マネーリテラシーは大切だということは、今まで何度も書いてることです。
が、マネーリテラシーをもっと持たないという話をどこからすれば良いか。
と考えた時に、後輩にわかりやすく説明する感じで書いてみたらどうだろうかと。
投資・運用の必要性
昔は簡単だったんですよね。
銀行に預けていさえすれば、利息が入ってきて、苦労せずとも資産を増やすことができました。
30年前とか前だと、金利が7%近くありました。
この7%というのがどれほどすごいものなのか。
預けっぱなしにしているだけで、10年で倍になります。
100万円を銀行に預けると、10年後には200万円になるということです。
投資においても、この7%の利回りを達成することは非常に難しいです。
今はどうか。
定期預金でも、0.002%です。
これはどういうレベルかというと。
100万円を1年間預けると、100万円と10円になるということです。
1年間で10円です。
元本保証という意味では、額面だけ見れば確かにその通りですね。
100万円という元本は保証されています。
しかし、得られるものはたったの10円です。
会社のビル内でジュース買えば100円。
外の自販機で買えば130円。
その瞬間だけで30円損しています。
1年の苦労なんて、瞬間に吹っ飛びます。
元本保証さえあればというかもしれないけど、インフレ率というものを考えないといけません。
あくまで目標ですが、2%としています。
ということは、物価が2%上がるということですから、お金の価値が2%づつ減っていくということになります。
今100万円で買えたものが、1年後には102万円になっているということです。
簡単に言えば。
100万円のまま残っているって喜んでたら、1年後には、その価値が落ちているということです。
何もしないと、このように少しづつ資産は減っていくということです。
何もしないと
減ることはないが増えることもない。
額面は変わらないけど、明らかに資産は減っていくという状況をどう見るのか。
正直、サラリーマンとしてこのまま稼ぎ続けるのであれば、働いている間は何とかなるでしょう。
減っても、給料として入ってくるものがあれば、生活は。
問題は、老後です。
年金を考えてみてください。
一部誤解されている部分がありますが、年金制度は無くなることはありません。
それは今の年金制度がそうなっているからです。
そうなっているというのは、働いている世代からお金を徴収し、その時の老人に支給するという制度だからです。
この制度は、もう変えることは非常に難しいです。
一説にはこの制度を変えるには、600兆円程度かかるそうです。
自分の年金は自分で積み立てるっていう制度にです。
したがって年金制度は変わりません。
ただ、受給金額は減っていくでしょう。
制度上、働く世代が減り支給される人が増えれば、こうなるのは仕方ないですよね。
国民年金が約6万円。
厚生年金が12万円とすると、18万円。
夫婦だと24万円。
これは年収で言うと、300万円。
300万円だとどうでしょうか。
老後なら、せっかく今まで働いてきたんだから遊びたいですよね。
旅行とかしたいですよね。
いいものも食べたいよな。
老後って意外とお金が必要です。
例えば、家のリフォーム代とか、孫へのプレゼント。
病気になりやすくなるので、治療費とか。
もっと歳をとれば、老人ホームへの入居も考えないといけません。
そうなるとやはり年金だけでは足りませんよね。
そのためにも少しでも老後の資金は増やさないといけないと言うことになります。
投資への誤解
では、どうすればってことになります。
まぁ、運用して増やすというのが選択肢の一つですよって。
そうなると、返ってくるのは、「よくわからない。」「損するのが怖い。」「騙されそう。」って感じですね。
よくわからないとか、メディアとかで株に手出して大きな借金を作ってしまい、人生めちゃくちゃになったっていうのを聞いて怖いとか。
あと多いのが、親に反対されましたとか。
親世代というか、おじいちゃんおばあちゃん世代からすれば、銀行に預けるのが一番という記憶が未だにありますからね。
日本人に多いのが、投資は悪いことだっていう意識。
楽して稼いでもいいことない。
一生懸命働いてお金は稼ぐものだって。
まだいるのかっていう感じで聞く人もいますが、結構多いですよ。
真面目にコツコツ働くのが一番だと。
いや、もちろん本業は一生懸命働きますよ。
本業で稼いだお金、資金を有効に増やすというのは、全く普通のことです。
あと、投資家などを悪くいう人もいますが、今の世の中、こういうお金の流れが多くを占めています。
世界に流通しているお金の今は、多くがこの運用などによるお金ですから。
綺麗事言っている場合じゃないんですよね。そもそも。
企業起業家が多くの資産を保有していることが話題に上がりますが、多くが保有株によるものです。
まぁ理由は色々あるんですが。
それに対して、言いたいのは、ある程度勉強すれば投資はすぐわかる。
そんなに金融工学とか、そんな難しく考える必要はないよって。
特に以下のことを守れば、リスクはぐっと下げることができるよって。
これを守れば、投資で失敗して大損するということはまずありません。
もっと細かいこと言えば、まだありますよ。
例えば。
などなど。
上記のことを気をつければ、投資・運用はそんなに難しくありません。
その上、中長期で見れば利益を得ることは非常に優しくなります。
最近の記事で、投資信託に投資した人の半分以上が損をしているという統計結果。
これは上記のことを守ってない人が多いということを意味しています。
・金融機関の窓口に行き、勧められる商品を購入する。
(手数料ばかり高く、いい商品は紹介しない)
・成績が悪くなると今がチャンスですよっていい、次の商品を勧めてくる。
(手数料を稼ぐため)
・損失が増えてくると、パニックになり売却する。
(残るのは確定した損失のみ)
ほとんどが上記のパターンでしょう。
その証拠に、運用期間別に統計とっていくと、長くなればなるほど利益が出ています。
私の場合は、2014年ごろから投資信託での運用を始めています。
運用成績は、利回り25%です。
今年だけでもすでに13%程度となっています。
運用実績はグラフにして見える化していますが、確かに最初は損失が出てきていましたが、長くなるに連れて、どんどん利益を出すようになっています。
長期になればなるほど、複利効果も出てきますから。
これが大きいですよね。
今回はここまでと。
次回は、先に上げた、3つの注意点(守るべきこと)を中止に書いていこうかと思います。