最近よく図書館に行くんですよね。
子供について行くんですが。
そこで、よく経済に関する本を借りて読むようになりました。
で、読む本の傾向として、銀行についての本を多いかな。
銀行員といえば、以前は給料は高い、エリートという見方が大半でしたが。
しかし、皆さんご存知の通り、今は全く違ってきています。
ドラマで半沢直樹が高視聴率を叩き出していましたが。
なんかあんな大会議室があるのか?
ちょっと違和感がありましたね。
以前の銀行員のイメージ
銀行員のイメージってどんな感じでした?
あくまで以前のイメージですが。
正直言って、憧れ半分と、嫌なイメージが半分という感じでしたね。
憧れというのは、まさに勝ち組という職業に思えていました。
給料は高いし、待遇はいい。
仕事はきついってイメージは昔はなかったですね。
嫌なイメージというのは、これはもうドラマの影響でしょうね。
ドラマに出てくる銀行員のイメージは、ほぼ80%は悪役というか、嫌な奴って感じでしたからね。
たまにいい銀行員が出てきても、悪い銀行員により淘汰されるっていう、悲しい感じに描かれれることが多かったですよね。
逆にたまに、いい銀行員が出てくると、普通の仕事をしてるだけで、なんていい奴なんだって思ったりもしました。
きついイメージというのは、あまりないとはいえ、きつく描かれているものもありましたね。
まぁ、要するに外から見ても、銀行員の本質というか、意外と知らないで、インプットはドラマとかになってしまうんですよね。
統計とかで、一般的に見て給料は高いというのは、事実でしたが。
それは、日頃からお金を扱うので、給料が安いと不正を働く銀行員が増えてしまうからということを子供の頃聞いたことがありましたが。
そこはよくわかりません。
しかし、何となくと言うイメージでは、上から目線で、結構高圧的なイメージはありましたね。
ドラマの影響もあるが、実際プライドも高く、上から目線が多い。
最近の銀行員のイメージ
では最近はどうでしょうか?
そうですね。
もう大変というイメージしかないな。
個人投資家として見れば、もう銀行の窓口なんていくことないって。
銀行に相談する事もない。
クソみたいな商品を売りつけて、手数料を取るっていう、そんな仕事をやってることに、正直腹が立つぐらいですが。
手数料で設けるという収益構造を変えない限り、銀行に相談することはもう絶対ないかなって思うね。
じゃ、何で利益を出すんだっていうと。
お金を融資して、その金利で儲けるとというのは当然として、顧客の資産を増やすことにより、その増えた分のインセンティブをもらうというのがいいと思いますね。
そうすると、銀行員は、顧客の資産を増やすことを第一に考えるようになります。
これは海外のプライベートバンクの収益構造と一緒です。
以前統計で驚くべき結果が出ていました。
銀行や証券会社から紹介されて購入した投資信託の約50%は損失を出しているとのこと。
おいおい。まじか。って。
私が運用している投資信託は5つありますが、全て利回り10%以上ですよ。
なんで、長期運用で損失が50%もの投資信託で出てるんだって。
これはもう、日本の金融系企業を信用するなんてできないってことだろ。
これはあくまで投資家目線で銀行を見たイメージです。
では、仕事としての銀行員のイメージはというと。
もう辛そう!っていうのがまず第一かな。
企業がもうあまり借りてくれないっていうのもあり、融資に対する利息で利益を出していた銀行にとっては辛いでしょう。
最近は社内留保が問題となっていましたが、企業は設備投資に回さないで、社内で溜め込む傾向が強くなっていますから。
そうなると、銀行から借りることも少なくなってきます。
もちろん積極的に拡大していこうとする企業は、今の安い金利を利用して、銀行から借りるでしょうけど、そんな企業は少なくなってきているでしょう。
またそういう企業を相手にしているところはいいかもしれませんが、個人相手や中小企業が相手となると、厳しいでしょうね。
個人としては、大きいのが住宅ローンでしょう。
しかし最近の低金利で、利幅は薄くなっていってるでしょう。
スルガ銀行が、不動産投資向けに個人に不正な貸し出しをしていて、大変大きな問題となっていました。
もう銀行員としてのモラルすらないという感じです。
まだ潰れていないというのが不思議なくらいですが。
まぁ、とにかく銀行員はキツそうだなって。
ドラマの影響でもあるんですが、転勤と人事異動、社内の出世争いがキツそうというのもあります。
出世争いしている間に仕事しろよって。
まずは顧客中心でないと、本当にみんなからそっぽ向かれるぞ!ってね。
人気就職ランキングで下落傾向
銀行の人気はさらに落ち込んでいます。
2013年の人気就職ランキングを見てみると、UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行のメガバンクが10位内にそれぞれ入っていました。
すごいですよね。
それだけ人気があったんですね。
ちなみに半沢直樹のシーズン1は、2013年に放送されました。
この影響もあったのかな。
あったとしたら、アホですね。
では、今の人気就職ランキングはというと。
メガバンクは10位以内に一つも入っていません。
人気も無くなってきたということですね。
ちなみに1位は伊藤忠商事です。
伊藤忠商事は、2020年、2021年ともに第1位です。
不人気の理由
この不人気というか、以前人気があったのに最近落ちてきた理由はなんでしょうか。
今まで書いてきてるけどね。
普通に考えられるのは、ノルマ、将来性、とかでしょうか。
ノルマっていうのはもうよく聞きますよね。
ネットで色々銀行(金融系)のきついところ、やめておいた方がいいという点を調べてみました。
離職率が高い、給料の伸び悩み、AIの活用。
これが主な要因のようです。
離職率の高さというのは、ちょっとよくわかりません。
というか、なぜ離職率が高いのかというのが問題だと思うんですがね。
30歳代の離職率は、実は40%〜50%もあるそうです。
え〜!って感じですね。
これみると、自信がある人は余計にやる気を起こすかもしれませんが、大半の人はやめていく方に自分の姿を重ねてしまいますよね。
給料の伸び悩みも、離職率につながることですが、最初は高くてもその後どうなるかが不安ですよね。
40歳代くらいで、生き残る人と落ちこぼれる人に分けられるという話をよく聞きます。
落ちこぼれる人は、どこかに転職や出向先に行くというイメージがあります。
実際にもそういうことが多いそうですが。
出世しないと給料が上がらないと考えると、給料に不安を持つのも仕方ないですね。
AIの活用というと、もうこれが人気を落とした最大の要因かもしれませんね。
AIにとって変えられると言われている職種として、まず銀行業務が挙げられますからね。
「アキラとあきら」という小説を読んだとき、思ったのは。
企業への融資は、稟議書を書く担当のスキルにより決まるの?
それは企業にとって不公平だろうと。
なら、こういう融資の可否を決める基準は、AIにさせた方がいいじゃん。って。
その方が企業にとってよっぽど親切だろって。
あと、もう最近は銀行業務がほとんどネットでできます。
だから、もう本当に何年も銀行なんていってないもんな。
全てがPC、スマフォ上で完結する。
もちろん企業ともなるとそうはいかないのかもしれませんが、逆に企業こそネット上でそういうことをしていかないとダメなんじゃないかと思ったりもします。
と言うことで、ほんと今銀行員の人気は無くなりましたね。
メガバンクは、そうは言っても、まだ上位にはありますが。
地方銀行は、かなり下落しています。
この10年で給与、社員数が減った企業ランキングっていうのが発表されていました。
まあ、銀行が多く上がっていましたね。
特に地銀が多かったですね。
ただ見ると、下がった額は大したことなく、従業員の平均年齢もなく。
健全な若返りかは判断できないね。
AIによる仕事の縮小不安。
銀行の未来は
では、銀行ってどんどん落ち込んでいくんでしょうか。
今のままでは、淘汰されて行くでしょう。
日本の銀行っていうのは、少し多すぎる気がするので、ある程度数を減らすことは仕方ないと思います。
その上で、地域に密着したサービスを提供できればいいのではないでしょうか。
ではどんなサービスが必要とされているのでしょうか。
やはり地域の企業を応援するという手助けでしょう。
資金が足りなくて、事業を拡大させていけないという企業は多いでしょう。
だから、そういう事業を応援し、知恵を出して、必要に応じて資金を提供する。
もちろん、その上しっかりと返却できるように、返済計画も一緒に考える。
やはりこれでしょうね。
資産運用とかで手数料を取得する営業もあるでしょうが、それはやめておいた方がいい。
手数料を稼ぐために、顧客にとっていい商品ではなく、売りやすい商品を勧め得るようになる。
顧客のためにって、いくら銀行が言っても、現場は違いますからね。
成績で判断している以上、より多く利益を出す銀行員が評価されますからね。
銀行は、昔の精神を取り戻し、お金を融資し、その企業を育てる。
そういうのがやはり銀行の価値ではないでしょうか。
それができれば、銀行はまだまだ復活可能だと思います。
マイナス金利のせいで、銀行の業績が悪くなったというばかりではなく、もっと積極的な改革が必要でしょう。
資産活用の相談で、顧客を集め、ためにならない商品を売って手数料を稼ぐ。
そんなやり方はやめましょう。