私はシステムエンジニアだ。
まぁ、システムエンジニアだが、プロジェクトマネージャーでもある。
この辺の定義はよくわからんもんもあるけど、あなたの職業はと聞かれると、まよわずシステムエンジニアだと答えるだろう。
システムエンジニアって、アイドルの女優と同じで、好き勝手名乗れる。
少し会社で、パソコンを触っているだけでも、システムエンジニアだって言えるもんな。
でも、本当はそんなもんじゃない。
やはりスペシャリストとして、それ相応のスキルをもったものが、本来システムエンジニアと名乗るべきだ。
システムエンジニアとは
システムエンジニアってご存知ですか?
まぁ聞いたことはあるでしょうね。
かっこいい横文字で、なんかすごいっていうイメージを持つ人も中にはいるかもしれませんね。
まずシステムエンジニアとはどういった仕事をする人なのか。
システムエンジニアは、システム開発においてシステムの設計を行う人です。
システムの設計?
ってなる人も中にはいるかも。
システム開発とは。
まぁ、周りを見ると実はシステムだらけなんですよね。
身近すぎてどう説明すればいいかわからなくなるぐらい。
コンビニで買い物をするときによく目にするレジ。
キャッシュレス決済なんかはまさにシステム。
もちろんATMでお金を下ろすのもシステム。
スマフォの中にはいっぱいシステムがある。
ネットバンクや、居酒屋検索。
経路検索もすべてシステムだ。
そのシステムを設計するのが、システムエンジニア。
設計というのは、ようするにそのシステムを作る仕様書、設計図を書く人です。
建物を建てるときの設計図のようなものかな。
独特な設計書なので、まぁ、よくわからないものもあります。
設計書にも段階があって、システムの開発を依頼した企業に対して、このようなシステムにしましょうかっていう時につかう設計書は、わかりやすい外部仕様を表したものになります。
外部仕様。
まぁ、見た目と、その動きを説明したものです。
お客さんとその設計書をもとに確認し、そこで合意取れれば、今度は開発者(プログラマ)にわかるような設計書を作ります。
システムエンジニアとプログラムは、開発規模によっては同じ人が行う場合もあります。
まぁ、明確に分かれているプロジェクトには、あまりお目にかかったことがないですが。
その前段階で、お客さんがどういうことをしたいのか、いっしょに要件定義するのもシステムエンジニアの仕事でもあります。
ということで、意外と幅広い仕事をシステムエンジニアと言う言葉で表していたりします。
ただ、言えることはイメージと違い、かなりのコミュニケーション能力が必要ということです。
顧客との折衝から、開発者との連携。
それもプロジェクトが変われば、そのすべてのメンバーがその都度変わる。
とても人見知りの人ではできない仕事です。
プロジェクトマネージャーとは
先ほど出てきたプロジェクトマネージャーとは。
これは、プロジェクトを統括して、それを管理(マネジメント)する人です。
顧客との折衝を通じて、そのプロジェクトの予算や納期、体制(人員)などを決めます。
プロジェクトが始まれば、コストやスケジュール、人員管理を行います。
日々の進捗状況を管理して、コントロールします。
現場監督のようなものですね。
プロジェクトマネージャーは、システムエンジニアを管理する立場にあります。
プロジェクトマネージャーの下には、プロジェクトリーダーがいますが、プロジェクトリーダーは実作業の責任者です。
中小規模のシステムだと、プロジェクトマネージャー兼プロジェクトリーダー。
かつシステムエンジニアであったりします。
大規模なシステム開発だと、明確に役割分担が決まっていて、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーがいて。
システムのアーキテクチャを設計するシステムエンジニアがいるという体制を組むことができます。
プレイングマネージャーと言って、プロジェクトマネージャーと言う立場で、システムの設計・アーキテクチャ(骨組み)を設計する人もいます。
日々勉強の辛い仕事
最近は、働き方改革が進み、残業も減りましたね。
かなり制限されるようになりました。
昔は残業60以上とかは当たり前で、定時で会社を出ること自体がすごくめずらしいってことが普通でした。
定時で帰れる時にはみょうにテンション上がったり。
徹夜なんてのも、普通に1ヵ月、2ヵ月に1回はあったな。
よく夜中に牛丼弁当を買いに行ったことを覚えてますね。
普通の仕事なら、定時で帰れるんだろうなっていつも思ってた。
最近は本当に厳しくて、40時間は絶対に越えてはいけないとか、以前に比べれば信じられないくらい。
では、仕事の中身はと言うと。
やはりきつい仕事だなって思うよな。
常に新しい技術や、経験のない技術が求められ、調べて検討して。
なんかいつも頭の中がもやもやしてるっていうか、なんか課題を抱えているって感じ。
あと、人との付き合いが多く、本当に日々新しい出会いがあり、その人たちと作業をしていくことになるんですが、そこはやはりたまにしんどいなって。
そりゃ全ての人が人格者ではなく。
またこういう技術屋の世界では、気難しい人も多いわけで。
適度にコントロールしながら、プロジェクトを進めて行くというのは、結構なストレスもあり。
20代後半から30代にかけては、本当に転職考えてたな。
もっと普通の仕事がいいなって。
証明するものとして資格はあるが
さきほども言いましたが。
システムエンジニアって、アイドルの女優と同じで、宣言しても誰も否定できない。
お前システムエンジニアちゃうやろって、言えないよな。
でも、やはりプロとして仕事している以上、堂々と胸張って、システムエンジニアって名乗りたいよな。
となると、やはり資格でしょう。
当然システムエンジニアの世界にも資格は数多くあります。
一番有名なのは、やはり国家資格である情報処理試験。
一番初心者用としては、基本情報技術者試験。
次が応用情報技術者試験。
感覚的に言うと、この応用情報技術者試験っていうのが、やはりスキル的には、最低限知っておくべきレベルだと思う。
幅広く、ITの知識が試されるから。
その上に、いわゆる高度と言われる資格群があります。
私は、高度を3つ持っています。
あと、プロジェクトマネージャー系の資格としてはPMPがあります。
PMP(Project Management Professional)とは、プロジェクトマネジメントの専門家であることを証明する資格です。
アメリカのプロジェクトマネジメント協会であるPMIが、PMBOKガイドに基づいて認定する国際資格です。
このPMP資格は、3年ごとに更新が必要です。
必要な条件をクリアしないと更新できません。
日々学習して、その資格を維持するというのも、プロジェクトマネージャーとして必要なことということです。
後輩を育てるのも重要な仕事
システムエンジニアっていう世界は、もうプロジェクトが並行していくつも走っており、それぞれ一時的にチームを作って作業をします。
だから、先輩、後輩っていうのも、チームとしては流動的です。
同じプロジェクトになると、後輩を教育するのもシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーの仕事です。
といっても、会社では普通か。
ただ、普通にやるだけではなかなか身につかない。
かなり自己啓発的に勉強していかないと。
もちろん会社では、教育制度は充実しています。
小さなプロジェクトをいくつも経験していても、それじゃ本来必要な知識と言うのは学べないことが多いです。
小さいプロジェクトは、リソースも限られているので、作業を簡略化する傾向があるから。
でも、知識がないと大きなプロジェクトに行ったときに、結局役に立たないということになるから。
教育だけではやはり身につかない。
だから、同じプロジェクトになった後輩には、幅広い知識として、大きなプロジェクトでは本来こうするもんだって感じで教えて行く。
それも仕事だし、それにより後輩のスキルが上がると、きっちり評価される。
その辺は、今の会社はいいと思うね。
やりがいはあるが子供にはなってほしくないかな
子供に将来システムエンジニアになってほしいかと言うと。。。
残念ながらそうは思わないな。
だって辛いもんな。まぁ、昔ほどではないが。。。
あと、本当に人づきあいが好きと言うか、物怖じしないというか、ずぶといというか。
ある程度自分に自信がないと、会話できない。
これ間違ってたら、技術力を疑われるんではないか。とか、そんなこと考えていたら本来聞かないといけないことも聞けなくなってしまう。
間違っていても、いいから自分の意見を言う。
質問をするというのが必要です。
それはやはりしんどいって思いますよね。
結構しんどい経験をいっぱいしてきているから、やはり子供には勧めないかな。
やりがいは結構あるんだけどね。
課題が解決できた時。
作業がスケジュール通りに進んでいる時。
上司に評価されたとき。
顧客が喜んでくれた時。
もう、本当に酒ウマ!って感じです。