この本も図書館から借りました。
予約していたけど、長い間待ちました。
もう忘れていたなって感じですが。
それがこの本「52ヘルツのクジラたち」という本。
著者は、町田そのこ氏です。
この人の作品は、初めてです。
説明・あらすじ
東京から九州の昔叔母が住んでいた家に引っ越してきた、三島貴瑚。
田舎の洗礼にあい、なかなか溶け込めず。
また、本人自身もその気もなく。
気ままに暮らしていこうとしていた矢先に、1人の少年と出会う。
その子は体中に傷を持っており、どうやら家で虐待を受けてるようだ。
子供をしゃべることもできず。
読んだ時の感想 注!ネタバレ
正直、子供を虐待する親をなぜもっと厳しく罰しないのかわからない。
なんで、軽い刑だけで済ませるのか。
本当に、意味がわからない。
この本にも出てくる毒親、虐待する親。
なんで、普通に生きているのか。
それすらわからない。
ご飯を食べさせないとか、子供を虫扱いする親とか。
もう吐き気しかない。
小説の中だけだと信じたいが、ニュースでみる事件にも、似たようなものもあるし、子供の保護施設に多くの子供が入っていることを見ると、残念ながら小説の中だけの話ではないようだ。
この本を読んで感じる違和感は、貴瑚の行動力。
幼少期に虐待を受けていた女性にしては、やけに行動的で、しっかりとした対応であること。
虐待の内容を読んでいると、相当な心の傷があると思ったが、序盤から見る貴瑚の人物像は、傷はあるがしっかりとした意志を感じる。
別人かなって思ってしまう。
いろんな登場人物が出てくるが、いい人と悪い人が、両極端だなって。
悪い人は、本当に悪い奴だ。
逆にいい奴は、本当にいい奴だ。
もっと普通はいないのかって。
普通が、いい人っていうのもあるんだけど。
最初の田舎のおばあちゃんは、あれはないだろって。
田舎に来た人でも、働かなくてもFIREや、ネットでの仕事とかあるだろう。
「誰かが言ってやらんと」って。
そんなやつ本当にいるのか。。。
全体を通して、何か腹にくるような。
人の優しさと成長にホッとするやら。
なんか難しい小説でしたね。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:4
文章は非常に読みやすかった。
テンポも意外と軽快で。
すんなりはいってくるというか。
◆意外度
意外度:2
意外度は、ほぼありませんね。
最初から出てくるアンさんとか、意外と謎でしたが。
それほどの意外性もありませんでしたね。
◆夢中度
夢中度:3
夢中度としては、普通かな。
のんびりと読むにはいいのかなって。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:4
まぁ、終わりはよかったかな。
すっきりとしたし。
しかし、悪いやつが最後どうなったのか。
人生ってほんと落ち始めると早いなって。
落ちる要因は色々あるけど、そこで踏ん張って、じっくりと待つことができる人って、普通だがすごいなって。
時々、やけになって事件を起こして、後戻りできないやついるが、そういう奴は落ち続けるんだなって。
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読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。