最近、興味深い本を読みました。
「2030年の東京」
改めて、東京の怖さ、日本の将来の怖さを知りましたね。
ただ、この本を読む前から、正直日本への投資について、怖いなっていう思いがありました。
それを裏付ける内容でした。
東京に集中している日本
日本はなぜ、東京ばかりに集中しているんでしょうか。
それは東京というのが、世界に類を見ないほど、完成された都市だからだと思います。
あれほど巨大な都市にも関わらず、インフラは管理されています。
治安もいいです。
電車は時間通りに、本当に正確に運行しています。
大都市にも関わらず、緑が多いのも、外国人たちが驚く点だそうです。
また神社など、近代的なビルの狭間に、清楚に佇んでいる様は、非常に神秘的に見えます。
Youtube見ても、日本を絶賛する外国人観光客の声が溢れています。
また、日本に魅了されて、日本に移り住んだ外国人の賛美の声も多いですね。
だから、東京に人が集まります。
企業も東京に集まります。
資本金10億円以上の企業の約6割が東京にあり、外資系企業の86%が東京に本社を置いています。
東京圏の人口は、約3,700万人であり、日本人口の約4分の1が東京圏ということになります。
東京集中が持っている数々のリスク
投資の世界には、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。
これはリスク分散の考え方です。
要するに、1つのカゴに全て持っている卵を入れておくと、そのカゴを落とした時に全ての卵が危険に晒されると。
今の東京1極集中は、まさに卵を1つのカゴに入れてないでしょうか。
確かに、全てというと違いますが、東京がもし機能しなくなったら、どの程度影響を受けるのか。
それを考えると、ほぼ全てと言ってもいいんじゃないでしょうか。
その東京のリスク。
以下があります。
- 東京直下型地震(+富士山噴火)
- 急速に進む高齢化
- 治安悪化による魅力低下
- 住宅環境の悪化
1.東京直下型地震(+富士山噴火)
最近の地震の多さ。
本当に怖いです。
専門家が、南海トラフは、2030年の前後5年間(2025年〜2035年)に、100%起こると断言していました。
それは、日本で記録されている南海トラフ地震の周期がおよそ100年周期で発生しているからです。
調べてみると、発生する確率が85%程度と試算しているところもあります。
(15%は発生しないと???)
で、この南海トラフは、かなりの広い範囲があるので、南海トラフが発生すると、かなり高い確率で、富士山の噴火を誘発するそうです。
東京直下型地震も誘発する可能性は高いとのことです。
富士山の噴火が起きれば、東京圏には大量の火山灰が降り注ぎ、東京都内にも2cm程度積もるそうです。
火山灰は、ガラス状の細かな粒子で、人への影響は増大で、かつ電子機器もほぼ使えなくなるそうです。
そうなると、東京は完全に麻痺してしまいます。
そんな中、東海道線はほぼ鉄道無理ですし、そんな火山灰が噴火している中、飛行機なんて飛ばせません。
政治はどうなるのか。
2.急速に進む高齢化
東京が高齢化?
これ、意外に思う人が多いかも知れませんね.
東京って、イメージとしては若い人が多いというイメージがありますからね.
しかし、実は、東京って意外と高齢化率が高いのです。
もちろん、地域によりますが。
歳をとると、老後の生活をどのように過ごそうか。
大きく分けてふた通りの考え方があると思います。
1つ目は、静かな田舎でのんびり畑仕事して暮らそう。
2つ目は、近くに病院、ショッピングモールがある便利なところで暮らそう。
そう、東京には、2つ目のお年寄りが集まるのです。
例えば、郊外の広い家を売って、都心部で生活に便利なタワマンに引っ越すとか。
郊外は、今後高齢化と少子化により、交通はどんどん不便になっていきます。
バスの本数も減ってくるでしょうし、駅まで遠いと、移動が不便になります。
スーパーなどの商業施設も、減っていくでしょう。
オンラインショップでなんでも揃う時代ですが、お年寄りには少しハードルが高いです。
若い時にやっていても、パソコンの買い替えや、画面の見にくさ。
システムの複雑化などで、昔できたことができなくなってくるでしょうから。
それに何と言っても、今の時代、お年寄りの方が資産があります。
都心部の便利なところに住むだけの資産がある若年層は少ないです。
パワーカップルと言われる、正社員の共働き夫婦はいますが、昨今の日本企業の浮き沈みや、出産などを機に、収入が安定的でないことは容易に想像できますから。
日本の医療は本当に素晴らしい。
そのおかげで日本は、高齢化社会となっています。
少子化と高齢化により、東京の高齢化は加速しています。
お年寄りが元気なことは非常にいいことなんですが、対比する若者が減少しているのが問題です。
また、お年寄りの声が大きすぎて、実際の若者の声が届きにくくなっており、今度は若者の東京離れが加速するということがあります。
大阪都構想の時にも、若者は変化を求めていましたが、老人に対するサービスが減るということで、老人が反対しました。
要するにこれから社会を引っ張っていく若者の声が、今を生きる老人に消されているのです。
日本だけでなく東京も、同じようになるでしょう。
なんせ、お年寄りの選挙での投票率は高いですからね。
お年寄りを敵に回すと、選挙で勝てませんから。
だから、幼稚園とか小学校を作ろうとしても、子供の声がうるさいという老人の声で建てられないという状況なんです。
3.治安悪化による魅力低下
少子化による労働力不足をどのようにして回避しようか。
となると、やはり外国人労働者でしょう。
日本が好きで、日本の文化などをリスペクトしてくれている外国人は大勢います。
本当に嬉しいです。
日本が大好きと言ってくれている外国人。
感謝感謝です。
しかし、ほんの一部の外国人の中には、あまく、ゆるい日本人をカモにしようと企む外国人も出てくるでしょう。
外国の治安の悪い地域で育った人間が日本に来るとどう思うでしょうか。
カフェのテーブルの上に、高価なiPhoneやiPadが無造作に置かれている。
それを見て驚くとともに、目の前にお金が落ちているというふうに見えても不思議ではありません。
性犯罪の多い外国人から見て、女性が無防備で歩いている姿。
小さな子が一人で歩いている姿をみると、どう思うでしょうか。
日本人としては想像つきませんが、ライオンの目の前をシマウマがのんびり歩いているようなものではないでしょうか。
ある程度生活に満足していればいいでしょうが、リストラとかで収入がなくなれば、生きていくために犯罪を犯すというのは、日本人よりはるかにその壁は低いと思います。
外国人労働者が増えると、確実に治安は悪くなります。
確実に。
外国人の多くが、日本の魅力の一つとして挙げるのは、治安の良さです。
子供が一人で電車に乗って通学する姿は、「アンビリーバボ!」と言います。
それがなくなると、日本の魅力って大きく減りますよね。
女性の一人旅にも不安を感じさせない日本というのが、外国並みに一人が危険だとか、夜出歩くのが危険となれば。
最近の日本の犯罪は、これ本当に日本か?というものも多くなってきました。
何年か前のペッパーランチで発生した女性客の拉致・暴行事件は、本当にびっくりしました。
最近もバーの女性店員が、客に拉致され、乱暴されたというのもありましたね。
これ日本ですか?
もう、犯罪者に対する人権というのを捨てて、犯罪を犯したものは、次も犯すということを前提に処罰するべきだと思います。
繰り返すやつは、3回目でもう極刑。(三振制)
女性を暴行して捕まっても、また出所して同じことを繰り返す。
被害者が増えるばかりです。
例えば、資産家で運用だけで暮らしている奴なんかは、犯罪犯しても失うものないですからね。
捕まったら捕まったで、仕方ないなって程度ですよ。
死ぬまで繰り返しますよ。
生活に困らないんだから。
何度も繰り返しますよ。
4.住宅環境の悪化
東京では、今後空き家が増えるということが言われています。
しかし、日本人の新築神話はなかなか崩れないので、中古物件は流通されずに、同じパタパタと作られた建売が増えます。
タワマンは、不便さが際立ち、みんな出ていくでしょう。
残るのは、資産があるお年寄りばかり。
若い住居者は、どんどん上がる修繕費用に悲鳴をあげ、また住環境の不便さに、出ていくでしょう。
景観なんて、毎日見てたら飽きるだろう。
たまにみるから綺麗であって毎日だとな。
エレベーターの混雑、駅の混雑、1学年1,000人という超過密学校。
不便さしかない。
東京以外に住んでる人への影響は
東京だけの問題かと。
いやいや、東京の問題は、日本の問題です。
影響は地方にも及ぶでしょう。
東京に人が集中するということは、その移動してきた人がいたところは減るわけですから。
いまだに、就職で東京に行くというのは当たり前にあります。
大学は東京にある大学というのも。
IターンやUターンという言葉もありますが、割合からすればわずかでしょう。
多くの人が、就職で東京に出てきて、そのまま生涯を終えるでしょう。
地方は東京よりずっと早く衰退します。
というか、もうすでに始まってますし、かなり危険水域のところまで来ています。
限界集落というのも増えてきています。
海外などでは、一部そういうところでの生活が贅沢だったりしますが、なんでもきれい、清潔、便利を求める日本人にとって、田舎でも便利さを求めますから。
在宅勤務が普及しても、週何回かは出社しないとダメとかなると、結局会社周辺に住むことになります。
自分の資産を守るには
こういった流れはもう仕方ないこと。
止めたくても、なかなか止めれません。
もっと出生率を増やそうって言っても、すぐに増えるものでもなく、増やすこと自体が非常に難しい問題です。
思いつくことはあっても、今の日本ではとても声に出して言えないようなことですし。
もうそうなると、少子高齢化や東京一極集中は、止められません。
東京より地方へ!って言ってるメディアが東京に集中していますから。
そうなると、日本経済は廃れていくのが目に見えています。
上向きになる要素が見つからない。
どんないいことがあるのか?
大阪万博?
未来を見えない国民は反対していますよ。
I Rなんかも。
パチンコがあちらこちらにある日本で、カジノができると治安が悪くなると言ってる。
カジノを一箇所に集め、監視することで治安はより良くなるという専門家の声も、感覚しか持たない国民には理解されない。
パチンコが町中にあるのは許容しているのに。
パチンコ店を一箇所に集中させ、その地域でパトロールを重点的にすれば、治安は良くなるってわかりますよね。
それも少ない費用で。
では、落ちていく日本経済の中、自分の資産をどうやって守るのか。
結構簡単です。
世界経済、アメリカ経済、先進国経済に投資します。
日本円で資産を持つのではなく、ドルなどの外国通貨を持つ。
日本株を購入するには、リスクがあります。
もちろん、日本企業の中では、きちんと成長する企業もあるでしょう。
しかしそんな企業を見つけるのは、素人には難しいです。
日本経済が廃れていけば、日本円はどんどん円安に向かっていくでしょう。
円安に向かうとなれば、輸入品はどんどん値上がりしていきます。
悪いインフレってやつですね。
だから、今から少しづつドルを買っておくんです。
今118円ぐらいですが、それが今後200円となった場合、ドルを少しづつ売れば、その分耐えられることになります。
一番ダメなのは、投資が怖い、日本円が一番と、銀行にそのまま預けていることです。
多くの日本人がこのような選択をしているでしょうが、それで生活が苦しいとかいうのは、やるべきことをしないで文句だけいう、使えない社員のようです。
自分で考え、対策をやっておきましょう。