最近読んでいる本に社債の事が書かれていました。
以前、CMでも定年退職したサラリーマンが、今まで勤めていた会社を応援するんだって言って、社債を買うものがあったように思います。
買ったことないんだけど、どういったものか調べてみました。
社債とは資金を市場から集めること
社債とは、企業が銀行からの融資ではなく、市場から資金を調達するためのものです。
企業が、市場からお金を出してもらい、その代わり後で利息を付けて返すという感じですね。
通常社債は、比較的大口の投資家が買っていました。
しかし、最近では、「個人向け社債」というものもあり、個人投資家からも広く資金を集めるために、発行される社債も増えているようです。
なかなか資金を集めるのも大変なようですね。
国債に比べて、相手が企業ですので、当然リスクはありますが、国債に比べて高い利息が魅力なようです。
社債の種類は
社債にはどんな種類があるのでしょうか。
代表的な社債として、以下の4つについて説明します。
普通社債
ストレートボンド(SB)とも呼ばれているもので、満期が設定されています。
満期まで保有していると、利息が支払われます。
当然、企業として信用が低いと、利息も高く設定されることになります。
通常、社債といえばこの普通社債の事を言います。
転換社債
チェンジャブルボンド(CB)と呼ばれるものです。
基本的には、上記の普通社債と同じですが、その企業の「株式」と転換することができる条件が付帯しています。
この社債を買った投資家は、利息だけでなく、資本収入も狙えるという債券となります。
劣後債
変な名称ですが、投資家に対する債務の弁済順位が低い債券のことを指します。
投資家は比較的高いリスクを負うことになりますが、比較的高い金利を得ることができるようになっています。
当然、企業にもよりますが、他の社債と比べるとリスクは高くなります。
電力債
電力会社が発行することができる社債の一つです。
非常に特殊な社債で、電力会社が保有する資産に対する一般担保が付与されています。
その担保は、発電所や送電線といった電力会社が保有している資産全体が対象となっています。
担保がついているため、比較的リスクの低い社債となります。
小規模な企業向けの社債
今まで説明した社債以外に、私募債と言うものがあります。
少人数私募債とも言いますが、通常私募債で通用します。
私募債とは、募集人数50人以下の少人数に発行される社債のことです。
金額合計は、1億円以下が想定されています。
一般的な社債に比べると規模は小さなものになります。
多くの資金を調達しようとすると、取引所を経由して社債を発行する必要があり、手続きが複雑になります。
その点、私募債の場合は、小規模なため、公募の社債に比べると手続きが簡略化されています。
ベンチャーなどの企業で資金を調達するのに使われます。
社債のメリットとデメリットは
社債のメリットとはどういったものでしょうか?
利息が高いということですね。
銀行にお金を預けていても、まったく増えませんからね。
当然社債の方が、銀行に預けた時の利息と比べても高いのです。
では、社債のデメリットは。
それはリスクでしょう。
当然、企業が倒産したら預けたお金は返ってきません。
ということで、企業の破綻により債務不履行になるというリスクがあります。
あと、もう一つのデメリットは、購入単価が高いというのが挙げられます。
社債により変わってきますが、購入に50万円とか、100万円という資金が必要となります。
これは結構個人にとっては、敷居の高い問題となるでしょう。