おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

主に経済に関する記事を扱います。経済ニュースや、投資信託、南アフリカについて、趣味のゴルフの記事を中心に書いています。

NHKクローズアップ現代+に見るメディアの稚拙さ

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NHKクローズアップ現代+という番組。

結構好きで見てるんですが、いまだにマネリテのなさというのを感じる。

テーマ「住宅ローンに異変が迫る!徹底分析「金利引き上げ」の行方」

興味深いテーマだったので、しっかりと見ました。

 

そこでは、おいおいっていう箇所が多数。

それは放送している番組に対してもそうだし、番組に登場している一般の人にも、そう感じます。

 

気になる点について、ちょっと上げていきたいと思います。

 

マイホームが夢と語る人たち

でてくる一般の人が揃って口にするのが、マイホームは夢なので。

もちろん、これについては問題はありません。

夢は誰にでもあるし、それがいい時計なのか、いい車なのか、マイホームなのか。

それは人それぞれですから。

そこに文句を言う権利は誰にもありません。

 

ただ、価格が相応にあったものに限ります。

マイホームの場合、年収の約5倍が適正価格と言われているそうです。

 

今の平均年収は、430万程度。

その5倍というと、2,000万円程度の家ってことになります。

年収が倍の800万とすると、4,000万円。

しかし、今の都心部では、そんな金額でマイホームはとても買えないですよね。

 

タワマンも相場でもう1億超えていますからね。

 

しかし、日本ってなんで、いまだにマイホームが夢ってなるんだろう。

日本の家は、一世代暮らしたら、もう家の価値はゼロ。

土地も今後値下がりが予想される中で、なんで家が夢なのか。

 

生活習慣も変わり、世帯が個々で暮らす様式となり、子供は結婚して家をでて、家を建てる。

夢のマイホームも、30年もすれば廃れてきて、価値ゼロで売ろうにも売れない。

ローンが35年と長期のため、その間の資産形成もままならない。

その上子供の教育費用もかかる。

 

番組でも、30代の男性がマイホームが夢ということで、ファイナンシャルプランナーに相談していたが、返済が月々20万を超えると言うことで、無理だと諦めていましたが。

そりゃ、月20万以上の返済って。。。

 

日本としては、もう夢のマイホームとか煽ったりするのやめましょうよ。

また、もっと柔軟に生活環境を変えれるよう、賃貸主体に。

もう少し日本の住宅事情が良くなってから、また持ち家を推奨したらいいんだから。

今は、年収も上がらないし、税金も増える。

 

多額の住宅ローンは、もうリスクしかないですよ。

 

金利上昇のメリットを説明する金融関係者

番組はわざとかな。

金利上昇のメリットとして、預金・投資の利回り向上。って。

確かに番組でも多額な資産を持っている人とは言ってるが。

 

金利の上昇としても、今の普通預金金利が仮に10倍となっても大したことないだろ。

0%に限りなく近いのに、それを10倍にしても。

 

0.002%として、1,000万円預けていたら、1年で利息が200円。

それが0.004%になったとしても、400円。

仮に、100倍になり、0.2%になっても、2万円。

1,000万円預けて、年にたったの2万円。

 

これが何か影響する数字か?

 

あと投資のリターンが増える?

企業側のデメリットで、支払う金利が増え、設備投資が難しくなるって言ってるのに、投資のリターンが増えるって、どういうことですかって。

その変なんで、質問してくれないのって。

 

金利上昇については、もうほぼ住宅ローンの金利が増え、住宅ローンを抱えている人への影響が大きいってことだろう。

為替も、日本円の金利上昇で、多少は円高の方に振れるかもしれないが、為替はその国っ経済を示す指標だからな。

長い目で見ると円安というのは、もう変わらないだろう。

 

銀行預金の金利が増えても、全然目標インフレ率と比べても、かなり差があるので、たとえ金利が上がっても、預金というのは最悪な投資先ということになる。

 

銀行窓口に相談に行く人たち

このブログで言ってたり、また他の有識者が言ってるように、銀行の窓口に相談に行くのは、よほど注意しておかないと。

住宅ローンはどうしても、銀行となるので、住宅ローンの相談は、どうしても銀行ってことになるのかもしれないが。

 

しかし、投資に関しては、絶対に銀行の窓口には行かないように。

これはもう鉄則だ。

ああいう手数料商売をやっているところに、いい投資先ないですかって聞くのは、もう損させてくださいって言ってるようなものだわ。

 

正直言って、銀行にはもうほぼ用はない。

証券口座と、それに紐づく口座があれば、もう十分だ。

銀行口座は、単に一時的な財布にすぎない。

 

そこに100万円をこえるお金なんか預けたくはないし、銀行としては、実はそういうお金って嬉しくないんですよね。

バランスシート上は、預金は負債ですからね。

 

金利払わないといけないし、それを管理するシステムにもお金かかるし。

だから、手数料を高くして、そこから少しでも利益を産もうとしてるんですよね。

 

企業に融資するときに、預金が必要ではと思う人もいるんですが、数字が右から左へと移るだけで、預金ってほとんど使わないそうです。

 

マイホームが夢。

もう少し、現実的に、お金を投資で増やし、違う夢を見た方がいいのかと。

いくら自分の家を持って幸せに感じたとしても、35年という長期返済の必要のある多額な借金ですから。

 

メディアはもっと、現実的なことを言うべきなんだけど、このように放送するメディア自身がきちんと理解していません。

もっと突っ込んで質問してほしいし、矛盾点はついていってほしいですよね。