今回は、長江俊和さんの「出版禁止」を読みました。
なんか変わった感じの小説でした。
何かルポルタージュ風の書き方で、7年前の心中事件の真相を追い求めるルポライターの目線で、話は進んでいきます。
説明 注!ネタバレ
概要はというと。
あるルポライターが、7年前に起きた心中事件を、ある人により再度調べる事になります。
何度も依頼していた、心中で生き残った女性にインタビューすることが出来ることになりました。
会って話をしてみると、どう考えても。数ある証拠をみても、心中以外に考えられません。
しかし、何か違和感を感じる。
殺人か。。。
それに反して、出てくる証言、証拠は全てが心中を指し示している。
読んだ時の感想
なんか、読みたいなって思う本がなかなか無くて、少し変わったこの本を手に取りました。
読み始めはというと、なんか退屈な感じでした。
字は少なめで読みやすくて、すいすいとは読めるんですが。
後半は、あれ?って感じで、どんでん返しがありますが、まだ消火しきれてません。
少しずるいような感じです。
書いている内容と事実が異なるというのは、少しイヤな感じですね。
結局なんだったのか?
精神がいかれたのか?
それともカミュの刺客だったのか?
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
文字は少なめで、インタビューの箇所が太字で分かり易い。
展開は、中盤少しだるい。
◆意外度
意外度:5
後半の数ページで一気に期待を裏切る。
ドッキリ度は満点だが、少し気分悪くなる。
そんな感じが、最後まで無かったのに、いきなりって感じ。
◆夢中度
夢中度:2
このままじゃ終わんないよなっていう期待感は、やはり最後まであったかな。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:2
謎が。。。
もう少し解説が欲しいところ。
当事者が全て亡くなり、真実が見えない。。