おぐけんブログ 悠々自適の投資生活

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ROEが高い企業は本当にいい企業なのか

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前回は、ROE自己資本利益率)の話をしました。

 

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企業は、ROEを意識した経営をするべきです。

目標として、ROEを8%以上とするようにと。

では、本当にROEが高い企業は、全ていい企業なのでしょうか? 

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ROEを高める方法は

ROEを高める経営を目指すにはどうすればよいのでしょうか?

ROEは、当期純利益 / 自己資本で算出されます。

ということは、ROEを上げる方法は、以下の2つになります。

  1. 分子の「当期純利益」を上げる。
  2. 分母である「自己資本」を下げる。

です。

基本的には、当期純利益を上げることがいい経営となりますよね。

当期純利益とは、最終的に企業の儲けとなり、株主への配当への原資になります。

しかし、数値上、自己資本を減らしても、ROEは上がるんですよね。

 

 

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自己資本を減らす方法

よく経済ニュースで聞くのが、自社株買いという言葉。

以前は、なんのこっちゃって感じで聞いていましたが、このROEを勉強すると、なぜ自社株買いをするのか理由は明確にわかります。

企業が自社株買いをすると、貸借対照表の右側の純資産のところに、マイナス計上されます。

ようするに、純資産が減るんです。

なぜマイナス計上されるのか。

それは、企業が自分の株を買い取った後、将来的には消却してしまうことが多いためです。

将来消却するためのものであるため、あらかじめマイナス計上しておくのです。

その反動で、市場に出ている株が減るため、1株当たりの利益は増えます。

あと、市場では、自社株買いをするということは、買い注文が入るということで株価も上昇します。

株主にとっては、株価は上がるは、1株当たり利益は増え配当金が増えるわで、結構いいんですよね。

3年前の2016年2月に、ソフトバンク「今後1年間に5000億円を上限に自社株買いを実施する」と発表しました。

この発表で、ソフトバンクの株は、その後から上昇することになります。

当時4,000円前後でしたが。

 

純資産を減らすと

では、この純資産を減らす方法は、本当にいいのでしょうか?

純資産が減ると、自己資本比率が減ります。

だって、自己資本比率は、 自己資本 / 資産 で算出されますから。

自己資本比率は、要するに企業の健全性を表す指標ですので、純資産を減らすというのは、同時に自己資本比率を減らし、安定性を損なうということになります。

従って、自社株買いをする企業では、同時にこの自己資本比率をチェックする必要があります。


もう一つ、ROEを上げる方法があります。

それは、人件費を減らすことです。

当期純利益では、損益計算書のところでも説明しましたが、利益から製造原価や、販管費などを引いてましたよね。

当然その中には、人件費も含まれています。

人件費を削減すれば、自然と利益も上がりますね。

諸刃の刃ですが。人は企業の宝ですので、その宝を手放して、一時的に利益を上げROEを上げても、そのしっぱ返しがいつか来るので。


ROEがわかると、経済ニュースで報道されている企業の動きが少しはわかるようになりますよね。

正直私もこのROEを勉強したときに、この辺もやもやしていた霧が晴れたような気がしました。

なぜ、企業のこの報道で株価が上がるのか?とかね。

 

ROEランキング

ROEランキングなるものがありました。

トップに立ったのは、北の達人コーポレーション

この企業は、北海道に本社を置き健康食品を販売する会社だそうです。

ROEは50%を超しています。

この企業の業績を支えたのは、小じわ対策のヒアルロン酸化粧品と粉末オリゴ糖だそうです。

2017年から2018年にかけて、株価が10倍になるという急上昇した銘柄です。

2位は、製造業派遣大手のUTグループでした。

 

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