している日本では、人が住んだ時点で価値は下がり、時間の経過とともに下落する。
リフォームしても、それは継ぎはぎされたというイメージでしかなく、あまりプラスに見られない。
土地があるじゃないかって。
土地なんて、値上がりするのはほんの一部。
他の土地は今後どんどん価値は下がっていく。
サラリーマンが買うような土地は、少子化の日本ではどんどん下落していくだけだろう。
まぁ、駅ができるとか、高速道路が走るとか、鉄道ができるなんていうラッキーがあれば別だけど。
ということで、資産ができるというのはうそだね。
デメリットはというと。
一度買うとそこに縛られるので、周りの環境が悪化してもそう簡単に引っ越せないというのもある。
また、ローン返済により、全てにおいて縛られるというのがある。
会社なんかそうだね。
転勤とかあっても、もう単身赴任しかないよね。
マンションの場合。
特にタワマンの場合は、金持ちが一時的に住むために購入する以外、なんでタワマン買うのかってことで、もう買った時点で間違ってるだろって思うが。
あと、デメリットは、なにか経済的な変化があっても、ローンだとそう簡単に、返済額を変えれないってこと。
賃貸の場合、収入が減ると、それに応じた家賃のところに引っ越せばよいが、ローンの場合はそうはいかない。
こういう記事では、その辺をもっとしっかりと検証してほしいね。
判断するメリデメが間違っていたら、それ意味ないよ。
メリデメは、しっかりとすべてを洗い出さないと。
他のメリデメは
では、賃貸のメリットは。
- いつでも好きなところに住める
- 金利・固定資産税を支払う必要がない
- 住宅ローンを背負わない
まぁ、そうだけど。
大きいのは、負債がないので、資金を投資に回せて増やせるというところだと思うが。
持ち家=負債。
これはもう事実だ。
持ち家を持つことで、現金が出て行く。
賃貸では、家賃を払うった後、生活費を除くとそれは、運用に回せる。
ローンと違い利息を払う必要はない。
住宅ローンを背負わないというところが一番大きいのかな。
今のご時世、本当に将来何があるかわからない。
今回のコロナで十分わかったはずだよね。
今まで起こった震災でもそうだ。
持ち家が燃えたり、倒壊したときのダメージは、予想以上に大きい。
ローンだけ残る場合も、十分あり得る。
富士山噴火だとか、南海トラフ。
これだけ心配されている災害がいつ起こってもおかしくないという今の時点で、多額のローンを抱えるのがいかにリスクか。
普通に考えたらわかる。
当然、それに対して対策を講じれば問題ないが。
上記の災害はいつ起こるかわからない。
下手すると今後100年起こらないかもしれない。
そうすると、保険ということで多額の資産を失うことにもなるってことだ。
子供は独立して、家を出て行く。
家を買っても、結局1世代住んで終わり。
そうなると、自分の人生を考えると、家のローンを返済するために働くということになりかねない。
まぁ、それはどのくらいの家を買うかにもよる。
当然、収入を考えてそれに見合う家を買えば、そんなこともなく、問題とならない。
普通そういうケースの方が多いと思うが、中にはつい見栄を張り、多額の住宅ローンを抱えてしまう人もいてる。
よく見かけるのが、家を買うと同時に車を買う家庭。
家の金額と比べると、車の金額が安く思え、ついでにと言って買ってしまうケースだ。
ついでと言えば、家を買うついでに大きなテレビ、大型冷蔵庫、洗濯機。
子供部屋ができたことで、子供机。
いろいろ。
麻痺してしまうんだろう。
しかし、本当にそれが必要なのか。
子供も大きくなると家を出る。
大学生から家を出る場合もあるだろう。
そんな時に、子供部屋ってどうすんの?
物置部屋?
無駄だよな。
子供が全員巣立っていったら。
もう平屋でも十分だ。
使いもしない2階をどうするんだ?
これは持ち家のデメリットでもある。
家は活力でもある
いままでの意見だと、いかにも家買うなって聞こえるかもしれないが、そうではない。
家は車と同じ。
働くための活力にもなるし、家族の安心感にもなる。
帰る家があるというだけで、なんかほっとするという感覚はある。
愛着もわき、住まいを大切にするというのも大切なことだ。
きちんと負債ということを理解した上で、そのメリットを享受する。
それは十分価値があるともいえる。
自分の収入に見合った家を買うということと、ローンはなるべく早く完済し、余分な出費を減らすというのは大切なことだと思う。
ローンがあるのに、浪費しているなんて、わけわかんないわ。
浪費している暇があれば、1円でも早くローンを返済し、無駄な金利出費を減らす。
それが大切だと思う。
まぁ、それを十分理解した上での、多少の贅沢は、またこれは生活には必要だからね。
子供部屋。
確かに子供は憧れるわな。
しかしそれは賃貸でも、部屋が多くあるところも沢山ある。
で、大学に進学するときに家を出るんであれば、また引っ越して、部屋数を調整すればいい。
まぁ、そんな風に考えれる人は少ないかもしれないけどね。
間違った観点で誘導しないでほしい
ということで、家を買う事のデメリットをしっかりと理解した上で購入する分には問題ない。
高い車を買うのと同じ。
ただ、持ち家は資産になるとか、賃貸はお金を捨てているようなもんだという、間違って観点で誘導しないでほしいね。
あと、賃貸は老後不安であるというのも言われている。
年取ると、連帯責任者が見つけられず、貸してくれない場合があると。
しかし今後の日本の少子化を考えると、大家さんは焦ってくると思う。
とりあえず貸していかないと成り立たないから。
将来的には、賃貸住宅はどんどんあまりまくってくると思われる。
人口が増加している国なら、将来供給不足になり、住む場所がなくなるんじゃないかと心配する必要もあるが、日本は逆だ。
逆に心配しているのはサラリーマン大家とか言われている人たちだ。
あと、賃貸は負債を抱えないことで、資産運用が可能だ。
老後はそこで増やしたお金で、老後施設に入るということを視野に入れて運用することも十分考えられる。
というか、そういう方向を考えながら、資産運用すべきだと。
欧米とは状況が異なる
上記の事は、いわゆる日本ではってところです。
欧米ではと言うと、家の価値は場所と間取りで決まるそうです。
中古市場が非常に充実しています。
家を買い、リフォームして住み、仕事の都合で場所が変われば、高く売れる場合も十分あります。
築年数はあまり気にされないとのこと。
DIYは、欧米ではもう普通の事だそうです。
日本もそうなれば、いいんですがね。