今回は、「白椿はなぜ散った」。
岸田るり子氏の作品です。
前回読んだ「月のない夜に」が意外と面白かったので、この作家の本を選んでみました。
今回は初めて、Kindle版選んでみました。
あらかじめ買う本が決まっていれば、こっちの方が手軽かなって。
検索して、ポチだけで買えますからね。
しかし、これに慣れてしまうと、今よりもっと本を買いそうで怖いな。
Amazonで、中古本を買った方が安いですからね。
説明 注!ネタバレ
概要はと言うと。
幼稚園の時に運命の出会いを果たしたハーフの女の子。
一目で夢中になりました。
いつも一緒遊んでいました。
やがて、小学校に通うようになり、中学生になり。
そして高校も大学も同じでした。
ここまで同じだと、本当に珍しいというか、少し嫌になったりしそうですが。
大きくなるにつれて会話は減ってきたが、思いは同じ。
愛おしく、大切な存在。
同じサークルにも入り、時に宿題を一緒にやったりと。
しかし、そんな中、同級生の大企業の御曹司という恋敵が現れた。
焦った末、ハンサムな異父兄弟に彼女を口説き落とすように依頼するのです。
この辺の感覚はもう未知ですが。
ハンサムなその異父兄弟は、最初からタイプではないと言っており、御曹司から離した後、破局させるという計画でした。
しかし、思いもかけない出来事が。
時は10年後。
ある殺人がきっかけで、婚約者の無実を晴らすために、ある女性が謎に取り組みます。
そこで、明らかになった10年前の出来事とは。
殺人者は誰だ!
読んだ時の感想
最初はなんか退屈でしたね。
まあ、Kindle版ということで、慣れないせいなのか。
それとも前半が意外とつまらなかったからか。
とにかくペースは遅かったな。
しかし、10年後になってから、結構面白くなりました。
これ、文庫本だともっと早く読めてたな。
人をこれほど思うこと。
すごいと思うね。
ただ髪の毛を集めるとかそんなんはないわ。
それはキモイわ。
あと、やはりやり方が汚いね。
思いはわかるがその辺はもう第三者的な視線で見てしまうな。
しかし、婚約者が殺人容疑で追われていて、謎を解くために京都まで行き、10年前の事を調べるってすごいな。
この根拠というのが少し薄いような気がするね。
そこまでするか?って。
はっきりと関連があるかどうかもわからないのに。
今回も「月のない夜に」と同じ、舞台は京都です。
前の作品と比べて、人が普通で少し良かった。
前の作品は、京都の人がすごく嫌に描かれてたからな。
京都弁がいい感じにえがかれてるね。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:3
文章読みやすい。
登場人物も少ないし。
京都弁が結構いい感じかな。
なんかいいね。
◆意外度
意外度:5
多分犯人はわからへんよ。
すごく意外やった。
もちろん納得できなっていう人ではないが。
しかし舞台が東京と京都やからな。
あと、これ以外にも意外な心というか、真相があります。
これもすごくびっくり。
しかし美しい。
◆夢中度
夢中度:4
後半は結構夢中やね。
前半は少し退屈。
もう最後まで秘密は伏せられてるので、最後の1ページまでワクワクする。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
謎が全て解けてスッキリはするが。
ただし、あまり感情移入が難しいため、最後であの人の思いを考えないからスッキリということ。
もしあの人の立場だと、スッキリどころか、この後一生ひきづるわ。
絶対ひきづってるな。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。