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【サラリーマン書評】「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ~ゆるいが心に響く名作

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今回は、「そして、バトンは渡された」。

この本は、前回の「一億円のさようなら」の余韻を引きずっていて、ハードボイルドや、警察ものでない、なんか優しい本を読みたくて選びました。

 

本の裏にある、内容紹介で結構興味が惹かれました。

 

なんか複雑な家庭環境だが、幸せという、今までにないパターン。

それにバトンというのが、次につなげる感じがしていいかなって。

 

「一億円のさようなら」をたまに読み返しながら

 

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説明 注!ネタバレ


概要はと言うと。

 

主人公の女の子は高校生。

 

いろんな事情で、一緒に暮らす親が何人も変わってる。

 

今いる親は、森宮さんっていうお父さん。

 

どうして森宮さんがお父さんになったのか?

 

そもそもどうして、親がこんなに変わっているのか。

 

それはもうこの本の肝になるのでここでは書きませんが。

 

少女は、そんな中でも楽しく明るく学校生活を楽しみます。

 

環境によっては当然ぐれたり性格が曲がったりしてもおかしくない環境ですが。

 

全ての親は、ほんとに素晴らしい人たちで、読んでいて気持ちいい。

 

世の中ほんとに悪い人は少ないんですが、ドラマや小説の中ではほんとに嫌なやつだらけですからね。

 

百田尚樹氏の小説と同じ感じがしますね。

 

あの人の本は、見た目や言動とは異なり、かなり小説はいいです。

 

普通というか、出てくる人が、現実的な人が多い。

 

世の中、そんなに悪い奴っていないよな。って。

 

時々、生い立ちを語る、思い出す時にタイムスリップして、現代の高校生活とリンクしながら進みます。

 

最後は大人になった、と言っても22歳ぐらいでしたが。

が、とりあえずこの物語の最後となります。

 

最後は、森宮さん視点で語られますが、それがなんともいい感じ。

 

読んだ時の感想

最初はなんかゆるくて、すごく退屈だった。

 

あまり熱心に読むって感じではなく、暇だから読むった感じ。

 

この本は、ネットで何かいい本ないかなって探していて見つけました。

 

まぁ、相変わらずミーハーといわれればそうなんですが。

 

前に読んだ本の余韻が解けるほど、少しづつ真剣に読むようになりました。

 

すると結構面白い。

 

と言うか、なんかほんわかして居心地がいいと言うか。

 

主人公は高校生の優子。

 

今は森宮優子。

 

性格はなんかしっかりしてるけど、攻撃的でもなく、なんか友達が寄ってきそうな、なんか頼りになるって言うか信用できると言うか。

 

結構外野に影響されにくい芯のある子に思える。

 

学校でイジメに会った時も、特に気にすることなく、普通に生活してる。

 

するとクラスも自然といじめもなくなり、元に戻った。

 

こんなもんなんだよな。

 

学校って。

 

しかし、梨花さんも、森宮さんも考え方がほんとすごい。

 

梨花さんは若くて綺麗なのに、子供がいると言うことは、明日が二つあると言うこと。

 

期待できる明るい未来が二つあることなんだって。

 

人生が楽しいって。

 

これほんとに全ての親に伝えたい言葉だよな。

 

森宮さんも、最後に優子ちゃんに聞かれます、

 

「高校生の子供の親になるって迷惑じゃなかった?」って。

 

そうすると森宮さんは、「すごくラッキーだった。大変なんて思わなかった。」って。

 

勉強ばかりしてきて、いい会社に入り、そこが自分のゴールではないかとやる気が起きなくなった時に、梨花に一緒に1人の少女を育てようって提案された。

 

すごくやりがいを与えられたと思ったって。

 

自分のことだと、中途半端になったり、いい加減にしたりすることもあるが、誰かのためだと思うと、それが全く苦にならないんだって。

 

ましてやそれが自分の子供となると、親はなんでもできるんだって。

 

すごいな。

 

梨花さんが、実の親から優子に届いた手紙を隠していたこと。

 

少し残酷に見えるが、それは意地悪ではなく、ほんとに心から自分にとって優子がほんとの宝物になってたから。

 

大切に育ててもらっていたから、優子はその事実を知っても、怒りの感情が全くおきなかった。

 

ピアノが欲しいなって、優子が軽く言った言葉で、真剣にピアノを手に入れる手段を考える。

 

おもちゃなら違ってただろうが、ピアノはやはり少し違うよな。

 

勉強したいって言うのと同じようなことだし。

 

優子は言った後、軽く言っただけでいいよって言いますが。

 

物語は森宮さんとの生活が結構描かれています。

 

楽しそうで羨ましい。

 

なんか、森宮さん、ほんとにいい人だなって思いますね。

 

少し変わってはいますが。

 

結婚してうまく行くタイプかはわかりませんが、こう言う場合にはほんと頼りになりますね。

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

文章は非常に読みやすい。

事実をしっかりと描写してくれてる。

 

登場人物もイメージしやすくて、わかりやすい。

 

◆意外度

意外度:3

微妙。

意外度はそれほどないかな。

きっちりと、説明されていくので、意外度はないな。

 

◆夢中度

夢中度:4

最初は夢中にならなかったけど、どんどん引き込まれていく感じがした。

後半は結構夢中になります。

ただ、終始ほんわかした感じなので、ガッツリと言う感じではないかな。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:5

スッキリ!

ここで終わるのがベスト!と言うところで終わってると思う。

よかったなって感じ。

後味スッキリで、逆に余韻もあまりないかな。

でも、気持ちは晴れやかになる。

 

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。