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【サラリーマン書評】「乱反射」貫井徳郎〜小さな連鎖が2歳の子供の命を命を奪う

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単身赴任で、茨城県に来ているので、以前のようになかなか本を読めなくなった。

図書館で借りると言うことが減ったからでしょう。

当然、茨城にも図書館はあるんですが、住民票は大阪なんで。

 

でも、たまに本屋さんで面白そうな本を見ると買って読んだりします。

最近は、このブログで紹介する機会も減ったますが、そこそこ面白い小説も呼んだりしています。

 

今回読んだ本は、「乱反射」という本です。

本屋で見た時に、なかなか面白そうな帯が。

「深くて、重くて、悲しい

 だが、圧倒的に面白い!」

うーん、これだけで惹きつけられる。

ただ、2歳の子供の事件ということで、少し躊躇した。

こういうの苦手なんで。子供が被害に遭う物語は。



 

説明・あらすじ

地方都市に住む幼児が、ある事件に巻き込まれてしまいます。

原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりがある小さな罪の連鎖だった。

決して法では裁けない「殺人」。

残された家族は沈黙するしかないのか?

 

引用元 朝日新聞出版社 「乱反射」

 

「二歳の男の子の不幸な事故死、

 しかしそれは異常な殺人であった!

 悪魔のカウントダウンが 今、始まる!!」

 

 

読んだ時の感想 注!ネタバレ

表紙がまず面白そう。

反面、二歳の子の不幸な事故が起こるって、初めからわかっているので、読む進めるのにかなり勇気がいる。

 

どんな小説でも子供の事故は、胸が痛くなる。

かなり胸が締め付けられるから。

 

序盤は、いろんな人の背景が描かれている。

どれも日常の出来事のような感じ。

 

まず、最初に思ったのは、久米川(医者:アルバイト)の章。

交通事故で夫を亡くした妻が病院を訴えているとこ。

それでなくても救命救急医療従事者が人手不足で、希望する人も少ない中、訴えることにより、それがさらに加速する。

面倒な患者を拒否する病院が増えていくことが予想される中、久米川が。

権利ばかりを主張する患者のエゴが、結局患者自身を適切な医療から遠ざけているのである。

なぜ、それに気づかないのかと、世間の愚かさに久米川は苛立ちを覚える。

引用元:小説「乱反射」著者:貫井徳郎

特に激しく同意する内容だ。

ニュース見てても同じようなことが多い。

最近、電動キックスケーターでおばあちゃんに接触させた事故。

結局、こういう事故が増えるたびに、どんどん規制されていき、電動キックスケーターが楽しめなくなるのに。

なんで、それに気づかないのかと、本当にアホだと思う。

 

世の中いつもそうで、楽とかしようとすると、その反対に規制が厳しくなる。

だから、楽しむのはほどほどにしてルールは守らないと。

BBQの後片付け問題も同じ。

なんで、迷惑をかけるようなBBQするのかな。

規制されたら、BBQを気軽にできなくなるぞ。

それになんで気づかないのか。

本当に呆れる。アホさに。。。

 

いつも思うようにしてる。

世の中の2割は頭が良く、6割が普通で、2割が致命的なアホ。

2割の致命的なアホが、事件を犯している。

6割の普通の人も、微妙だから、選挙は本当は正しくないというか、選挙ではいい国は作れないと。

 

この本を読んでると、なんで?そうなるの?っていう人の考えが非常に面白い。

もちろん全く同意できなくて、なんでそうなるんだって感じだが、(そうか、そう考えてんのか。)って。

全く同意できないが。。。

アホだなって。。。もちろん、小説の中の話なんだけど。

 

さて、読んでみて最後に思ったのは、加山の辛い思い。

誰にも怒りをぶつけるところがない苦しみ。

一つづつは、下手すると誰もがやってしまうような些細なモラルのなさ。

これを誰が責めることができるのか?

 

コンビニでゴミを捨てるときに、加山自身もそれに気づいてしまった。

家のゴミを面倒だからとSAのゴミ箱に入れる。

そんな些細な行為が、最終的に自分の子供に帰って来たのか。

 

もちろん、これほど偶然が重なるというのは、もう小説以外あり得ない。

偶然は2つ重なれば、奇跡。

3つ重なれば、それはもう作られたもの。

 

物語だけ見れば、それが3つ、4つ、5つと重なったこと自体がもう小説だが。

しかし、どれもがわずかに腹が立つという、なんとも後味の悪いものだった。

ただ、グイグイと惹きつけられ、あっという間に読んでしまった。

 

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:4

展開が早く、無駄な描写もなく、読みやすかった。

登場人物は多いが、何度も繰り返し登場するので、苦もなく覚えられた。

 

◆意外度

意外度:3

意外度はなく、淡々と事件に向けって進んでいくという感じ。

事故が怒った時点で、それまでの行為が結びつく。

また、それぞれのリアクションもある程度想像がつく。

 

◆夢中度

夢中度:5

夢中で読んでしまった。

結構厚い本だったけど、2日程度で読んでしまった。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:2

うーん、重くなる。

スッキリとはいかない。

加山家が今後どうなるのか。

それがやはり心配だ。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。