前回、『後輩から投資・運用について相談された場合を想定して投資について書いてみよう』っていう記事を書かせて頂きました。
今回はその続きについて。
3つの注意点
この3つの注意点は本当に必要ですよ。
少なくともこれを守ると大きな損は出しません。
前回、投資は怖いっていう人が多いけど、最低でも3つのルールを守れば、そんなに怖いものではないよっていう話をさせていただきました。
3つのルール以外にも、注意すべき点はいくつかあり、そちらについても説明させて頂きます。
もう少し細かい注意点を書かせていただくと、次になります。
まずは、上の3つのルールについて書いていきたいと思います。
分散投資
これは基本って言ってもいいですね。
簡単に言うと、リスクを分散するということ。
リスクを分散すると、何かあった時に被害を最小にとどめることができます。
「一つのカゴに卵を盛るな!」
投資をするときにまず言われることではないでしょうか。
以前は、日本航空や東京電力というのは、非常に優秀な企業として人気がありました。
さらに東京電力は配当利回りも高く、老後の資産運用にとかなり多くの人が購入していたようです。
電力会社。
誰が今のような状況を想像できたでしょうか。
なので、東京電力が今の状況になるまでは、資産の多くをこの東京電力株に当てていた人が多くいたそうです。
結果どうでしょうか。
もうご存知ですよね。
今も配当はゼロです。
株価も、300円ぐらいですよね。
ピークの時には4,000円超えていましたよね。
10分の1以下ですよ。
仮に1,000万円で購入していたら、かなり資産は目減りしていたでしょう。
このように、1つの銘柄に資産を集中させていると、何かあった時に非常にいたい目にあうということです。
分散することにより、このようなリスクを減らすことができます。
分散投資には、別に銘柄だけを指しているわけではありません。
株(投資信託)と債券、為替、金というように、投資商品を分散させるという意味もあります。
特に株と債権は反対方向に動くことが知られています。
投資する地域についても分散したほうがいいと思います。
日本株だけというのは、今は非常にリスキーとなっています。
今後、まだアメリカなどは経済の伸び代があります。
そちらに投資することも、立派な分散投資です。
海外への投資が難しければ、グローバルな投資信託を購入すれば、結果的に分散投資にもなります。
為替についても同じですね。
日本円だけでは不安であれば、FXを通じて外国通貨を購入しておくというのも手です。
注意する点としては、FXのレバレッジは最高でも3倍までに抑えておくことです。
長期運用
次は長期運用。
以前、新聞に衝撃的な記事が載ってました。
投資信託を買っている人の約半数以上が損をしていると。
この記事を読んだ人は、投資信託ってギャンブルと同じやなって思ったでしょうね。
勝率が半分って。
まぁ、あのひろゆき氏でも、この記事を引用して、投資信託はやめた方がいいです!って動画で言ってるくらいなので、多くの人が信用しても仕方ないですよね。
でも、金融リテラシーのある人は、全く違う見方をしています。
結果、短期での運用となり、売買手数料と短期の損失確定を行なっている。
結局こういうことなんです。
細かい注意点のところでも書いていますが、日本で投資信託を買おうとすると、わからないからといって、金融機関の窓口に行くんですよね。
金融機関はというと、ノルマがあり、今月はこの投資信託を売るぞ!ってやっているわけで。
カモがネギ背負ってきたぞという感じで、売り出すわけです。
いい商品かどうかなんて、関係ないんですよ。
手数料商売ですからね。
こういう多くの人たちがいる統計になんの意味があるのか。
そもそも投資をわかっていない人が多いんだなっていう感想しかないです。
現に、長期投資をしている人を対象に統計取ると、10年以上運用している人は、逆に多くの利益を出しています。
運用期間が長くなればなるほど、利益は出ているんですよ。
余剰資金での運用
最後は、運用資金について。
投資は、もちろんのこと経済の波に影響を受けます。
例えば、コロナ禍の中では、株価も下落しました。
波がありながら、徐々に上がっていくというのが経済です。
したがって、タイミングによっては資産が評価損でマイナスになっている時期もあります。
そんな時には慌てずにほっておく、もしくは追加で買い増しするかのどちらかなんですが。
余剰資金であれば、上記のことができますが、もし生活に必要なお金だったらどうでしょうか。
必要な時に、もし評価損が出ていたら。
評価損はあくまで、その時の価格による評価ですから。
そのまま持っておけばいずれ上がり、プラスに転じます。
しかし売却してしまったら評価損が確定してしまいます。
1年後に必要なお金で投資したら、1年後にプラスになっていればいいですが、もし何か有事があり景気が悪く評価損を抱えていたら。
泣く泣く売却しなければなりませんよね。
したがって、生活費や本当に必要な資金は別で管理しておき、余剰資金でのみ運用するのがいいんです。
そうなると、せっかく投資で増やしたお金はどう使えばいいのか?
増えた時に、現金に変えておけばいいんです。
現金は、生活費の6ヶ月分ぐらいを用意しておけば大丈夫でしょう。
家計で、月の出費が25万だとすると、150万ぐらいは現金で持っておきたいところですよね。
その他の注意点
後は細かい注意点ですが、実はどれも重要です。
ざっと説明させていただくと。
金融機関の窓口に相談に行かない
これは絶対ダメなやつです。
そもそも金融機関の窓口に立って、相談に乗っている人自体がそんなに詳しくないし、ノルマがあり、手数料の取れる商品ばかり勧めてくるのに、なぜそんなところに行くのか?
これは失敗事例で多く記事として載ってますよね。
もうこれはオレオレ詐欺に引っかかる人と同じで、もう情報弱者というか、詐欺に遭うべくしてあう人って感じがします。
もう救いきれません。
ただ、単に自分の失敗談をいかにも他の人も注意してねっていう感じで報じるのはやめてください。
投資が怖いというイメージを巻き散らかしているだけですから。
いやいや、自分の無知でそうなってますからって。
最初は個別株より投資信託
個別銘柄は難しいですよね。
どの企業がいいのか。
今後成長していく企業なのか。
そんなん分かりませんよね。
優待券で選ぶとか、配当利回りで選ぶという方法もありますが。
だから、無難に投資信託を選ぶというのが、最初はお勧めです。
最初はというか、ずっと投資信託でもいいぐらいですが。
とは言っても、投資信託にしても約7千本近くあり、じゃ、どれがいいんだってことになります
本当にいい投資信託は少ないですからね。
迷ったら、↓ でしょう。
これも一例です。
投資信託を選ぶ基準としては手数料だとか、地域だとか色々あります。
これはこれで記事が一本書けるぐらいなので、ここでは省きますが。
私が毎週運用実績を載せているので、参考にしてはいかがでしょうか。
私は、6本の投資信託で運用していますが、どれも運用益を出してくれています。
藤野英人氏の誠実な運用姿勢に惹かれて、この投資信託は購入しています。
以前ほどの成績は残せていませんが、今でも堅実に稼いでくれています。
信用取引は絶対だめ
信用取引。
これは絶対にやめてください。
テレビとかで、家庭崩壊になるのは、大抵このパターンです。
信用取引は、少ない資産で何倍もの取引をすることができます。
想定通りに動けば、レバレッジが効き、大きな利益を得られますが、逆に動けば損失も大きくなります。
追証。
聞いたことありませんか。
強制決済を避けるために追加で資金を入れることです。
あと、信用取引には期限が決めらています。
6ヶ月です。
(一般制度取引の場合には、3年まで)
その間証券会社に色々の金利(株賃料など)を支払う必要があります。
現物であれば、手元に自分の株があります。(自分の手元といっても、証券会社ですが。)
株があるので、また上がれば、その時売ればいいです。
しかし信用取引は、証券会社から株を借りてるので、そうはいかないのです。
FXにしてもそうです。
レバレッジを効かすものには、本当に注意が必要です。
FX全てが悪いわけではありません。
誤解している人も多いかもしれませんが、FXはレバレッジ1倍で運用することも可能です。
1倍となると、もう現物で買っているのと同じですから。
とまぁ、こんな感じで投資するときの注意点を今回は書かせていただきました。
次回は、では、実際どうやって投資を始めていこうかというところを書いていきたいと思います。