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【サラリーマン書評】「痣」伊岡瞬~夢中になって読んでしまう絡み合ったストーリー

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伊岡瞬という作家を知ったのは、「代償」を読んでからです。

今でも書店の店頭に並んでますが、面白かったです。

正直こんな悪意が世の中にあるのかと、気持ち悪くなる時もありましたが、物語は非常に面白かった。

その後、伊岡瞬氏の本を読みましたが、なかなか面白く、この作家の本に対して興味を持ちました。

前回は確か「悪寒」だったと思います。

それに出ていた刑事、真壁が今回主人公となっています。

悪寒の時にも、少し真壁の身に起こったことを述べられた箇所がありましたが、軽く触れる程度でした。

ただ普通のことではないので、これについて書かれることがあるだろうなと言う直感はありました。

既に出ていたとしても、当時は知りませんでした。

 

 

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説明 注!ネタバレ

概要はというと。

退職を決めていた真壁修。

問題を起こして今は警視庁南青梅警察署奥多摩分署の刑事課に属しています。

もう退職まで2週間程度。

出勤は今日で最後という日に、事件が発生します。

本人はあまり気が進まないがとりあえず現場に行ってみる。

そこで自分の妻が殺された事に関係のある物を見つける。

なんとなく違和感を抱きつつ、少しづつ事件に関わっていくことに。

警察署内の人間関係など、少々腹立つこともありながら、以前の鋭い観察力と行動力で真相に迫っていく。

最近辟易していた、重なる偶然性はほとんどなく、後できちんと理解できる。

相棒である若手刑事の宮下刑事。こいつが良い味を出して、真壁刑事を裏で支える。

捜査一課のメンバーも優秀で頼もしい。

今回は所轄の刑事達の未熟さが強調されていて、その辺で少しフラストレーションが溜まる。

物語らしく、スパッと仕返しをして欲しかったぐらいだが。

 

 

読んだ時の感想

やはりこの人の小説は面白いな。

代償もお気に入りですが、この「痣」も良かった。

 

序盤はなかなか進展が少なく、どうなっていくんだと言う感じ。

しかし、後半から一気に話が進み出す。

最後の30ページくらいはもう一気読みでした。

先ほど偶然性はほとんどないと書きましたが、1つあるとすれば、気づかずによくやれたなって。

そう言う描写もないので、この状況で、抜け出して出来るのかって。

まぁ、細かな時間描写はないので、可能なのかなって。

 

最後はなんか警察の懐の深さを少し垣間見れたのかなって。

優秀な刑事ですからね。

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:5

複雑そうに見えて意外と登場人物は少なく、関連性も分かり易い。

最初は関連なさそうな事案も、実は繋がってたりとするから、斜め読みは禁物。

後でしっかりと繋がるから、これは何か意図があるのかと、読んでいて記憶してしまう。

 

◆意外度

意外度:4

犯人は意外なところに。

妻を殺したとされる容疑者は、すでになくなって。

なのに、証拠というか遺留品がどんどん出てくる。

犯人は意外と近いのか?

そこはもちろん大きく裏切ってくれます。

正直最後の方で出てきたかっていう人が、頑張りますが、あっけなく。

ちょっと可哀想。

 

◆夢中度

夢中度:5

夢中になるようなストーリー。

読みやすく、引き込まれる。

この人の作品はそういうの多いね。

 

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:4

最後はスッキリ。

まっ、真壁刑事には引き続き刑事を続けてほしいなと。

もちろん警視庁の捜査一課で。

所轄の生意気な刑事にも、いつか仕返しして欲しいと思うが。

岩本がその後どうなったのか、是非書いて欲しかったな。

 

 

 

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