ある動画をみました。
その動画は、ホリエモンと勝間和代氏が、いろいろ語り合うっていう、よくあるパターンです。
そこで議題に上がってたのが、持ち家か賃貸かっていう、何度も何度も論争があったものです。
大体は想像がつきますが。
いちサラリーマンとしての意見を書いてみたいと思いました。
持ち家は負債
まず家を買う人は、どう考えて買っているのか?
多分、多くの人が資産として考えてるんだろう。
家賃を払って住んでるというのは、もう無駄だと考え、同じように毎月払うなら、自分で家を買って、その支払いに当てた方がいいと。
土地も手に入り、その土地が資産になると。
あと、どのくらいるかわからないけど、建てた家も資産になると思ってる人もいるだろう。
土地を考えてみると、どうだろう。
買った時より売る時の方が価格が上がっていればいいけど、下がればそれは損してるよな。
今の日本で、サラリーマンが買える土地で、今後価格が上がるような土地があるのか?
まぁ、ほぼないだろうというのはわかる。
上がるのは、都心の一等地とか、駅近の利便性の高い土地だけでしょうね。
奇跡的にその近くに商業施設ができるとか、駅ができるとかあれば別だけど、そんなところは不動産や政治家があらかじめ手に入れるだろうな。
自分の家を建てて、使用料を払うと考えれば、少しぐらい下がってもと思うかも知れないけど、それなら賃貸と変わりないよね。
あと建てた家はと言うと。
日本の家は、20年もすれば資産価値はゼロになるそうです。
これは残念なことですよね。
当然、いい木を使ったり、お金をかけて、長持ちする家を建てることは可能ですが、一般的に売られてるのは、みんなこんな感じです。
古民家とか言って、何百年前に建てられた家とかありますが、昔の家は自然と良い木を使ってたんですよね。
土地の価値も下がる、家の資産価値はゼロになる。
と言うことで、資産という面で言えば、マイホームと言うのは資産ではなく、お金をかけ続ける必要のある負債ということになります。
ローンの利子を払ってるし。
最初に言っときますが、マイホームをそう割り切って、安心感を得るものとか、豊かと感じる生活を得るものと割り切って、そのためにお金を支払うという気持ちである場合には、全然良いと思いますよ。
車と同じですから。
持つことに意味がある。
心と生活を豊かにすると言う意味で。
ここで言ってるのは、資産と勘違いして、自慢してくるような人に向かっての話です。
まだ、家買ってないの?とか、まだ、賃貸?とか言ってる、勘違いしたる人達に、勘違いしてるんじゃないのってことです。
新築神話は幻想
あと日本で多いのが、この新築神話。
これがそもそもの元凶だったりして。
新築でも一度人が住むと、新築プレミアムははげ落ちます。
新築の一戸建と中古の一戸建ての価格差は、約600万から800万程度だそうです。
関東圏、関西圏、中部圏と、多少の差はあるでしょう。
当然、中身にもよりますよ。
雑に使ってたら、そりゃ安くなるでしょうからね。
新築はやっぱり良いですよね。
そりゃそうでしょう。
なんでもそうだもん。
車だってそうだし、本もそう。
だから、この価格差を理解したうえで、贅沢として納得したうえで買うなら、全く問題はありません。
しかし、日本は本当に新築神話がすごいってことです。
お金を投資に回さないで、貯金して、マイホームを買って、30年とローンを払っていく。
そのために、仕事を一生懸命頑張り、リストラされないように頑張る。
日本の働くサラリーマンの、原動力にもなってるんではないかと。
こう言う視点で見ると、うーん、悪くないなって思ったりもしますが。
ただ、さらに視点を変えると、少し考えを変えるだけで、もっと豊かな暮らしを手に入れることもできるのかと。
借金はするなって、子供の頃から、親に言われてきた人は多いですよね。
クレジットカードは持つなとか、借金の保証人になるなとか。
借金して物は買わないで、貯金してから買えとか。
なのに、家買って、多額の借金を背負う分には何も言わない。
逆に、お前も一家の主人(あるじ)だな、なんて喜んだり。
昔の話だけど、家を買った途端、転勤させられると言う噂も聞いたことがある。
転勤させても、ローンがあるから、会社を辞めないだろうと。
多少無茶言っても、辞めないからと。
欧米との違い
欧米はどうか?
欧米では、中古を買って、リフォームするのが一般的らしい。
富裕層が以前誰々が住んでいた家を買ったとか、よく聞きます。
当然新築も普通にありますけどね。
向こうの家の価格は、場所と間取りが重要で、築年数はそれほど売買価格に反映されないそうです。
だから、中古を買って、住んで、売る時も価格がそんなに変わらず売れるそうです。
逆にリフォームすることにより、家の価値をあげ、売却時に高値で売ることもできます。
日本でも一部、そのような事をしている人もいるようですね。
このような考えだと、家を買う敷居というか、感覚って変わってきますよね。
買いやすくなると思いますよ。
気に入らないと、売れば良いんですから。
隣の人が嫌でも、日本だと無理して住み続けないといけませんから、それだけでも、かなりのリスクですよね。
タワマンでも、買ってから後悔する人が多くいるそうです。
階層によるヒエラルキーとか、エレベーターの混雑とか、共益費の高さとか、眺望に飽きたとか、体の異変とか、子供の知能への影響とか。。。
立地がいいとしても、新築で買ってたら、必ず新築プレミアム分は引かれますから、損するのはもう必然です。
日本でどうなれば良いか
では、どうなるのが、理想なんでしょうね。
やはり、欧米のように、中古物件がもっと評価されるように、しっかりとした家をもっと建てるようにしていくべきかと。
その分新築プレミアムは除く。
しっかり建てる分、高くなるけど、その分新築プレミアムは無くす。
もう空いた土地に、パタパタと建てる家はやめましょう。
そもそも変だよ。
近所にも、一定の土地があると、真ん中に道を挟んで同じ家が、それも3階建て。
一階がガレージで、めちゃ狭い。
真ん中の道路に路駐されれば、たちまち導線が途切れる。
車出せない。
目の前の道路で、子供が遊び、ひどいところになると、子供用プールを出す家庭も出てくる。
こんな家が、もうあちこちに乱立してる。
その様は、マジで怖い。
本当に、安く建てようなんて考えずに、よく考えて、長持ちする家で、かつ売れる家を作るようにして、回さないとダメだろうな。
注文住宅なんかも、結局のところ、パターンの中からの選択なので、満足感を得るためだけのもんだし。
あと、多額のローンを組むことに、もっと慎重になるべきだと思う。
30年ローンて。
10年先も分からないのに。
しっかりと頭金を貯めて、10年以内に完済できる、中古住宅を探す。
当然、売りに出した時に、値の下がりにくい物件にすること。
利益出るような物件は、不動産屋が押さえてるので、一般の人には、まず回ってこない。
これは、肝に銘じること。
不動産屋が、甘い言葉をかけてきても乗らない。
おいしい物件なら、自分とこで回すはずやもん。
まとめ
家を買うのは、普通にいいと思います。
要するに、それを資産と勘違いしてる人は、間違いですよと。
車と同様に生活を豊かにする(自分がそう感じること)ものと思っていれば、なんの問題もありません。
私だって、車持ってますもん。
投資・運用の面からすると、車なんてただの負債です。
それも電車や、バス、自転車で生活できる都市部に住んでると。
しかし、それだとつまんないですよね、人生が。
家も一緒で、生活を豊かにするために、消費財として割り切って買うのは、本当にいいと思います。
たまにまだ、賃貸?とか、家賃もったいないなとか、アホな事を言う人がいます。
そんな人には、え?マイホームを資産としてみてんのか?って。