最近会社の後輩の家で、相続について結構問題が発生しているようです。
あまり一般家庭では、問題になりませんが、親が土地などを持っているといろいろあるようですね。
相続というのは、今後の日本経済にも影響を与える要素となってきます。
ということで、少し相続について調べてみようかと思います。
一般的に多数の不動産を持っていた場合
もし、不動産をいろいろ持っていた親が亡くなった場合。
その不動産は子供たち間でどうやって分配するのでしょうか。
預貯金とかなら、分配は容易なんですが不動産は、難しいですよね。
地面に線を引き、ここからこっちはお兄ちゃんのって感じで分けるわけにはいきませんからね。
日本の法律上は、相続権は兄弟すべてに平等に与えられます。
不動産や、マンション経営などの引き継ぎ手が決まっていない場合は、兄弟同士で、相続分を争うことにもなります。
その分配方法の一つは、代償分割という方法です。
この代償分割とは、1人(または数人)が遺産を相続して、他の兄弟へは代わりにお金を支払うというものです。
兄弟のうち1人が不動産を相続します。で、その人が他の兄弟へ、それぞれ相続分に応じた金銭を支払います。
この金銭を代償交付金と言います。
よく使われる方法ですが、問題は相続した人が、代償交付金を支払えるだけの現金を持っているかという事です。
持っていない場合には、土地や不動産を売ってお金を作る必要があります。
その場合は、相続財産(土地や不動産)をお金に換えて、それを分ける換価分割をすることになります。
いったん分けやすい現金に変えるという事です。
ただし問題は、売却益は譲渡所得ということになるので、所得税が課税されるということです。
もし、いろんなところに土地があるのであれば、ここの土地はお兄ちゃん。こっちの土地は弟というように分割する方法です。
あっちこっちに土地がある場合には、この方法が一番いいかもしれませんが、実際は一つの土地を兄弟で分配するケースが多いので、これはレアケースかもしれませんね。
やはり一番は生前に話し合いを
一番いいのは、親が元気でしっかりしているうちに、兄弟含めてしっかりと遺産相続について話し合いをしておくことですね。
そして、決まった内容をしっかりと遺言書として残しておくこと。
これが一番ですよね。
亡くなった後、兄弟同士で見にくい遺産相続争いなんて、後味が悪くその後の人生を一気に悪くさせるだけですから。
今の高齢者は、本当にお金を持っていますから。
※確かに一部下流老人の存在も取りざたされていますが。
年金などで構成される60歳以上の世帯の平均貯蓄は、2,000万円を超えています。
日本の全世帯の貯蓄総額の約6割以上を、実は60歳以上の世帯が占めているのです。
日本の国民の個人金融資産は約1,800兆円。
そのうちの約6割を60歳以上が持っています。
この金融資産が、どう次の世代へ引き渡されていくか。
相続は間違えると、国に半分を持っていかれます。
それよりは、きちんと相続して市場に出す方が、よっぽど健全だと思います。
国に税金として徴収されると、結局集まるところにしか集まりませんからね。
政治家の政務調査費などという形、政治家のお小遣いになるんですから。
もっと、国民が節税をしっかりしていかないと。