今回は、「ウツボカズラの甘い息」。
柚月祐子氏の作品です。
また、柚月氏の小説です。
最近ずっとそうです。
面白いですね。
ハマってます。
最近は図書館で借りてるので、本をいくらでも読めます。
実際、いいのかなって。
これ、みんなが図書館で借り出すと、作家さんの収入はどうなるんだろう。
ちょっと心配になりますね。
読んだ時の感想 注!ネタバレ注意!
正直、精神に何か病気がある場合、そう言う人を登場させると、一気に質は下がると思ってます。
なぜかと言うと。
もう、読んでいて、訳分からなくなるから。
真面目に読んでると、実は空想でしたなんて、腹立ちませんか?
今回も、初っぱなから、子供の記述があるにもかかわらず、子供は3年前に事故で亡くなり、いませんでした?
おいおい、もうこいつの話って、どこまでが妄想で、どこからほんとか区別つかへんぞって。
どこを信じればいいのか?
もうわかんない。
正直、子供を亡くした親の気持ちというのは、実によく分かる。
と言うか、亡くしたと考えると、もう想像するだけで、気狂いそうになる。
ただ、それで、幻想見るかというと、それはないだろって。
亡くなった子供の学校に行くってないだろ。
もう、怖いわ。
真野知世。
罪に問えるのだろうか?
正直よく分からないんですが。
住んでいた場所。
振り込み。
よくわからない似顔絵。
逮捕状を取るまでの流れがあまりにも記述がなくて。
しかし、ATMでの明細書を拾って見て、かつそれを覚えてるという偶然。
これがなかったら、たどり着けなかったな。
うーん、少し薄いなって。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
もう読みやすいです。
はい、おしまいって感じ。
柚月裕子さんの話は読みやすい。
◆意外度
意外度:4
意外度はあるけど、正直いかがなものかと。
最初からの流れを読むと、ここで子供が亡くなっていたなんて、それは酷すぎるだろって。
サングラスの女がいると言うのは、まあ読者はすぐわかると思うけど。
でも、全く存在を消すと言うのは、どうなんだろうね。
できるのかな。
◆夢中度
夢中度:5
やはり文章力があるというか、引き込まれる素質があるというか。
柚月さんの本はもう夢中になって読んでしまいますね。
この本も結構夢中になって読んでしまいました。
まぁ、思うところはあるんですが、まあ小説なんで。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:2
うーん、なんかよくわからないんですが、最後の方は、真野知世の味方になっていたな。
どちらかというと、捕まるな!って言うかんじ。
応援していました。
警察がきた時には、ちょっとがっかりしてしまった。
と言うことで、そもそも逮捕状を出すほどの物的証拠があるのかな。
詐欺が起こっているところに住んでいたと言うのはわかる。
しかし、高村文絵の精神はもうおかしくなってるし。
うーん、その辺をしっかりと書いて欲しかったかな。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。