正直買うかどうか迷いました。
帯にこれほどムカムカした本はないとか、そういう感想があったし。
内容を少しかいつまんだ、そんなほんのすこしでも、なんか嫌な予感がしたからです。
しかし、興味もあったので思い切って買ってみました。
確かにムカムカするが、この本がどんどん売れて、みんなが問題意識を持ってくれたら、それはいいことだと思いました。
説明 注!ネタバレ
概要はというと。
2003年の福岡。
ある小学校で、教師によるいじめがあると、あの無責任新聞社朝日新聞が報道します。
なんか本当にこの朝日新聞って、日本に害しか及ぼさないですね。
いったいこの新聞社はどういうつもりなのか。
まぁ、それは一旦さておき。
それをきっかけに各種メディアも後追いするのですが、実はそれはモンスターペアレントが起こす想像を絶する作り話でした。
これは福岡・九州という土地柄もあり、かつメディアの偏向報道というか、興味本位の報道により、一人の教師が被害にあったという恐るべき事例です。
実際の事実と反することなのに、一方的に親の言い分を真に受け、学校も問題になることを避けるため、鵜呑みにしてしまう。
その経緯をこくこくとまとめています。
読んだ時の感想
正直、先生という立場を考えると、仕方のない部分がありますが、そういう姿勢が悪い方に転がりだすきっかけになると、本当に思いましたね。
この本を学生が読むと、教師を目指す人が本当に減るだろうな。
でも、この本は多くの人に読んでもらいたい。
で、考えてほしい。
いかに日本の教育現場が駄目になっているのか。
教育現場だから、もっと芯をしっかりと持ってやっていってほしい。
真実を求める。
普通の会社では、逆に難しいかもしれないんだけど、教育現場はそれができるところでしょ。
悪いことをしたら怒る。
いいことをすれば褒める。
それが素直にできるのが、本来教育の現場だと思います。
先生もそうだし、学校をまとめる校長もそう。
真実を捻じ曲げたら絶対ダメだ。
あと、本当に問題なのは日本のメディア。
日本のメディアの質はどこまで落ちていくのか。
今回の発端になったのも、例の朝日新聞。
当然きちんとした取材をしないで書き立てた他のメディアも同様です。
きちんと取材して報道するというのが基本なんじゃないの?
メディアって。
なのに、この本の著者のような取材が、なぜ最初の段階でできなかったのか。
本当に、日本のメディアって、日本を駄目にしている原因の一つだと思いますね。
あと、校長と学校の姿勢。
正直自分ならと考えると、いわれもないクレームが学校に来た時点で、校長だろうが保護者だろうが、断固として戦うって思うが。
また、本当にこれからはなんでも録音しておかないと怖いなって。
スマフォに録音ツールを入れておき、何か会話するたびに録音しておく必要があるなと、つくづく思いました。
あと、よくこんなモンスターペアレントが、すぐ近くで暮らせていることに恐怖を感じましたね。
これだけ有名になれば普通もうまともな生活ができないはずなのに、熊本で今も暮らしているって。
どんなとこやねんって思いますが。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
結構読みやすいですね。
なんでだろうか。
あっという間に読んでしまいました。
読みやすいというか、内容でしょうかね。
とにかく、読み進むのに非常に読みやすい感じでしたね。
◆意外度
意外度:3
最初から言うと、意外度はあるのかな。
途中からは、事実を淡々という感じですが。
徐々に化けの皮がはがれていく過程で、意外度はあるか。
◆夢中度
夢中度:5
これは満点ですね。
一気に読んでしまいました。
本当に腹が立つというか。
夢中になるぐらい腹が立ちましたね。
もちろん、このモンスターペアレントに対してですが。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
何というか。
裁判の結果もやはりもやもやっとしたものがあります。
なぜ、原告側のクレーマー親子に多額の慰謝料が支払われるのか。
日本の司法がいかに弱いかを見せつけられ、こりゃ駄目だわって。
教師の濡れ衣は晴れたのに。。。
あと、なんでこの親子は、まだ普通に生活できているんだろうか。
あと、きちんと取材もできない人が、いまだにメディアの仕事ができているのか。
これ、もう退職ものだろうって思うが。
弁護士も500人以上という大群で原告側についたという、本当に恐ろしい状況。
クレーマー親子のために500人の弁護士が集まったんですよ。
どんだけレベル低いんだ?
東京や、大阪ではちょっと考えらないのでは。
福岡。まだそいつらに弁護士資格を与えているのか???
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。