おぐけんブログ 悠々自適の投資生活を目指して

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【サラリーマン書評】「シンドローム」真山仁~作家は問題を追求して書くから

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今回は、「シンドローム」。

真山仁氏の作品です。

 

これ、ハゲタカシリーズです。

上下巻あり、かなりのボリュームです。

本屋で見ても、結構高いので、諦めてました。

でも、子供について図書館に行ったときに、この本が置いてあったので、借りました。

 

ハゲタカシリーズは好きなんですよね。

鷲津が。

まぁ、今回はそちらよりは、あの東北での震災による原発の事故を模した内容となっています。

ノンフィクションではないんですが、作家独特の風刺というか、思いが結構書かれていて面白いというか、かなり共感できます。

復習の意味で、再度福島原発でどのようなことが起こったのか。

勉強しました。

 

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説明 注!ネタバレ

概要はと言うと。

 

あの鷲津が帰ってきました。

サムライ・キャピタルの代表。

 

今度狙うのは、東京電力ではなく、首都電力。

もうそりゃ、これ少し読んだだけで、東京電力だってすぐわかる。

この話の中では、3.11の東北での震災もあります。

津波の影響で電力が喪失し、原子炉を冷やせない状況の中、現場の人たちがどれほどの思い出作業にあたってきたか。

その辺もリアルに描かれています。

 

読んでいる途中に気になり、実際どうだったのかを勉強しました。

すると小説はその辺を正しく書いていました。

もちろん登場人物の発言などは、フィクションでしょうが。

 

あとでもっと感想は書くとして。

そんな震災後のバタバタしている中、首都電力を鷲津はターゲットとします。

一国の電力会社を買収する。

これがいかに大変なことか。

政治家や利権を食い物にしてきた連中などが、ゴソゴソとうごめきます。

 

鷲津をはじめとするサムライ・キャピタルの面々。

首都電力の会長である濱尾。

総理官邸。(すぐにわかると思うが、時の民主政権と菅直人総理。)

新聞記者。

もうてんやわんやです。 

 

読んだ時の感想

これは結構壮大ですね。

東京電力を買収するって言うんですからね。

例え震災のあとだとしても、ちょっとね。って。

もちろん小説だから書けるんでしょうが。

 

しかし、サムライ・キャピタルといい、鷲津といいリン・ハットフォードといい、いくら資産持ってんだって。

本当にバフェット並みに持ってんじゃないのって気がしますね。

 

この本で興味深いのは、真山氏の観点で書かれていると言うのはわかるが、菅直人総理がいかに酷かったのかってこと。

もちろん小説の中では、菅直人総理ではなく、古谷総理という名前で描かれています。

もう誰が読んでも、菅直人総理だってわかるぐらい。

 

行かなくていいのに、現場に行き、罵声を浴びせる。

現場の作業員は一生懸命作業しているのに。

東京本社にいてる首都電力の体たらくも見事に描かれていますからね。

これ、本当に見事に民主党菅直人(元)総理の本質を描いたいい本です。

 

各章は、各個人の目線で語られていて、鷲津がみんなを小馬鹿にしながら、表面上では紳士的に振る舞う姿や、クソ真面目とバカにされつつしっかりと本質を見極めながら調整している芝野とか。

これはちょっと面白かったね。

 

ギャップという面では、フライフィッシングが趣味の陰の総理として君臨する濱尾。

しかし旅館の女将の前では、すごく紳士でしたね。

まぁ、紳士というのは、仕事の面とそれ以外をきっちりと区別するものなのかもしれませんね。

 

政権についての真っ当な批判というか、バカにした書き方はもちろんのこと、他の面でも爽快とするところはありますね。

昔の電力会社(特に首都電力。。←東京電力のこと)の横柄な考え方。

自分たちが日本の首都の電力を賄ってるんだという驕り。

現場の人たちは一生懸命働いているんだが、東京本店ではそんな考え方も蔓延していた。

なんだかなって。

 

その慢心は震災の時にもあらわになって出てきます。

当時もおかしいと思ってたかもしれませんが。

予備電力というか、電気を使って原子炉を冷やすというのは、もう本当に絶対なんだって。

なのに、発電設備が下にあり、海水が防波堤を超えてきたらひとたまりもなかったこと。

確かに想定していた波の高さを超えてきたというのはあるけど、でも、普通に考えたらそれだけ重要な設備は、もっと安全なところに置くだろうって。

それも一箇所?って。

 

想定していた波の高さの倍の防波堤だからといっても、ちょっと怖くないかって。

この辺は、やはり現実でも問題となったそうですが。

専門家から、位置がおかしいんじゃないのか?って声が上がった時もあったそうですが、その声を無視したのは、やはり電力会社の責任ではないかと思いますね。

例えば、この設備を分散し、かつ数機を山側に設置して、それでも津波で壊されたなら、これはもう仕方ないわってなるんでしょうけどね。

でも、それはそれで、防水設備にするとか、地下に埋めて津波の破壊力を封じるとか。

そんなのもありそうですが。

 

とにかく色々と考えさせられましたね。

この本は。

 

 

総評

◆読みやすさ

読みやすさ:2

壮大すぎて。。。

登場人物も多くて、利害関係が複雑で。

あと、なんかこの人の小説は、読み直さないと理解できないところがあるんですよね。

例えば、電話での会話の中、「前者の答えは」とあるんですが、前の言葉を見ても、前者、後者がわからない。とか。

あと、なんでそういう意図になるの?っていうところとか。

難しいな。って。

 

◆意外度

意外度:2

これは意外度という面では、あまりないね。

普通にストーリーが続いていくって感じ。

これはそんなもんでしょうね。

 

◆夢中度

夢中度:4

やはり、ハゲタカシリーズは面白いですよ。

この小説は、ドラマとかするとわかりやすいかもしれませんね。

 

◆読んだ後のすっきり度

読んだ後のすっきり度:4

もうスッキリでしょう。

鷲津がやってくれる!って感じで。

読み応えのある分量で。

読み終わると、少し寂しいなって感じるようになってきますね。

 

 

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読書について

本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。

いい意味でも、悪い意味でも。

時に深く考えさせられることもあります。

 

人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。

最近世間では本離れが進んでいると言われています。

 

本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。

ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。

 

もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。

 

駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。

 

もっとみなさん本を読みましょう。

そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。

ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。