最近では、特に中国の経済低迷が問題となっています。
いろんな数字がそれを表していますが、米中貿易問題も影響しています。
以前と異なり、反中国の記事は少なくなってきたんですが、いまだに反中の問題は人気があります。
ただ、実際のところ、日本の経済の見通しも相当やばいと思うんですがね。
日本の人口分布
今、日本は人口減少が大きな問題となっています。
その主な原因は、「出生数」の低下です。
出産期の女性人口が減少しており、その上1人の女性が生涯に産む子どもの数も大きく減少を続けています。
2018年10月時点の日本の人口は、1億2,644万3,000人。
日本の人口の分布は、70代と40代がにょきっと出てて、30代から下は細くなっています。
非常にバランスの悪い分布となっています。
アフリカなどはこれとは逆に、若い年代が多いという感じになっているんですが。
通常、人口の増加と経済の成長率は、関連があり、人口が増えると経済も発展していくそうです。
労働力、消費が、経済に大きな影響を与えるからでしょうね。
まぁ、普通に考えればそうですよね。
若い人が多いと、それだけ労働人口も多く、かつ消費も盛んですから。
特に子供が多いと、親だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも消費力が増していくということもあります。
中国では、子供一人に6本の手があると言われているそうです。
親2人に、双方のおじいちゃんとおばあちゃん。
6人の親が、子供に対して、消費をするからということです。
高齢者の金融資産
以前、麻生大臣が言っていましたが、金融資産を見ると70代の方が、我が国全体の金融資産の約25%を持っているとのこと。
60代の方が32%。これ足すと57%にもなる。
1,800兆円近くある金融資産の約6割を60代以上の方が持っていると。
政府もなんとかそのお金を消費に回してもらおうとし、孫への教育費用を非課税にするとか対応していますが、なんせ少子化で孫も少なくなってます。
古いお札のまま保持していて、銀行に戻ってきていないお金も何十兆円とあるそうです。
古いお札のままということは、いわゆるタンス預金のことですね。
少子化は問題ですが、今の日本でははっきり言って、子供を産もうという気になかなかなりにくいです。
日本の経済が不安定だから、子供にはいい会社に入ってもらいたい。
貧富の差が今後も拡大するなら、勝ち組になりたい。
でもいい会社に入れるためには、いい教育を受けてないとダメ。
いい教育を受けるには、塾に通い、学力が高い私立を目指す。できれば小学生からそういうところを目指したい。
遅くても中学生からっていうことになったりします。
もし幼稚園から大学まで私立だと、学費だけで約2,500万かかるそうです。
幼稚園からでなくても、例えば、高校・大学のみ私立でも2,000万近く必要だとか。
この額聞いてどう思いますか?
サラリーマンには厳しい額ですよ。ほんとうに。
経済が良く、今後の成長も期待できるなら、投資して増やそうかともなるんですが、先に言った通り、今後の日本経済はどう考えても上向きではない。
(長い目で見ると、必ず円安に向かいますが、労働者不足により、海外に会社が移転するので、今のように、円安だから景気が良くなるかというとそうではない。)
それなら、子供がかわいそうだから、と産むのをあきらめる。
または、兄弟を作ってあげたいけど、一人だけで我慢するなんてことにも。
もう、これ負の連鎖ですよ。
政府へのお願い
本当に政府にはお願いしたい。
政府がしっかりと子供を安心して産めるような日本にすること。
遠回りのような気もしますが、これが一番だと思います。
こういう対策は、効果が出るまでにかなり長い年月がかかるという話ですが、やらないよりははるかにましです。
子供手当をもっと厚くして、子供がいるから生活が苦しいとならないようにしないと、少子化は止められないと思います。
子供が増えれば、高齢者は孫に対して、お金を使うようになりますし。
以前テレビであるコメンテーターが言っていました。
子供一人に対して、1,000万円ぐらい支給したらいいって。
多少乱暴な言い方かもしれませんが、本当にこのぐらいのことをしてもいいと思います。
そりゃ、中にはお金目当てで、子供を作り、大人たちがそのお金を使い遊んでしまう家庭もあるでしょう。
しかしその辺はもっと厳しく監視する制度を作ることで対応し、その他の多くの健全な家庭の助けになればと思います。
世界を相手にするということを考えれば、教育費の無償化はほんとにいいと思いますね。
子供たちが学習するのに、多額のお金が必要って、なんか変じゃないですか。
学習意欲のある子どもたちは、それだけで貴重な存在です。
親が金持ちだからってだけで、いい学校に行けるということは、本当に不公平だと思います。
優秀な人材は、意外なところに埋まっていると思います。
それは日本の今後の宝になるんです。
貯金から投資へ
あと、もう一つ言いたいことが。
さきほど言った個人資産で、現金・預金が占める割合は53.3%もあります。
この今の低金利時代。
銀行が預金を有効に使えていないこの時代、900兆円にのぼるお金が、銀行または家の中で死んでいるのです。
このお金は何も生みません。
企業の設備投資に役立つこともなく、国民の給与として反映されるわけでもなく。
政府も言っています。貯蓄から投資へって。
投資や運用に対して不安があるのは、勉強が不足しているからです。
もっと勉強して、少しづつでも投資にお金を回しましょう。
リスクを減らす方法はいくらでもあるんです。
日本には優秀な企業はたくさんあります。
そういう企業に資金を有効に使ってもらい、日本経済を盛り立てる。それは将来必ず日本人・国民に反映されるのです。
サラリーマンの給与が増えれば、結婚し家庭を築く人も増えます。
市場にお金が回るようになれば、個人事業主も潤うことでしょう。
銀行にお金を預ける。額面は変わらないかもしれませんが、様々なチャンスを潰していると考えるべきです。
もっと未来を見つめていきましょう!