今回は、「ダブルギアリング 連鎖破綻」。
真山仁氏と香住究氏の作品です。
図書館がやっと使えるようになったので、さっそく行ってきました。
おもしろそうな本を探していたら、この本を見つけました。
久しぶりの真山氏の本ということで、ちょっと期待しながら読んでみました。
この本読んでると、実際にある人物とか、企業名が結構よくわかるような名称で出てきます。
これいいのかなって思いますがね。
竹浪啓造金融担当相・・・竹中平蔵
子伊豆内閣・・・小泉内閣
みずきファイナンシャルグループ・・・みずほファイナンシャルグループ
ゴールド・マックス・・・ゴールドマン・サックス
などなど。
説明 注!ネタバレ
清和生命保険相互会社。
大手生保である清和生命。
この大手生保会社が破綻の危機にさらされていました。
顧客からの解約ラッシュ。
命綱とされている団体年金の解約。
生き残り策としての統合では、いろんな様相が入り混じり、混乱を極めるばかり。
外資系のゴールド・マックスも加わり、イジメられ続ける清和。
そんな中で奮闘する各務(かがみ)社長室次長と、同期の中根総合企画部企画担当部長。
かれらは清和生命を守れるのか。
読んだ時の感想
なんか、実際に起こった内容なのか、名称が実際にある会社や、実在する人物に似ているので、どうしても半分はノンフィクションなのかって思ってしまうな。
面白いけど、なんか日本企業って大丈夫なんかっていうぐらい、ずぶずぶというか。
裏取引と言うか、駆け引きが多いというか。
もう何やってんだって。
いつも思うんだが、日本企業って上に行けば行くほど、誰でもいいんじゃないかっていう感じだよな。
現場で働く人間の方が、能力を発揮しているような。
もちろん本当に会社を動かしている、有能な経営者も多いと思うが、部長とかレベルは、逆になにやってんだろって。
外国企業だと、数字がすべてと言う面があり、無能な上司はいずれいなくなると思うんだが、日本企業は数ばかり多くて、負担にしかなってない。
この本を読んで、本当に必要な人とそうでない人って、結構あるなって。
総評
◆読みやすさ
読みやすさ:3
読み飛ばすとわからなくなるので、結構しっかりと読みましたね。
内容が濃いと言えばそうですが。
結構時間かかりましたね、読むのに。
登場人物も多いし、専門用語も多いので、多少読みづらいなって。
◆意外度
意外度:2
特に意外度はない。
思うようにどんどん進んでいくって感じ。
◆夢中度
夢中度:3
つまらないってわけでもないので、読むけど、うーん。夢中かって言うと。
なにかどんでん返しがあるかと期待して読み続けるけど、結局なかったり。
まぁ、一部ノンフィクションかなって思いつつ、勉強のような感じで読みましたね。
◆読んだ後のすっきり度
読んだ後のすっきり度:3
まぁ、普通。
日本の企業って、結局こうなんだなって。
可もなく不可もなく。
曖昧と言うか。
スッキリかと言うと、別にすっきりはしていないって。
しかし、ある意味リアリティがあるっていうか。
意外と面白かったのでいいかって感じ。
読書について
本を読んでいると何か吸い込まれるように、その物語の中に没頭してしまいます。
いい意味でも、悪い意味でも。
時に深く考えさせられることもあります。
人生にとって読書、本を読むというのは非常に大切なことだと私は考えています。
最近世間では本離れが進んでいると言われています。
本を手にする代わりに、なんでもスマフォで調べたり、スマフォで小説を読んだりと。
ある意味それは時代の流れかもしれないのですが、しかし私は紙の本を手に取って読んでもらいたいと考えています。
もちろん中には読むに値しない駄作も数多くありますが、それ以上に良い本はたくさんあります。
駄作の中にもそれぞれ考えさせられることもあり、無駄な本はあまりないと考えています。
もっとみなさん本を読みましょう。
そこから何か、ほんの少しでも自分を高める何かが見つかるような気がします。
ほんの少しかもしれませんが、それが積もると立派な財産となります。