おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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小説「一億円のさようなら」のNHKドラマが全く別物のドラマに

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よく原作が小説というのはよくあります。

しかし、なんらかの制限なのか、まったく別物になっているのもめずらしくない。

正直なところ、だから、本当に好きな小説のドラマ化されたものって見る気しないんですよね。

 

今回は、好きな小説である「一億円のさようなら」について。

読んだ時に本当におもしろくて、続編ないかなって思ってたんですが。

さすがになくて。

で、見つけたのがNHKのドラマです。

 

正直キャストも、あれ?って感じでしたが、実際にドラマ化されたらどうなるんだろうっていう好奇心もあり、見てみることにしました。

NHKオンデマンドでしか見れないと言うことです。

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とりあえず1話を見てみると

本当はこのぐらいの話だと、Twitterでつぶやくのがいいんだとは思うんですが。

とても、あの文字数ではこの不満を言えなくて。

不満。

そう、ドラマを見ると、もう別もんだなって。

なぜ、ドラマの脚本家はこんな感じなんだ?って。

もう小説に出てくる登場人物の背景というか、性格というか。

それらを全て無視するんだって。

 

もうこれは、ほんの少しの題材だけ取り入れた、もう別物の話だわ。

作者は、タイトルを使われることになにも感じないのか。

これドラマ見て、小説読もうなんか思わないよね。

 

登場人物の人物像がめちゃくちゃ

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まず、それぞれの登場人物の設定がもうめちゃくちゃ。

まず鉄平。

鉄平が夏代に、相続したお金について会話するところ。

小説では、鉄平は遺産した相続のことは、夏代の個人的なものなので、秘密のままにしておこうと決めました。

しかし、ホテルのラウンジでお茶をしているときに、夏代の方から話し始めます。

それを静かに鉄平は聞いています。

心の中で、夏代に対して、どう考えているのかと自問しますが、それを表面にだすことはしません。

 

唯一母親の個室代については、少しあつくなりますが、泣くようなことはもちろんしません。

その後、夏代から、お金について、もう少し考えさせて欲しいと頭を下げられます。

 

これがドラマだと。

鉄平は、夏代を問い詰め、母親の話になると泣き出します。

おいおい、これ見るだけで、端から見るとちょっと引くよねって。

 

この話の神髄というか、本質は、夏代は思い描いた家族を作ってくれた鉄平を心から愛しています。

しかし、ドラマの鉄平には、本当なのっていうような、そんな魅力を感じられない。

 

夏代はと言うと、小説の中では、50代近辺とは思えないほどの美貌。

看護師時代は、病院でも1位、2位を争うほどの美人看護師。

芯も強いが、鉄平に対してはよき妻という感じ。

 

しかしドラマでは、スーパーの安売りにやけに執着する普通のおばはん。

もちろん安田成美さんは美人だが、小説の中の夏代とは、雰囲気が違う。

48億円という資産を受け継いでも、それを自分のお金ではないと言う根拠も、ドラマでは薄い。

 

小説では、20歳を超えたばかりの夏代が、いろいろ考えた末、自分のお金ではない。お金は怖いと思うまでの、一番大切な説明が丁寧にされている。

ドラマとしてのしゃくもあるんだろうけど、ここは惜しんだらだめだろうって。

 

鉄平と夏代の出会い

また全く別物にしているのが、鉄平と夏代の出会い。

 

小説では、確かに美人だが、お得意さんの愛人という夏代に対して、鉄平は特段なんの感情ももっていません。

それに対して夏代は、徐々に鉄平に引かれていきます。

それは、見た目とか優しさとか言うレベルではなく、一緒に食べるご飯がおいしいという理由からです。

これって凄くて、なんか理由があるんではなく、もう本能って言うか、理由はわからないけど、一緒に食べるご飯が、全ておいしく感じるという、もう古い言い方だと、赤い糸でつながれた関係というか。

 

しかしドラマだと、もうありきたりというか、小説の設定を完全に無視しているというか。

鉄平が夏代に恋して、不倫相手から奪うという。

おいおい、それだとこの話の根本から変わってくると言うか。

 

夏代が最後に金沢に追いかけていき、連れ戻すというところの理由が弱くなるだろ。

そんなんだと、わざわざもう終わりにしようと言っている鉄平に対して、そこまでする理由がよわすぎるだろって。

 

小説の中では、やはり一緒にいてご飯がおいしい。

独りで食べても、旅館でご飯を食べても、ちっともおいしくない。

やはり、鉄平さんとやり直したいと心から思うっていう、根拠というか、もう心の奥からくるものがある。

 

このドラマの脚本家は、きちんと読んだんだろうかって思うね。

そりゃ、難しいよ。

ドラマの中で、この小説の内容を描くのは。

しかしそれがドラマの脚本家の仕事ではないの買っておもうよね。

 

会社の設定も違う

あと、設定が大きく違うのが、鉄平の務める会社。

1話しか見てないんだけど。

 

小説では、東京にある会社をリストラされ、福岡にあるおじいさんが作った会社に入社する。

そして、社長は同い年のいとこという設定だ。

ネタバレで言うと、最後には、会社を建て直すために戻ることになるんだけど。

 

しかしドラマだと、リストラで子会社への左遷になっている。

えっ。

これ最後どうなるのって。

会社の株買って、まさかね。

関係ないやんって事になるし、遺産を使って買って社長になるってこと自体、なんかおかしいよねって。

先見てないんだけど、もうなんか別物って感じだわ。

 

2話以降見る気がしなくなったんだけど。

 

ドラマの脚本家ってなにもの?

しかし、これだけでなく日本のドラマって全体的に質が悪いよね。

質が悪いというか、脚本がダメだってこと。

見ていて本当にツッコミどころ満載で。

見ているのに何言ってんだって言われそうですが。

 

もう世間一般的にそんな事ないってわかるだろって。

刑事もののドラマでいうと、犯人が逃走しすぎとか、警察官が弱すぎとか。

おいって素人が見ても、警察官が素人すぎるとか。

もう見ていて、突っ込んでしまう。

 

いやー、本当に時間があれば、ねりにねって面白い脚本を書けると思う。

時間があれば。

 

ONE PIECEの尾田さんとかだと、すごいいい脚本を書いてくれるんだろうな。

脚本家は、免許もない、言ったもんがちっていう職業だ。

だから、余計にいい仕事をしないといけないはずなのに。