韓国ドラマでは、「梨泰院クラス」や、「愛の不時着」でハマってしまいましたが、今回は「ヴィンチェンツォ」にもハマってしまいました。
このドラマは、ランキングで上位に来てたので、見てみようかなって感じで見始めました。
最初の方は、なんかつまらないなって見てました。
一話の途中で見るのやめてしまいました。
正直主人公がなかなか魅力的ではなく、また出ている女性も、なんかイマイチって感じでしたから。
しかし口コミをあらためて見てみると。
4話あたりから面白くなるよ!っていう意見が多く見られました。
ランキングで上位に来るぐらいだから、きっと面白いに違いないと思い、また見始めました。
すると、もう完全にハマってしまいました。
ヴィンチェンツォの魅力
まず、見ていて面白いと思うのは、圧倒的な勝利感。
敵は、圧倒的な力をもつ大企業。
この大企業感が半端ない。
いろんなところに賄賂を撒き、不正に力を手に入れる。
ことごとく権力の中枢を腐敗させる異様さ。
今の現代社会では、なかなか現実味がないとはいえ、韓国ならではという感じがします。
しかし、そんな企業・敵に対して、ヴィンチェンツォの反撃がすごい。
韓国ドラマの作りの上手いのは、後できちんと種あかしをしてくれるところ。
見ていて、スカッとする。
もちろん、敵の攻撃もえげつないです。
身近な人も敵のターゲットになり、命を落とすこともあります。
しかし、それに対する反撃がまたいい。
本来は、ビルの地下に隠されている金塊を取り出すことが目的でしたが、いつの間にか、バベルという大企業との戦いになります。
並行してこの二つは動いていくんですが、いい感じにマッチしていきます。
また、「愛の不時着」でもいい味を出していた脇役たち。
今回は、クムガ・プラザの住人がその役割をしています。
一癖も二癖もある住民たち。
これは面白い。
コメディタッチなところと、シリアスなマフィアの世界、韓国の企業に関する腐敗が、うまく描かれています。
本当に面白かった。
主人公のヴィンチェンツォ・カサノ
主人公ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は、パッと見た目は、あまり魅力的には見えないんですが。
これも、「梨泰院クラス」のイソと同様、見ていくうちに、まあ馴染んできます。
少し童顔のために、敵も油断するんだろうか。
しかし、イタリアンマフィアの顧問です。
自分の手もかなり汚していて、数々の殺人もおこなっているようです。
最初はそんなふうには思えなかったんですが、顧問以上のことをしているようです。
強面ではないので、途中のコメディな演技も、結構ハマります。
特に住民との掛け合いは面白いですね。
しかし、敵に対しては、徹底的に対抗する。
まじで、焦ったりしないところがすごい。
やられたらやり返す。
この感じが見ていてスッキリします。
途中で、簡単に金塊のことを同僚のホン・チャヨン(弁護士)にしゃべったりするところは、えっ?って思ったりもします。
しかし、この一見華奢に見えるヴィンチェンツォには、驚かされます。
バベルの会長 チャン・ジュヌ
いやー、この役者すごいなって。
なんていうか、サイコパスな演技は結構クセになります。
最初のホン・チャヨン弁護士の助手として出てきた時には、まさかこんな重要な役柄とは思いませんでしたが、そのギャップがすごい。
チャラそうなキャラの裏での絶対悪感。
目力がすごい。
何にも屈しない、挫けないメンタルは、敵ながらあっぱれだ。
最後は、そのギャップがまたすごかった。
最後の最後の方まで、ヴィンチェンツォに対する姿勢は、もう見事としか言えなかったな。
しかし、最終的にそれが命取りになったんですが。
このチャン・ジュヌを演じたオク・テギョンは、アイドルグループの2PMのメンバーだったそうです。
いやー、すごい役者がいるんですね。韓国は。
日本のアイドルも頑張ってほしいもんですね。
本当にいい演技でした。
バベルの顧問弁護士 チェ・ミョンヒ
このドラマのキーマンの一人ですね。
チャン会長とこのチェ弁護士のタッグはすごいとしか言いようがない。
チャン会長の悪行を見ても、知っても、動じずに味方になる。
その図太さというか、忠誠心はすごいなって。
一度ハマってしまった沼でも、それ以外自分のいる位置はないとして、チャン会長と一緒に戦う。
すごいなって。
このチェ弁護士を演じたのは、キム・ヨジンという役者さんですが、「梨泰院クラス」で、イソの母親を演じていました。
梨泰院クラスでは、名脇役みたいな感じでしたが、本編ではもう最優秀助演女優賞でしょう。
韓国ドラマって、見てない時には馬鹿にしていましたが、脇役まで演技がすごいって思いますね。
日本のドラマとは全く異質ですね。
最後の最後までヴィンチェンツォに対抗する姿は、本当に憎たらしいというか。
敵ながらあっぱれという感じです。
見どころ
本当に口コミに書いていたように、4話ぐらいから面白くなります。
最初はいやな弁護士だと思っていたホン・チャヨンが父親の死をきっかけに、バベルに対抗していく姿は結構面白いです。
また、ヴィンチェンツォとホン弁護士のペアも後半は、どんどん盛り上がっていきます。
なんか、ホン弁護士の相手ができるのは、イタリアンマフィアの顧問であるヴィンチェンツォのような男でないと無理だろうなって。
まぁ、恋愛パートは、それほど多くなくて、いい感じです。
逆に多すぎると、せっかくの戦いが陳腐になってきますからね。
バベルという企業が仕掛ける攻撃は、これ本当に企業なの?っていう感じのえげつないものばかりです。
いくら金持ってるからと言って、こんなに簡単に犯罪を犯せるのかって。
その攻撃をうまくすり抜けるヴィンチェンツォに爽快さを感じます。
見ていてスッキリするというか、安心して観れるというのはこの辺なんでしょうね。
あまり、危機ばかりだと疲れますからね。
ドラゴンボールみたいに、いつも窮地に立たされると疲れます。見ていて。
それよりは、攻撃を綺麗にかわして反撃する方が見ていてスッキリします。
日本のドラマの「半沢直樹」もそれ系ですが、ちょっと苦悩する部分が多すぎるような気がします。
やはり絶対的優位というのは、スカッとします。
残念な箇所は
全体的にすごく面白かった。
ですが、まぁ、ちょっと残念というか、あれ?っていうか。
そういう点もあります。
まず、先程も書いたように、金塊のことを容易に話したりしたところかな。
絶対に秘密にすべきだろうって。
あと、なぜあそこに寺を入居させたのか。
まぁ、それはドラマの中でも、カモフラージュさせるためとかありましたが、他にもっとあるだろうってのは思いましたね。
あと、クムガ・プラザに「藁(わら)」と言う弁護士事務所を構えていますが、バベルがそこを襲撃しないのはどうしてか?
もう後半なんて、なんでもこいって感じで襲撃していたのに、不思議と藁弁護士事務所には攻撃はありませんでしたね。
もう、なりふりかまわいなら、大勢でここを襲撃するっていうのもあったのかと。
最後の方で、ホン弁護士がさらわれた時、せっかくチャン・ハンソ(チャン会長の弟)がスキを作ってるのに、ヴィンチェンツォが反撃しなかった。
今がチャンスだって、思ってるのに。
あと、使用する銃がリボルバーであり、銃を向ける時に大抵引き金を引いていなかった。
これだと、銃を上からリボルバー部分を掴めば、撃てないのにって。
オートマチックと異なり、リボルバーはダブルアクションだと、ハンマーを引く必要があります。
その時に、リボルバーは回転するから、リボルバーを上から掴むと撃てないって聞いたことがあります。
まぁ、モデルガンでも、リボルバータイプがあるんで見てみるとわかります。
オートマチックなら連射も可能だし、トリガーも比較的軽いから、向けられるとどうしようもありませんが。
最後、チャン・ハンソがチャン会長に銃を胸に当てられた時も、痛いかも知れないけど、ハンマーと銃の間に指を入れれば、撃てなくなります。
ハンマーが弾のケツを叩くことにより、火薬が破裂しますからね。
痛いかもしれないけど。。。
まあ、こういうところも、ドラマとして盛り上げるためということで、気にし過ぎはダメですね。
日本のドラマの脚本と比べれば、全く問題ないレベルですよ。