ボリンジャーバンドとは、テクニカル指標の中のうちの1つです。
過去の株価と比較して、現在の株価がどのくらいの位置にいるかを見る移動平均線に近いものです。
株だけではなく、為替でもよく用いられる指標の1つですね。
多分、投資をしている人は、一度くらいは見たことがあるのではないでしょうかね。
私も以前は見ていましたが、最近はどちらかというとほったらかし投資なので、それほど頻繁に見ることは無くなりました。
しかし、まぁ、大切なテクニカル指標の1つのなので、ちょっと説明してみようかと。
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドは、バンドの広がりまたは、狭まりを利用して、株価の流れを読みます。
真ん中の線が移動平均線、そしてその周りをボリンジャーバンドが挟むように並んでいます。(下図)
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で構成されています。
例えば25日移動平均線を基準に説明します。
「25日間の個々の終値」から、その「25日間平均値」を引いたものを二乗し、それを25日分合計し、その値を25で割り、最後にその平方根をとったものが「25日標準偏差」です。
少しわかりづらいですかね。
ただ、ボリンジャーバンドでは、株価(為替も同様)の勢いの変化や、反転の目安、方向を見る指標ということを覚えておけば、十分です。
ボリンジャーバンドの線
一定期間のデータの標準偏差(シグマ=σ)を算出します。
移動平均線に対してシグマの1~3倍を加算したものをボリンジャーバンドの+1σ~+3σ、減算したものをボリンジャーバンドの-1σ~-3σとして表示します。
株価や為替の値動きが激しくなると、バンドの幅が拡大し、値動きが小さくなると、バンド幅が縮小する傾向にあります。
ボリンジャ-バンドは、値動きが激しくなっても、緩やかになっても、移動平均線を中心にした上下のバンドに向けて株価や為替が上下します。
または、上下のバンドを大きく突破しないという特徴を利用します。
ボリンジャーバンドを使って取引
ボリンジャーバンドの2つの特性を利用した取引手法について。
ボリンジャーバンドには、株価や為替の動きに合わせて2種類の特性があります。
そしてその特性を利用し、取引をすることで利益を狙うこともできます。
その特性の1つが、株価のトレンド(流れ)発生によるバンドの広がり。
もう1つが、株価のレンジ(横横の動き)にともなうバンドの狭まりです。
この特性により、株価や為替の取引をして、利益を上げることができる場合があります。
※当然、株価も為替もなかなか先を読むことができないので、もちろん損をすることはありますよん。
逆張りの取引では、ボリンジャーバンドの上付近で、売りを。ボリンジャーバンドの下付近では買いを入れることになります。
ボリンジャーバンドの特徴
ボリンジャーバンドはリスクの範囲を示します。
株価や為替は、ボリンジャーバンドの線の中で推移することが原則です。
そのバンドから逸脱する株価や為替は、売られ過ぎ、もしくは買われ過ぎのシグナルとなります。
ボリンジャーバンドを逸脱する時は、相場の状況に大きな変化があったり、突発的な事象があった場合です。
ボリンジャーバンドの収縮状態が長く続き、その後バンドを突き抜けると、トレンド転換の可能性が高いといえます。
ボリンジャーバンドはマーケット参加者のポジション状態を表します。
ボリンジャーバンドの注意点としては、ボリンジャ-バンド内に収まることを信じ過ぎることは、危険ということがあります。
あくまで、ボリンジャーバンドは、限定的な過去のデータを元にしていますので、将来の株価や為替が、そのとおりに動くとは限りません。
また、株価や為替の推移が一定のレンジで動いている場合、バンドの上付近を「売りサイン」、下付近を「買いサイン」として利用するのが一般的です。
しかし、市場の動向によっては、そのとおりにならない場合もあるため、きちんとトレンドを把握することが大切になります。
あくまで、指標の一つとして利用するにとどめるのが良いかと。
あくまで投資は自己判断で。