一億円って聞くとどう思いますか?
夢のような金額って感じがしますよね。
もう、そんな大金、現実感ないわって。
諦めにも似た境地になりますよね。
しかし、時間と複利を味方につければ、普通のサラリーマンでも、全く無理というわけではありません。
それは、Excelでシミュレーションしたら、わかります。
Excelでシミュレーション
Excelって、ほんとにすごいです。
もう、今Excelなかったら、仕事にならないもん。
もう、プログラミングしたりすることはないんですが、プロジェクト管理をするのにも、このexcelは大活躍。
管理こそExcelの威力を発揮する場でしょう。
そんなExcelを使い、積立、時間、複利を計算すると、これが実に意外なことが。
定年後にどのくらいの資産を作ることができるのかある程度予測することができるのです。
不確実なところとしては、利回りは確定ではありません。
上がったり下がったりを繰り返しますから。
積み立てについては、余剰資金を投資に回すので、生活費がなくなり、投資したお金を使うというのは基本ないはずです。
生活を切り詰めて投資するというのは、非常にリスクがあるので絶対にお勧めしません。
Excelを使ってシミュレーションするやり方は、全く難しくはないです。
もうネットで調べればすぐ出てくるような関数しか使いません。
自分の収入と結婚、マイホーム購入などを考慮する
Excelでシミュレーションするときの注意点は、ある程度無理のない範囲で積み立てるということ。
あとある程度の年齢で起こり得るイベントは考慮するということです。
イベントとしては、結婚。
マイホーム購入、子供の入学などです。
もちろん多少の前後は仕方ないとしても、それを一応考慮に入れて、その時期には積立金を減らすなどは考えておいたほうがいいです。
あくまでシミュレーションなので、必要に応じて変えていけばいいんです。
あと結婚する時にも、奥さんになる人にしっかりこの辺を説明して、家計から積立金を入れてもらうように、きちんと話し合っておいたほうがいいと思いますね。
将来このぐらいのお金があるとわかると、安心することがありますからね。
どうしよ!将来!と漠然と不安がっているのはバカらしいですからね。
参考パターン
前提の利回りは、4%~5%。
これは、投資信託や、高配当銘柄を中心にポートフォリオを組めば、長期で考えると、無理な目標ではありません。
短期的に見ると上がったり下がったりするでしょうが、あくまで長期での目標となります。
あと、大切なのが複利での運用です。
投資信託はもちろんのこと、株式投資においても、得られた配当や、キャピタルゲインは、再投資に回します。
これが前提です。
その1 60歳時に3,000万円
40年目に3千万とするシミュレーションです。
無理しないケースですね。
その2 60歳時に5,000万円
5千万のシミュレーション。
20年目ぐらいから、給与から4万円程度積立なので、ある程度節約が必要でしょう。
初めから、給与でこの金額を差し引いた額として考えていれば、いいと思いますね。
その3 60歳時に1億
さて、1億円のシミュレーションです。
まず、賞与から大きく積み立てしています。
賞与はそもそも、企業の業績により支給されるものなので、賞与で家のローンを支払う計画なんて、立てること自体が間違っています。
だから、賞与がでたらラッキーと思い、投資に積立てる。
投資先に困ったら
Excelを使って、将来のシミュレーションを立ててみましたが、そもそもそんな利回りの投資商品ってあるのか?ってことになります。
そもそもそれがなかった、これは絵に描いた餅じゃん!って。
そこで提案するのは、以下の2つです。
一つは、株式投資。
しかし利益を出すのは、売買によるキャピタルゲインではなく、配当金によるインカムゲインです。
売買益で儲けようとすると、ほんと大変ですし、ほんと仕事も手につかなくなってしまう可能性もあります。
あと、多大な損失を出すことも考えられます。
もちろん、銘柄は分散投資が基本ですが。
それに比べて配当金は、比較的安定しています。
さらに推奨するのは、アメリカ株ですがね。
アメリカの企業は、コーポレイトガバナンスがしっかりしており、株主を非常に大切にします。
したがって、配当金を支払うのが会社の役目と言わんばかりにしっかりと配当を出す企業が多いです。
その点、日本の企業は業績が悪くなるとすぐに配当金を減らしたりすることがあるので、分散投資は基本です。
日産がいい例です。
日産は日本を代表する高配当銘柄だったんですが、今は配当を出していません。
長いこと応援してきた株主への裏切りです。
お人好しの株主は、仕方ないと認めている人もいるでしょうが、とんでもない。
なら応援する気にもならない。
好きな銘柄で、配当利回りが高いものを選抜して、下がっても気にしない。
配当金をひたすらもらい、その配当金でまた株を買い足す。
そうすれば、複利の効果が得られます。
最初のうちは、1株でも購入できる証券口座で、配当金をできるだけ早く投資できるようにしましょう。
二つ目は、投資信託。
投資信託も色々あります。
7,000以上の投資信託がありますが、分散型でグローバル。
無期限という条件で絞れば、かなり減ると思います。
間違っても、毎月配当型なんて選ばないように。
老後で、毎月とりあえずお金が欲しいという人にはいいかもしれませんが、長い期間かけて投資していく人にとっては、買ってはいけない投資信託です。
私は、投資信託を5本購入しています。
もう4年程度運用しています。
トータルの利回りは25%を超えています。
途中多額の買い増しとかもしてたので、利回りは実際よりも低く見えるかもしれませんが、それでも十分満足できるレベルだと思います。
多くの投資信託で迷ったら、いい本もあります。
最初私も本を参考に、投資信託を選びました。
そのあとは、少しづつ自分の意見を取り入れつつ、最終的に今の5本に決めましたから。
今は、その5本を大切にしていくつもりです。
毎月1万円づつ積み立てをしています。
大人から子供へ
ここでわかるように、時間をいかに味方につけるか。
時間がお金を育ててくれるんです。
だから若い時から、本当にコツコツと投資していくことが大切なんです。
しかし若い時ってこんなことに気がつかないんですよね。
だって、学校や家庭で、こんなお金について教えないから。
教えるどころか、投資なんてギャンブルだから絶対に手を出さないように。ってことを言いますからね。
外国の老人は、投資で得たお金で悠々自適の生活をしているのに対して、日本は年金と少しの貯蓄で、慎ましく生活している。
別にアメリカの労働者の年収が高いわけではありません。
アメリカ人の約50%の人が投資しているんです。
投機と投資。
その違いをしっかりと勉強しないと、本当に悲しいことですよ。
長期運用、分散投資(時間、地域、銘柄)、余剰資金での運用を徹底すれば、銀行に預けているよりもよっぽどいいです。
銀行に預けていると、インフレが進むたびに、減っていきます。
この考えも日本人は持っていない人が多い。
銀行に預けている限り、元本は減らないと考えている人が多すぎる!
今100万円で変えているものが、来年120万になっていたら、それはお金の価値が下がっているということですからね。
しかし、日銀、政府はインフレ目標2%としてやろうとしていますから。
デフレは、経済を衰退させるものなので、どうにかしてインフレに向かわせるように頑張ってるんです。
デフレ?安くていいじゃんって。
その分、給料も下がり、失業率も増えるんだぞ!
その辺のマネーリテラシーの教育は、本当に必要だと思います。
しっかりと子供に教えていきましょう。
そうすれば、まだ間に合います。