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【サラリーマン書評】「悪の芽」貫井徳郎〜いじめの連鎖が辛い

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気がつけば、この貫井氏の作品を続けて読んでいました。

いつものようにぶらっと本屋さんに入ると、帯に惹かれました。

 

ずるいですよね、この傑作ミステリーという言葉は。

傑作と言われると、読んでおかないといけないような気がします。

 

 

説明・あらすじ

大手銀行に勤める安達。

突然起こった無差別大量殺傷事件。

犯人は、その場で焼身自殺をはかった。

 

その犯人は、安達の元同級生。

小学生時代の同級であった。

 

その犯人である男は、小学生時代にいじめにあっていたが、そのきっかけを作ったのは安達だった。

何気ない一言が。。。

 

いじめが激化する中、犯人である男は学校に来なくなった。

あのいじめがきっかけなのか。

多くの人が亡くなった事件を起こしたきっかけを作ってしまったのか。

 

安達は、事件以降体調を崩してしまったが、犯人がどのようにして今回の事件を起こしたのか。

本当に小学時代のいじめが原因なのか。

調べることにした。

 

読んだ時の感想 注!ネタバレ

色々と最近の問題が散りばめられていると思いましてね。

いじめ問題もそう。

メディアの報道についてもそう。

教師の問題について。

 

全てにおいて、問題が多いよなって。

この本を読んでいると特にそう思いましたね。

 

いじめについては、どこでも発生しうることだが、教師の能力のなさがそれを助長させている。

いじめる側をしっかりと教育しないといけないのに、事なかれ主義が横行している。

 

メディアの問題も根が深い。

視聴率主義をいつまで続けるのか。

面白おかしく犯人像を作り上げることに対して、何も思わないのか。

 

興味があることだけ報道して、いかに視聴者を煽るかにかけてる。

 

自己責任論についての見解も今、よく言われているものです。

貧乏になったのは、まともな職につけてないのは、全て自分の責任だって。

これは本当に微妙な問題だと思います。

 

日本では、勉強、努力しようとすれば、それは可能な国だと言うこと。

学校に行けば、教科書はあるし、無料の図書館はある。

ネットが繋がれば、いろんな情報を入手できる。

これだけあれば、自分の努力次第で、上を目指すことは可能だと。

 

ただ、極端な環境で育ち、ヤングケアラーや、教育や努力が必要な、その教えさえ両親から教えてもらわなかった人は。

それを自己責任というのは、非常に酷だと思います。

 

反面、そういう状況ではなく、単に楽しいからとか、楽だから。

友達と遊んでいたら楽しいからなどという理由で、努力をしないで、仕事や社会に文句をいうのは違うと思う。

しっかりと遊ぶ時間を制限して勉強している若者は沢山いる。

勉強したいわけではなく、頑張らないと将来不安だからと、自分で一生懸命考えて努力してる。

 

それで成功したら、世の中不公平というのは全然違うと思う。

相応の差はつけないと、努力する人がいなくなってしまう。

それもあり、強盗とか盗み、窃盗が異様に嫌いだ。

人が努力して手に入れたものを楽な暴力でそれを奪うって。

もう極刑にしてほしいといつも思ってる。

(もちろん、食べ物に困ってとか、そういう事情は考慮すべきだが、遊ぶ金欲しさとかでの犯罪)

 

もちろん、メンタル面の強さ・弱さもあると思う。

しかし、メンタルって、何かそれ言い出したら、って思ってしまう。

本の中にもパニック障害というのがあったが。

確かに正義感とか倫理観からくるところだが、本当にああいうことってあるのか。

人の心の中だからわからないが。

もちろん、このような考えが余計に患者を苦しめているということも指摘されそうだが。

難しいですよね。

 

ただ、犯人の行った行動は、どんなことがあっても、許されるべきではない!

少しの同情もない。

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

特にクセもなく、非常に読みやすい。

読み始めるとスイスイ読める。

 

◆意外度

意外度:2

意外度は特にないかな。

もちろん、後半の理由のところは、この本の山場ですが。

 

◆夢中度

夢中度:4

やはり、なぜこのような事件を起こしたのか。

非常に夢中になるところでした。

読み進めていくうちで、どんどんいろんな問題も出てきます。

夢中で読んでしまった。

結構厚い本だったけど、2日程度で読んでしまった。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:3

犯人の行動は許されることではない。

世の中には理不尽なことはたくさんある。

日本の民度は一流、政治は三流と言われるが、最近は民度も二流いかに向かってる。

メディアと政治が腐ってると、国民がいくらしっかりしようとしても、侵されていくだろう。

エンタメ業界は相変わらず、よくわからないし。

とにかく問題がある日本で、自分をしっかりともち生きていくことは、大変なことだなって。

 

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。