NTTがNTTドコモの株を買い取り、完全子会社化するというニュースが先週流れました。
あの優良企業であるNTTドコモが子会社にって、ちょっと驚きました。
高配当銘柄としても有名であり、ドコモユーザということもあり、NTTドコモの株は、いろんな形で保有していました。
最近はOneTapBUYで分散投資で、少額ですが保有していました。
このようにニュースで子会社とか聞きますよね。
あと同じような形態として、関連会社っていうのも聞きます。
その違いって、ご存知でしょうか。
もちろんよく聞く言葉ですが、ちょっと調べてみました。
子会社と関連会社について
親会社と子会社の関係は、基本的には子会社の株式を50%超所有しているかどうかが、カギとなります。
50%以上の株式を所有していれば「親会社」となります。
そして、所有されている側は「子会社」となります。
NTTドコモの場合は、すでにNTTが60%以上の株式を保有しているので、子会社と親会社ということですが、完全子会社化ということで、残りの株式を買収し、上場廃止とするということです。
株式の20%から50%以下の保有の場合は、原則としては「関連会社」となります。
と、子会社と関連会社の違いは、意外とシンプルでしたね。
決算はどうなるのでしょうか?
では、気になる決算はどうなるのでしょうか。
親会社と子会社の場合は、連結決算として、1本で行います。
ただし、連結決算においては、売上や仕入などで、親会社と子会社間での取引は、グループ内取引とし、相殺するルールになっています。
関連会社の場合は、持分法適用会社ともいい、「持分法」という方法で親会社の連結決算に加わえることになります。
例として。
A社(親会社)がB社(関連会社)の株式を25%所有している場合。
B社が100の利益をあげた場合には、A社は持分比率である25%分の25を連結決算に取込むことになります。
これで大きな利益を上げていた企業がソフトバンクグループですね。
以前の話になりますが、ソフトバンクグループの持分法投資損益は、2013年度および、2014年度ともに、700億円台の黒字でした。
その大半は、出資比率が約35%のアリババ・グループ(中国)による、売上だったようです。
孫さんの目利きが、グループ全体の利益に貢献したいい例でしょうね。
グループ会社とは
子会社、関連会社のほかに、グループ会社と言うのもあります。
これ、結構聞いたことありますよね。
グループ会社とは、親会社と関係性がある企業全てを総称したものです。
グループ企業やら、○○系列とかいう感じですね。
実は、このグループ会社というのは、とくに法律上の定義があるわけではないのです。
要するに、あいつ○○のグループだよな!っとかいうレベルということですね。
ただ、それはそのグループ企業により、そのつながりと言うのはまちまちだそうです。
結びつきの強いグループもあれば、ただ周りから言われているものもあるということです。
グループ会社と子会社と関連会社の違いは?
はじめにグループ会社、子会社、関連会社について簡単に分けて考えます。3つの区分基準としては下記のような内容に該当するとそれぞれ呼び方が変わってくるので気おつけましょう!
NTTドコモの完全子会社かについて
冒頭でも書きましたが、NTTドコモの完全子会社化。
一体どうしたんでしょうかね。
会見では、政府の携帯料金値下げとは関係ないとは言っていましたが、タイミング的にそんなことないだろって思ったりもします。
当然、菅総理になったからと言う話ではなく、もともと以前から調整されてきた話だとは思いますが。
公開買い付け前にも、NTTはNTTドコモの株を64.1%保有していました。
携帯料金値下げについて、政府がNTTドコモに圧力をかけたところで、株主からの反対があり、無理ですという反発が予想されていました。
携帯料金の値下げは、企業にとっては売上が落ちるということになりますからね。
まぁ、高い携帯料金のせいで、顧客はどんどん離れて行っているんですが。。。
株主がNTTとなれば、その株主の反対と言うのは通用しなくなります。
じゃ、親会社であるNTTは、携帯料金値上げに反対するかと言うと。
NTTの株主構成を見てみると、約30%が政府及び地方公共団体となっています。
ということは、政府の意向に沿う方向に向かうというのは容易に想像できますね。
ドコモユーザとしては嬉しいことですが。