今回は、「嗤う淑女二人」。
中山七里氏の作品です。
この小説は、嗤う淑女シリーズですね。
内容は、結構面白いほど、シナリオ通りに進む展開に、まぁ半沢直樹みたいな感じの。
まぁ逆バージョンだが。
そんなにうまくいくわけないだろって。
そんな思いもありつつ、読みやすくてすぐ読めて。
まぁ、ある意味、頭使わないで読める小説ってことで、つい読んでしまいます。
図書館で予約しても、結構予約者がいると言うことは、それなりにファンがいるんでしょうかね。
説明・あらすじ
舞台は、富士見インペリアルホテル。
秋川第一中学校の同窓会。
乾杯の音頭と共に、倒れ始める参加者たち。
原因は、飲み物に入れられたシアン化カリウム。
助かったのは、わずか3人のみ。
同窓生として参加していた日坂議員が連れてきていたカメラマンにより、不審人物が判明した。
有働さゆり。
以前起こした連続殺人事件の実行犯であるが、精神鑑定の結果、精神疾患と判定され、医療刑務所に収容されていた
しかし、有働はその医療刑務所から脱獄していた。
その後も、大量殺人は続く。
この有働を操るのは。。。
読んだ時の感想 注!ネタバレ
この本、1日で読んでしまいました。
まぁ、普通に読み応えというか。
面白いと言うこともないんだけど。
内容が、結構大量殺人なので、気分悪いと思いつつ、警察早く捕まえろって言う感情で。
捕まえないと気分悪いぞ!って感じがついつい読み込んでしまいました。
蒲生美智留(がもうみちる)。
出たー!って感じですが。
ふたたび嗤う淑女では、コンサルタントをしていましたが、今回は裏で指示するだけの登場。
頭いいんだろうけど、正直そんなに騙される人いるかって。
声がいいとか、容姿がどうのこうのって、今時って感じですが。
綺麗な人は腐るほどいるし、いい声の人もいるだろ。
ネットのつながりだけで、犯罪を犯すまで誘導するのは、かなり無理がある。
人には理性があり、その壁を越える人は、本当に少ない。
それにネットだと、色々証拠残りまくりでしょ。
あと、警察はもっと優秀だと思いますが。
有働さゆりをなかなか捕まえられないと言うのもな。
まぁ、隠れ家にずっと隠れていたと言うのなら仕方ないかってところもありますが。
それにしても、なんか要注意人物として、蒲生はマークされないのかね。
公安とか。
それは無理か。
あまりにも、容易に人が騙されすぎていて、ちょっと都合良すぎだろって思ってしまう。
普通だが、まず人はそんなに簡単に人を信じないって。
ただ、まぁ小説としては、頭使わないで読めるので、面白いかな。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:2
名前も少々難しくて読みやすいかというと、そうではない。
さっきも言ったけど、結構昔の書籍の引用も結構あって、難しい。
織田方の真鍋海賊の当主は、真鍋七五三兵衛(まなべ しめのひょうえ)っていう名前だし。
◆意外度
意外度:2
意外度はないね。
もうシンプルというか。
あまり、ひねりもない。
シンプル。
◆夢中度
夢中度:5
1日で読んだと言うことは、夢中になったと言うことかな。
さすがに1日で読んだと言うのは、今までなかったな。
単行本だったと言うのもあるかな。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:1
これ、誰がスッキリすんねん。
あれだけの人が亡くなっていて、捕まってないぞ。
誰も。
そりゃないだろう。
今までの中で、これだけ多くの人が死んだ小説見たことないぞ。
なのに、普通に逃げて終わり。
ないだろ。それ。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。